ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スターウォーズ)
上映時間:98分


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF

アドベンチャー
ドラえもん:大山のぶ代
のび太:小原乃梨子
しずか:野村道子
スネ夫:肝付兼太
ジャイアン:たてかべ和也
野比玉子(ママ):千々松幸子
野比のび助(パパ):加藤正之
パピ:潘恵子
ロコロ:コ三ツ矢雄二
ドラコルル:屋良有作
部下:中尾隆聖
出来杉:白川澄子
ギルモア:八名信夫
原作/脚本
藤子不二雄
監督
芝山努




 漫画「大長編ドラえもん」シリーズ7作目の劇場版。
 ジャイアント共に、ミニチュアの宇宙の舞台を背景にスネオの撮影に協力していた のび太。しかし、失敗をしでかし、仲間はずれにされてしまう。毎度の如く、悔しさに 身悶えするのび太。対抗心からドラえもんとしずかの協力を仰ぎ、対抗しようとする。 しかし、しずかはのび太の思い描いていた宇宙戦争とは嗜好が異なり、可愛い人形を 使ったメルヘンの撮影になってしまう。
 その夜、のび太とドラえもんは、パピと名乗る小人の宇宙人に出会う。彼の話すには、 自分は小人の星・ピリカ星の大統領で、反大統領組織の長官・独裁者のドラコルルに 追われているということであった。ドラコルルはしずかを人質に、パピの身柄を要求。 しかも、小人化していたドラえもん達のスモールライトも奪われ、元の大きさの体に 戻れなくなってしまった。
 果たしてドラえもん達は、しずかとスモールライトを取り戻せるのか?そして、 単身、しずかを助けに向かったピリカの運命は!?


† アニメ 作品レビュー †
 藤子不二夫版スターウォーズ。この作品だけではないが、藤子不二夫作品は映画の影響を 結構受けている。神話や童話もそうだけど。
 藤子不二夫には珍しく、大臣VS軍人、圧政VS抵抗勢力といった現実的な闘争を 題材にしている。ドラえもんが強過ぎて勝負があっさりしないように、ドラえもん達が スモールライトで小人化されているという制約を課しているのも割と上手い手法では ないだろうか。
 しかし、何といってもこの作品をいい作品として心に留めているのが、武田鉄也の 歌う主題歌「少年期」の存在。自分は幾つか見たドラ映画で、この作品の主題歌だけは 頭に残っている。他の作品は全部忘れてるのに。

「悲しい時には、町のはずれで電信柱の明かり見てた。
 七つの僕には不思議だった。
 涙うかべて見上げたら、虹のかけらがキラキラ光る。
 瞬きするたびに形を変えて、夕闇にひとり夢見るようで、
 叱られるまで、たたずんでいた。
 ああ、僕はどうして大人になるんだろう。
 ああ、僕はいつごろ大人になるんだろう。」

 スタッフロールに流れるこの曲が、胸を熱くさせられる。当時ドラ映画のCMでよく 流れていたのも覚えている。あんまり売れなかったみたいだけど・・・。
 最後の逆転劇は痛快だったけど、少々ヒネリが足りない気も。でも、ドラえもんの 道具に頼らずにみんな活躍できた点は特筆すべき。あと1つだけ突っ込んで起きたいのだが、 リトル・スターウォーズの訳は「小宇宙戦争」だよな。なんで「宇宙小戦争」なんだろう・・・。
評価 執筆者 カンガルー【05/02/16掲載】


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