ドラえもん のび太と鉄人兵団
上映時間:100分


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF
ロボット
ドラえもん:大山のぶ代
のび太:小原乃梨子
しずか:野村道子
スネ夫:肝付兼太
ジャイアン:たてかべ和也
野比玉子(ママ):千々松幸子
野比のび助(パパ):加藤正之
先生:田中亮一
リルル:山本百合子
ミクロス:三ツ矢雄二
ロボット隊長:田中康郎
ジュドのコンピューター:加藤治
ジャイアンの母:青木和代
スネ夫のママ:鳳芳野
博士:熊倉一雄
原作/脚本
藤子不二雄
監督
芝山努




 漫画「大長編ドラえもん」シリーズ7作目の劇場版。
 ラジコンロボットをスネ夫に自慢され、悔しさに身悶えするのび太。巨大ロボットを 手に入れ、逆襲に出ようとドラえもんに頼み込むが、あっさり断られる。その後、 どこでもドアで北極に来たのび太は、偶然にも分解された巨大ロボットの部品群を発見。 なぜこんなものが・・・?疑問はさておき、ドラえもんと力を併せ、喜び勇んで部品を かき集める。ドラえもんの道具で鏡面世界に入り、組み立てられたロボットは ザンダクロスと命名された。
 ある日、のび太の前に少女リルルが現れた。彼女は巨大ロボット・ジュドの真の 所有者であるという。リルルはのび太からロボットを返してもらい、鏡面世界をのび太から 譲ってもらうと、「ロボットと鏡面世界のことは2人だけの秘密にする」という約束を 取り付ける。しかし、のび太はロボットを彼女に返したことが気掛かりだった。本当に これで良かったのか?彼女はいったい何者なのか?夜になると、窓の外で幾つかの 流れ星が落ちるのを見る。気になったのび太が外に出ると、流れ星が次々と裏山に 吸い込まれるのを確認。更に・・・。


† アニメ 作品レビュー †
 子供の頃ドラえもん映画は数多く見たが、藤子・F・不二雄存命中の映画はどれも 名作だった。中でも群を抜いて素晴らしかったのがこの作品。SFとしての奇抜さ、 作品にこめられたテーマ、演出、どこをとっても傑作レベル。昨今のドラ映画など、 足元にも及ばない。小学生だった当時、春休みになると毎年必ず映画館に 足を運んでどら映画を鑑賞したが、冒頭からロボットモノということで引き込まれる。 ミステリアスな展開や迫力あるバトルシーン。そしてラスト付近で「他人を思いやる心」が ロボット達のプログラムに組み込まれるシーンでは、しずかと一緒に涙がボロボロ出た。
 ドラえもんで巨大ロボットアニメをやるというアイディアが斬新なので未見の 段階ではサブ・タイトルに目が行きがちだが、巨大ロボットよりも少女リルルと しずかの交流がこの作品のメイン・ディッシュであろう。

※↓ちょっと、ねたばれ(※読んでもかまわないという人は、マウスでドラッグして下さい)
 地球を支配するための尖兵としてメカトピア帝国から送り込まれた少女型ロボット・リルルは、 のび太やしずかとの交流を通じて友情が芽生えていく。祖国と友情で揺れ動くリルルの人間っぽい 葛藤の描写が胸を打つ。やがてリルルが下した決断は・・・。
リルル「今度生まれ変わったら、天使のようなロボットに…」
しずか「リルル、あなたは今、天使になっているわ」
この台詞の応酬は、フランダースの犬に並ぶ感動シーンじゃないだろうか?あまりにも感動的で、 あまりにも美しい。今見ても、涙腺が緩む(ノД`)。ドラえも〜んo((=゜ェ゜=))o。

 自分は子供の頃、藤子・F・不二雄からいろいろなものを貰ったんだなぁ・・・。
評価 執筆者 カンガルー【04/10/28掲載】


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