トップをねらえ -GUNBUSTER-(英題:Gunbuster - Aim for the Top)


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF
ロボット
タカヤノリコ:日高のり子
アマノカズミ:佐久間レイ
オオタコウイチロウ(コーチ):若本規夫
ユング=フロイト:川村万梨阿
タシロタツミ艦長:大木民夫
スミス:矢尾一樹
副長:西村知道
カシワラ:勝生真沙子
原作
庵野秀明
岡田斗司夫
監督
庵野秀明




 人類の宿敵・宇宙怪獣との戦闘で、地球防衛軍の戦艦るくせりおんの艦長である父を 亡くした少女・タカヤノリコ。彼女は16歳で沖縄女子宇宙高校に入学する。平穏な 学園生活を送っていたが、突如新任の鬼コーチ・オオタコウイチロウはノリコを エリート部隊「トップ」に抜擢。天才と誉れ高いアマノカズミとコンビを 組まされた。
 途端に周囲のノリコに対する視線は冷たいものとなり、陰湿なイジメが始まる。 耐えられなくなったノリコはコーチに「トップ」から自分を外すように嘆願。 そんなノリコにコーチが見せたものは・・・。


† アニメ 作品レビュー †
 岡田斗司夫が株式会社GAINAXを設立し、真っ先に作った低予算OVA。後に「不思議な海の ナディア」「新世紀エヴァンゲリオン」「彼氏彼女の事情」などのクオリティの高い アニメを次々と作りえたのも、本作があればこそか。
 努力と根性を謳い文句に、訓練用ロボットで腕立て伏せやジョギングをこなす馬鹿馬鹿しい ノリが笑える。かと思うと、その後に見ていて熱くなる場面が随所に出てきて感動もさせる。 個人的に体育会系のスパルタチックな話は割と好きだが、女の子達を主人公にして、しかも これほどまでの熱血ドラマに仕上げることができるとは驚愕。努力と根性が生み出す成果を 痛快なまでに描写してくれた製作スタッフの手腕によるところが大きい。
 ウラシマ効果のために地球と宇宙の時間の流れが違うという設定のため、昔の地球で 過ごした頃の級友と自分の年齢がどんどん離れていってしまう、そんなSF的に不思議な 人間関係に基づいた人間ドラマも味わい深い。時間の流れは残酷だと痛感させられる。
 各話の最後に挿入されている科学講座は科学の勉強になる(?)が、少々オタクくささが 鼻につく・・・。ブラックホールを作って大量の敵を撃退してしまうなどのアイディアは 凄い。シュバルツシルト半径?タンフォイザー・ゲート?
 何故か最終話は終盤近くまで白黒アニメで、中盤の戦闘シーンは止め絵のオンパレード。 製作予算3000万円じゃ流石に足りなかったのか・・・。脚本のクオリティが高いので、 気にはなりはしなかったが・・・。最終話終盤、カラー表示になって12000年後の世界に。 果たして人類は!?感動のラストまで、非常に上手いまとめ方だった。
評価 執筆者 カンガルー【04/08/04掲載】


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