戦え!!イクサー1(英題:Iczer-One)


† アニメ画 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
ロボット
SF
加納渚:荘真由美
イクサー1:山本百合子
サー・バイオレット(洗脳前):島本須美
サー・バイオレット(洗脳後):塩沢兼人
ビッグ・ゴールド:塩沢兼人
セピア:安藤ありさ
コバルト:江森浩子
イクサー2:戸田恵子
原作
阿乱霊
監督
平野俊弘




 故郷の星を失い、ひたすら宇宙をさすらう民「クトゥルフ」。彼女達を率いるサー・バイオレットに、 宇宙の彼方から飛来したビッグ・ゴールドが接触。サー・バイオレットは変貌し、クトゥルフは地球へ 侵略を開始した。次々と醜悪なモンスター達が送り込まれ、街の人々は化け物に変わっていく。
 平凡な女子高生・加納渚は、周囲の学校の友達が化け物に変貌し、ひたすら恐怖に怯えていた。 それを救ったのは謎の少女イクサー1であった。イクサー1は加納渚を自分のパートナーに選び、 一緒に戦うことを呼びかけるが、恐怖に打ちのめされた渚はひたすらその申し出を拒絶する。 押し問答を続けている内に、クトゥルフの刺客が、2人の命を狙って現れるのだった・・・。


† アニメ 作品レビュー †
 1980年代半ば、OVA黎明期に製作されただけあって、マニアックな要素が意欲的に詰め込まれてる。 全裸になった(された?)美少女がロボットに搭乗して戦ったり、気色悪い粘液に覆われた触手に 美少女が襲われたり、同性愛描写があったりと、エロ要素が盛り沢山。SFホラー全盛期の頃の 作品のためかホラー要素も濃く、突然、友達やお父さん、お母さんが醜悪な化け物になるのが、 初見の時は心臓に悪かった。特撮っぽい展開にロボット、SF、スプラッターの要素がミックス されていたり、主人公が地球を救うために闘うことを拒否し続けるという展開が新鮮。人類が壊滅 していく状況とは言え、確かに凡庸な女の子が目茶目茶怖い目にあった挙句に「一緒に闘いましょう!」 と呼びかけられても、普通は断るだろうけど。

 古臭いものの作画の緻密さはなかなかだし、緊迫感や悲壮感の感じさせ方も低予算OVAとは 思えない出来。物語の後半、助けを求める主人公の元に馳せ参じるため、ボロボロになった イクサーロボが「イクサーロボ!私に最後の力をっ!!」という叫びと共にバリヤーを ぶち破って敵巨大要塞に突入する場面は、痛快なBGMと共にかなりの格好良さだった。
評価 執筆者 カンガルー【04/08/10掲載】

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