超時空要塞マクロスII Lovers Again


† アニメ 作品紹介 †
ジャンル登場キャラクタ :声優
SF
ロボット
神崎ヒビキ:高山勉
イシュタル:笠原弘子
シルビー・ジーナ:冬馬由美
エクセグラン:坂口芳貞
フェフ:古谷徹
ネックス・ギルバート:島田敏
原作
富田祐弘
監督
八谷賢一




 リン・ミンメイの歌によりゼントラーディ軍と地球の戦いは終結。ゼントラーディ軍と 地球人は共存の道を歩み出し、約80年の歳月が流れた。
 芸能記者の神埼ヒビキは、統合軍の女性パイロットのスキャンダルを追ううちに 戦場の取材に借り出される。そこでヒビキが見たものは、地球への侵略を 企てる新たな敵、マルトゥーク軍であった。地球軍は80年前のように歌を駆使して 対処しようと試みるが、今度のマルドゥーク軍は歌巫女に歌わせた歌を使って 兵士を高揚させ、地球軍を圧倒する。激戦の中でヒビキは、戦場でマルドゥーク軍の 歌巫子イシュタルを拾う。ヒビキはスクープ記事にしようと密かにイシュタルを保護し、 地球での彼女の生活を記録していくのだが...。
 イシュタル救出にマルドゥーク軍の司令官フェフの率いる特殊部隊が乗り出そうとしていた。


† アニメ 作品レビュー †
 初代マクロスの続編だが、一作目に比べあらゆる面でパワーダウンが見受けられる。
 主人公は、当初パパラッチみたいにスキャンダルをすっぱ抜くことを第1に行動するが、 同僚のおっさんが戦場で死んでからは「真実を報道すべきだっ!」という熱血漢に変貌する。 真実の報道の難しさというテーマの高尚さが前作を越える突破口になるか・・・と思われた が、主人公の分別のないアホさ加減がたたり、アニメだから許されるみたいな無鉄砲で 独りよがりなドラマが最後まで続く。バルキリーの戦闘シーンは格好よく出来ている ものの、主人公は思考をさぼり、脊髄反射の行動をひたすら繰り返す。他のキャラ達の 行動原理も薄っぺらく馬鹿ばかりなので、話に厚みがでない。あと、前作の場合 ヒロインが歌で愛の素晴らしさを侵略者達に訴えると言うのは良かったのだが、 今作ではそのシーンがかなりアホ臭く感じる・・・。
 最後は主人公を頂点に頂いた三角関係ができあがったり、ヒロインの歌で解決する 点は前作の焼き直し。しかし、恋愛ドラマは過程も決着も盛り上がりに欠け、不利な 戦況に統合本部首脳部が苦悩している描写がある割には地球側の切迫感、絶望感が 全然伝わってこない。結果、あまり印象に残らない。
評価 執筆者 カンガルー【04/06/01掲載】


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