アニメレビュー

焼きたて!!ジャぱん

† アニメ画作品紹介 †

ジャンル	登場キャラクタ：声優
ドラマ料理	東和馬：小林由美子河内恭介：阪口周平河内幼少時代：杉本ゆう梓川月乃：大塚ちひろ松代健：東地宏樹木下陰人：佐藤せつじ黒柳亮：子安武人諏訪原戒：坂詰貴之模糊山剛：玄田哲章冠茂：井上麻里奈マイスター霧崎：速水奨マイスター霧崎少年時代：日比愛子梓川雪乃：湯屋敦子岩城鉄生：檜山修之ピエロ・ボルネーゼ：関智一
原作
橋口たかし
脚本
隅沢克之
監督
青木康直

ス
ト
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リ
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　幼少の頃、東和馬は姉に連れられてパン屋のサン・ピエール店を訪れる。そこでパン職人のオジさんから、「イギリスパン、ドイツパン、フランスパンはあれど、日本のパン「ジャぱん」はない。ならば創るしかない。」「日本独自のパン『ジャぱん』を創りたい。」という夢を聞かされる。これに影響を受けた東は、独学でパン作りの研究を始める。
　中学を卒業した後、東はベーカリー界のカリスマ「パンタジア」の東京本店に赴き、採用試験を受ける。人並み外れて温かい手「太陽の手」を持ち、常識破りのアイデアを駆使して、次々と試験に合格していき、遂に最終選考まで残る。しかし、同じく選考に残った内の一人・河内恭介は、東の力を恐れ、嘘の身の上話で東の同情を買う。人のいい東は河内の狂言をすっかり信じ込み、河内にパンの秘伝のアイディアを伝える。そして最終選考が行われた当日、河内が焼き上げたのは、黒焦げのクロワッサン。そして、なぜか東が姿を現さない。果たして・・・。

† アニメ作品レビュー †

１	グルメ漫画・アニメは幾つかあれど、テーマをパンに絞った上で、これほどたくさんのアイディアを長期間投入し続けるというのが凄い。深い料理の造詣を生かして、毎回毎回あっと言わせるパン製作のアイディアが飛び出してきて実に楽しい。豊富な経験と天性の才能を持つ主人公・東和馬と、根性＆努力で精神的脆さを克服していく河内恭介の２人が競って高みを目指すライバル関係も清々しい。その他、２人に立ちはだかる個性的な料理人達や、彼等を支援する店長、ヒロイン、そして、暗躍するベーカリー業界の経営者達など、料理の手腕以外の多彩な展開や駆け引きも面白い。　後半になるにつれて残念なのが、リアクションがインフレしてしまい、作者の悪ふざけが過ぎて寒いギャグばかりになってしまったこと。元々パンの美味しさを競うはずだったのに、試食者がつまらない駄洒落で奇怪な行動をとらされたり、ギャグでパンダや埴輪に変身させられて人間に戻れなくなってしまったりと支離滅裂。後味が悪い話も目立ってくる。更に、当初は東と共に高みを目指していたはずの河内は役立たずの駄目人間になってしまい、準主人公から脱落、一人の天才パン職人(主人公・東和馬)が、駄目職人(河内恭介)をコケにしながら凄いパンを作り続けるだけの単調な内容になっていった。料理のアイディアは最初から最後まで斬新で良かったのに、終盤は劣化してしまった人間ドラマとお粗末なオーバーアクションがかなり足を引っ張ってしまったように思う。
	評価	Ｂ	執筆者	カンガルー【07/10/18掲載】

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