† 映画 作品紹介 † |
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ジャンル | キャスト | |
SF 時代劇 |
伊庭義明:千葉真一 三村泰介:中康治 県信彦:江藤潤 森下和道:速水亮 菊池弘次:にしきのあきら 野中学:三浦洋一 根本茂吉:かまやつひろし 矢野隼人:渡瀬恒彦 須賀利重:角野卓造 西沢剛:鈴木ヒロミツ 木村治久:竜雷太 島田吾一:三上真一郎 新井和子:岡田奈々 小野章一郎:辻萬長 コーチ:勝野洋 みわ:小野みゆき 九条義隆:仲谷昇 足利義昭:鈴木瑞穂 本願寺光佐:成田三樹夫 子供のような武士:薬師丸ひろ子 夜這いの男:佐藤蛾次郎 落武者:宇崎竜童 落武者:中庸助 真田昌幸:角川春樹 武田勝頼:真田広之 武田信玄:田中浩 黒田長春:中田博久 老婆:本間文子 直江文吾:岸田森 小泉越後守:小池朝雄 栗林孫市:大前均 正吉:草刈正雄 長尾景虎:夏木勲 |
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原作 | ||
半村良 | ||
脚本 | ||
鎌田敏夫 | ||
監督 | ||
斎藤光正 |
ス ト | リ | |
自衛隊の演習訓練のため、新潟県の上越地方にある第5補給地に幾つかの部隊が
終結しようとしていた。目的は補給地の護衛であった。集結の途上、隊員達は
どの腕時計も5時18分で止まっていることや、金星の位置がおかしいことに
首をひねる。 補給地に到着し、隊員達はようやく、異常な事態に巻き込まれていることを悟る。 あるはずが無くなってしまっている国道、発電所。現れる騎馬武者、襲来する矢の雨。 そこは乱世の世、戦国時代の真っ只中であった。 彼らは歴史を変えることで歴史を揺り動かし、元の時代に戻ろうと決意。長尾 影虎と手を組み、武田騎馬隊を相手に奮戦。果たして自衛官達は、元の時代に戻れる のか? |
† 映画 作品レビュー † |
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1 |
自衛隊の近代兵器で、騎馬武者や雑兵を相手にどこまで戦えるのか?手榴弾で敵軍を
吹っとばし、機関銃の一斉照射で敵軍の襲来を跳ね除ける。奇抜な背景で繰り広げられる
戦闘シーンは見応え抜群。しかし、「こんな自衛官いるわけないだろっ。」的な部分が
いろいろと引っ掛かる。製作者は現職の自衛官がどうしようもないアホの集まりと
思ってやしないか? まず、クーデターを考えていた自衛官ってのがよく分からん。世の中が混乱して いるのならいざ知らず、今の平和な世の中、軍隊が天下とって何がいいのか? 百歩譲ってそんな狂人が1人や2人出てきても、みんながそれについて来るのか? 司令官が気にくわんってだけの動機で勝手な行動をする奴がいるのもさっぱり。 あの少数の人員で、武器、弾薬、食料の補給の限界を全く心配せず、戦略や戦術の 考慮もなく「天下を取ろう!」などと妄想をほざく司令官も分けわからん。へりで 敵の本丸に真っ先に飛んでいって、大将の首を揚げれば いいでしょ。地道に武田の尖兵を相手にしていき、案の定、後半は近代兵器が役に立たなく なって袋叩きにあっている。当然だ。それでもまだ「天下を取ろう!」を諦めていない司令官には ひっくり返りそうになる。最初は頼れる司令官っぽかったが、手前勝手な自己陶酔に自分の部下を 平然と巻き込もうとする彼には幻滅させられた。やりたけりゃ一人でやれYO。如何に 近代兵器を誇ろうと、頭が原始人並みではどうしようもない。人海戦術と権謀術数(?)には 歯が立たず。攻撃バカの哀愁を感じさせる結末は良かった。 SF的な考証もどーしよーもなく雑。タイムパラドックスが起こりまくり、自分達の 存在が危険だっちゅうのに、この時代に残る隊員が出るわ人を殺しまくるわで、終いには 武田信玄・勝頼の首を取っちゃっていいのだろうか?いや、いいわけないわな。自分達の 先祖や縁者を殺したら、大変なことになる。歴史を揺り動かし、天下を取れば元の時代に 戻れるって根拠は何だ?製作者一同、バック・トゥ・ザ・フューチャーのドクにお説教 してもらえっ。 | |||
評価 | D | 執筆者 | カンガルー【04/09/19掲載】 |