先日の9年目のチェロキー君のユーザー車検の時の事。
ブレーキの検査のところで、リアブレーキの効きが悪く、再検査となってしまいました。シューの減りは知っていたものの、普通に通るだろうと思っていたのが甘かった。
とりあえず、その時はブレーキドラムを外して、ブレーキクリーナーを吹きまくってなんとか合格する事が出来たのですが、ブレーキシューが限界を超えている事を発見してしまいました。
つか、シューのリペットでドラムの内側を削っていたので、限界超えてんじゃん!!
さすがにいかんと思い、リアのブレーキシューとブレーキドラムを交換することにして、部品を発注する事になりました。ちなみにブレーキシューは以前、朝霧OFFで500円で譲っていただいたものがあったので、それを使う事になりました。
で、ブレーキのドラムは、お馴染みトキテック様から購入。 |
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■交換の仕方
作業のポイント
・部品が多いから、一つ一つ外していく。
・バラス前にデジカメで細かく撮影しておく。(10-20枚撮る感じ)
この2点に尽きますね。
まずは、サイドブレーキを下げてフリーにします。それからフロアジャッキで上げます。馬を買おうか悩んだのですが、1,500円×2個という高価な金額に諦めました。動かないように気を付けましょう。
で、タイヤを外します。
それから、ワッシャー状の部品を2個外し、こじる様にブレーキドラムを外していきます。見た目で判断は出来るはずですが、中心部がサビで固着している場合もありますので、その場合はプラスチックハンマーなどで「カンカン」叩けば固着は取れます。
無事にドラムが外れたら、部品を外す前に撮影会。ホント、
「あら?この部品は、どの向きでどこに付いていたの?」
と、思うことがありますので、デジカメで10-20枚、色々な角度、アングルから各部品の付き方を撮影しておくと便利です。
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■内部部品の交換
まずは、ブレーキ上部から。
シューを上で止めているスプリングを2個と、そこに付いているオートマテックアジャスター(針金の付いた先が輪っかの)を外します。
そして、ブレーキシューを広げる感じでホイールシリンダーの真下に付いている”パーキングレバーストラット”と呼ばれる長さが10cm位の板状の部品を外します。凸な形の板なのと、片側にバネが付いているので、向きを覚えておきましょう。あとは、何を挟んで固定しているのかを確認してから外しましょう。
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で、ブレーキシューの真ん中に付いてるバネ。これがシューをの位置決めをしています。それを外します。ペンチかプライヤーで押して90度回すと引き抜けます。
これが前後のシューに各1個付いているので、両側外します。そうすると、ブレーキシューが外せる状態になるので、シューの下側を止めている部品はそのままに、シューの上側を広げる形で、2個のシューを引き抜きます。
引き抜いたシューが写真の状態です。
外した後、置く向きを気をつけ、前後がどちらか判らなくならないように気を付けましょう。シュー自体も前後の向きがあります。部品の形状をしっかり把握しておきましょう。
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で、ブレーキシューが外れた状態。写真中央のホイールシリンダーも交換したいところですが、今回はパス。1回換えてるし。
この状態で、シューの削れカスをブラシ等で落とした後、ブレーキクリーナーをかけて綺麗にしてあげましょう。 シューの削りカスが溜まるだけでも、ブレーキの効きが代わってきます。(カスがドラムとシューの間に入ったりするとね)
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で、ブレーキシューから部品を外していきます。一つ一つ、向きや取り付け場所を確認しつつ、外した状態まで部品を組み込みます。
覚えてしまえば簡単な作業ですが、一つだけ外れない部品が写真のピン状の部品。部品を潰さないように叩いて引き抜かなければなりません。そして、新しいブレーキシューに打ち込みます。
部品で取れたら買っちゃうほうが手間が省けそうです。あと、部品を取り付ける向きや、前後のどちらのシューに取り付けるのかを間違えると、外すのがエライ事に手間です。
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あとは、外した時の逆の手順で組み込みます。
この時にデジカメで撮影しておいた写真が役に立ちます。各部品の取り付けを間違えないように気を付けましょう。
※ブレーキは安全上、大切な部品です。
シューの下部を挟んで間隔を調節するギア状の部品は、とりあえず一番短い状態にしておきます。シューを車体に組み込む際はこの状態で付けておいて、ブレーキドラムを組み込む前に調節します。
ここの調節が一番のポイントとなるのですが、一言で言えば、
「ブレーキドラムを外した時と同じクリアランス」
となります。オイラはブレーキドラムがシューとの隙間がユルユルでは無くて、スーッと組み込めるギリギリの間隔という感じで調節します。
後は、新品のドラムを組み込んで終了。
内部はサビサビですが、ドラムは新品なので綺麗です。
組み込んだら、まずはブレーキのテスト。ATのシフトを「D」(or 「R」)に入れて、ゆっくりブレーキペダルを離します。んで、踏む。そのときの感覚を確認。
・
ブレーキを引きずっていないか
・踏んできちんと止まるか
離せば(変な抵抗なく)走る。踏む強さで変わるブレーキの力。
同じ要領でサイドブレーキの確認。シフトを「D」にして、ブレーキから足を離してサイドブレーキを引いていきます。ブレーキを引きずらないか、引けば効いて止まるかどうか。
※サイドブレーキは、シュー&ドラムの厚さが増した分、引く量は少なくなります。必要に応じて調整。
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■交換後(^^)v
自分の恥を晒しますが、
交換時期を過ぎるとこうなります。シューのリペットが削れ、ドラムの内部もダメージを受けております。シュー自体は2回目の交換なのでドラムも交換する予定があったのでOKでしたが、ドラムを交換する予定が無い場合、無駄な出費が増えますので、交換時期には、きちんと交換しましょう。
ちなみにブレーキシューの一部の割れも発見しました。(^^;;
肝心なブレーキの利きは、先日、ブレーキ内部の清掃を行なった事もあり、そこまで劇的に変化は感じませんでした。シューの削りカスが溜まった状態で交換すれば、かなりの変化を感じるとは思います。でも、踏み込んだ時の制動力は増した感はあります。(そこまで踏み込んでチェックしてないのだ。荷物満載なので)
一番の変化は、踏み初めからブレーキが効くようになったということです。引きずっているというわけでなく、軽く踏んだ時から、ジワジワ効き始めてくる感じです。で、踏んだだけ効きが強くなる。
上手く説明できんけど・・・・。
シューとドラムのクリアランスは変わらない。あるとすれば、シューの厚さが増えたため、ホイールシリンダーとドラムとの感覚が狭まったことによるか、シューの偏磨耗が無くなり、ドラムとシューがいい感じに抵抗が掛かる面積が増えたという事だろうか。
正直、ブレーキは大事な部品なので、きちんと知識を学んではいない自分が交換するのもどうかと思いますが、気を使うようになるという意味ではいいんじゃないかな?ということで、きちんと組み込めればいいとは思います。
定期的に前後のブレーキはチェックしてあげようと思います。
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