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■三島社会保険病院の存続に力合わせて (03.7.16)

◆瀬古由起子衆議院議員と市議団が、院長・市長らと懇談
 
 全国の53の社会保険病院の統廃合がとりざたされる中、いま、三島社会保険病院の存続が危ぶまれる事態になっています。このため、日本共産党三島市議団は、7月14日午前、日本共産党の瀬古ゆき子衆議院議員とともに三島社会保険病院を訪れ、平賀病院長ら病院関係者と懇談し、要望などを聞きました。
 はじめに、小林事務局長から、救急患者の8割を受けて入れ、県東部で唯一の腎臓移植ができ、人工透析の中核病院となっていることや、外科・整形外科の輪番待機を受け持つなど、同病院が地域で果たしている重要な役割が話され、公的病院として存続することの意義について詳しい説明がありました。
 平賀院長も、「当病院は、名実ともに基幹病院。地域医療をまもるためにの病診連携も非常にうまくいっている。」と話し、病院存続のための日本共産党の協力に期待が述べられました。
 途中から同席した小池三島市長からは、三島市としても、周辺市町村の首長らと一緒に、再三、社会保険庁などに存続を陳情していることが報告されました。
 瀬古議員は、「国の負担を減らすために統廃合を進めるという、厚生労働省のねらいをはねのけて存続させるためには、地元から声を上げることが大切です。黙っていては相手の思う壺。住民運動の大きなうねりをつくるような取り組みをしてください。」と、地元の取り組みに期待を述べ、激励しました。
 懇談終了後、平賀院長みずから院内を案内し、別れ際には玄関まで見送りに出て「直接訪問してくださることが何よりです。今後ともご支援を願いますと。」再度の要請と謝意が述べられました。

◆同日午後、三島医師会長らと懇談

 同日午後、一行は三島医師会を訪問し、川真田会長をはじめ医師会の役員と懇談。会長からは、「公的な病院のない三島市にとって、社会保険病院は重要な存在。医師会として存続のための署名に取り組み、約3万集まった。」との、医師会としてのこれまでの取り組みが紹介されました。
 また、懇談の中で、「小泉内閣の医療政策は、これまでと大きく違っている。現在のような医療改革をしていくと、皆保険制度は潰れてしまうことになる。そうなれば、先進国の中でも日本の医療制度は最低になってしまう。」などの率直な意見も出されました。
 瀬古議員は、「社会保険病院の赤字が問題とされているが、経営上必要な部分にメスを入れるのは当然。しかし、救急医療や腎臓疾患などの不採算部門に国や公的医療機関が責任を持つべき。現在、厚生労働省には社会保険病院を運営する意志がない。それだけに、存続には市民あげての運動が大切で、三島らしい市民ぐるみの医療体制づくりをすすめ、予防医療をはじめ市民が安心できる医療を作り上げ、事実上厚生労働省がものを言えないような体制をつくるよう頑張ってください。」と激励しました。

◆前日、労働組合員らと懇談


 また、前日の7月13日、健康保険病院労組三島支部の余語委員長ら組合役員と懇談。組合役員から、労働組合のこれまでの取り組みについて紹介と、今後の社会保険病院存続に向けての運動への協力要請がされました。