「……誰か一人を選べという方が酷じゃないか?」
ま、確かに皆さん、これでもか! というほどの美少女。
この中から一人だけ選べといわれて、即答できるはずもないか。
「ふむ。それもそうね。ということで、優勝はここにいる全員ということで!」
「……な、なぜに?」
「土見君。誰か一人は選べないのよね?」
「そ、そうだが……?」
「逆を言えば、皆さん優勝に値する、ということなのですよ」
「そうなの?」
ま、そういうことにしておきましょ。
「シアちゃん。こういうのは、司会者がルールなのですよ。つまり、私が黒いものを
白といえば、白になるのですよ!」
「作者。麻弓がこのように暴走してるが?」
う〜ん……作者の特権を奪われるのは癪だが、面白そうだし、いいか。
「だそうなので、今から飛び入りを受け付けます!」
「麻弓ちゃん、飛び入りを受け付けてどうするんですか?」
「ふっふっふ。もっと面白くするのですよ。これより参加した人ももれなく優勝とします!
もちろん私も参加するのですよ!」
「って、司会者が参加かよ!?」
「まぁまぁ、稟ちゃん。司会者が参加しちゃいけないって言うルールはないんだし」
「あっても改正するのですよ」
あなたはどこぞのお嬢様ですか。
「さぁ! 参加しても損はないミスバーベナ! 次の参加者は!?」
「は〜い♪ 私が参加しま〜す!」
「こ、この甘ったるい声は……アイさん!?」
「あ・た・り。にじゅうまるだよ、稟君」
体育館の入り口には本編のアフターエピソード的な存在、Tick!Tack!のヒロイン、
アイさんがいた!
って、あれ? 台本にそんなのあったか?
「えい♪」
ぎゃぁぁぁっ!
台本が燃えたぁぁぁぁぁっ!?
「台本なんて気にしてちゃだめ。アドリブも聞かせないと」
だ、だからって……これには設定資料やら何やらが満載だったのに……しくしく……。
「ってことは〜、これで設定いじり放題。私が稟君と同い年って設定にしちゃえば、
本当の意味で年の差なんて関係なくなるし」
あ、なるほど。
「なるほどじゃないだろ! 話が噛み合わなくなるだろ!」
「稟ちゃん、細かい……」
「あ、亜沙先輩……細かいで済まされないから言ってるんですよ」
「何でもあり上等! 好き勝手最高!」
「キキョウまで……そういうことをだな……って、キキョウ!?」
もう、稟は一体何に驚いているんだ?
キキョウの存在は皆知ってるでしょ?
「そうじゃなくて、何でシアとキキョウが分離してるんだ!?」
「あたしがそういう設定にした」
「それじゃあキキョウちゃん。ちゃんと私と姉妹で、神王の娘として認められるって
言う設定も……」
「その辺は抜かりないよ。でも、これでお互い遠慮は要らなくなるから、そのつもりで!」
「もちろんっす! これからはキキョウちゃんに遠慮なく、稟君にアタックしまくるっす!」
「えっと、これでアイさんとキキョウちゃんの参加を了承、っと。
まだまだ参加は受け付けてますので、参加希望の方は……」
「はいは〜い!」
……どこから入ってきたのでしょうか?
舞台上にカレハさんの妹、ツボミちゃんがいます。
というか、あなた、学校は?
「やだなぁ、そんなの設定をいじればどうとでもなるじゃないですかぁ♪」
……完全に皆さんの思い通りになっていくんですね。
「ということで、ツボミとカレハお姉ちゃん。そろって参加しま〜す!」
「えっ!? カレハも!?」
「そういうことになってしまったようで……まままあ♪」
「これで私も稟お兄さんと……きゃきゃきゃ♪」
「稟君って、本当にもてるんだね」
「……俺はこの場合どう反応すればいいんだ?」
自分で考えて♪
「リ、リコちゃん……? ほ、本物……?」
「うん」
「なぁ、リコリス。さすがにそこまで設定無視するとややこしくならないか?」
「その辺は気にしないお約束だよ、稟君」
そうそう、お約束。
「黙れ、三流作家」
……あ、そういう事言う。
ならいいだろう。
こっちにも考えがある。
「……あの、亜沙先輩。何か、悪寒というか……」
「うん。ボクもそれは感じてる」
「おもしろそうね〜♪」
「面白いの?」
「私的には面白そうなのですよぉ♪」
カモン!
新たな土見ラバーズ!
「呼ばれて飛び出てジャジャジャジャーン!」
「……この声……」
「女性、ではありませんね……」
「というか、あまりここに来て欲しくないお声だね」
「ちっ! シメが甘かったようね……」
「麻弓、顔が怖いよ……」
「土見ラバーズ新メンバー! 緑葉樹、ただいま参上!」
「作者ー!」
どうだ?
最強の破壊力だろ?
「だからって……これを持って来るなー!」
これがわからない人はTick!Tack!のリアさんのいたずらをみてくださいね。
「稟〜! 俺様も稟を自由に出来るっていうから参加した――」
ゴスッ☆
あ、死んだ……。
「まったく、変なもの持ち出さないで欲しいのですよ」
「稟君、そっちの趣味はないよね?」
「あってたまるか、そんなもの」
「たとえ、稟君がそっちの趣味に走ったとしても、お世話は続けさせてくださいね……」
「う〜ん、稟君が選んだ女の子なら神界で結婚してくれれば私もお嫁さんになれるけど、
男の子が相手だと……」
「心配しなくてもいいよ、シア。その時は、あたしが魔法で相手の男を消滅させてあげるから!」
「じゃあ、私は炎系の魔法でこんがりと♪」
「そういえば、すぐそこに稟様をそっちの趣味に走らせようとした方が……」
「お兄ちゃん、ちょっと待っててね。今すぐに悪者を退治しちゃうから」
み、皆さん……?
目が、ものすごく怖いのですけれど……。
「自業自得だ」
「「「「「そのとおり!」」」」」
ぎゃぁぁぁぁぁぁっ!?
「お姉ちゃん。こんなことしてお話続くの?」
「大丈夫ですわ。作者がいなくても私たちの愛があれば……まままあ♪」
「ということで、これにて会場の方々もそろそろ暴動を起こしそうなので、
ミスバーベナ学園コンテスト。優勝はここにいる方達に決定〜! というわけで土見君!」
「な、何だよ……?」
「忘れてないわよね?」
「は……? ……あ……」
「「「「稟君♪」」」」
「「稟様♪」」
「稟ちゃん♪」
「稟♪」
「お兄ちゃん♪」
「稟お兄さん♪」
「土見く〜ん♪」
「「「「「「私達を幸せにしてください!」」」」」」
Fin.
YES!! ハーレムエンドっ!
や、出来れば亜麻さんやセージさんやサイネリアさんや、赤いネリネさんや、小さなねりねたんや、赤くて小さなねりねたんも……。
震天さんより「この続きは皆さんが想像の中で描いて頂けたらと思います」とのコメントをいただいてますので、
ちゃっかり、ばっちり、ねっとりと妄想させていただきます♪(ぉぃ
……間違っても魔王様は神王さまは却下。
Viva! 台本無視っ!(ぉ
……あ、そうだ。
どうせならリコリスたんも小さい方ガ(撲
「次はシリアスな物かほのぼのとした物を書いてみようかと」とのことなので、
また投稿をお待ちしております♪
<<Comment by けもりん>>
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