「じゃあ、お前」
「へ? 私!?」
まさか司会に投票するとは思っても見なかった、といった感じの表情をする麻弓。
ある意味、コンテスト荒らしのようなことだ。
「お前、確かこの中から選べっていったよな?」
「ちょっと違う気もするけど……土見君も物好きよね〜」
それもそうだ。
麻弓のような危険人物を選ぶとは……。
「あぁ! 土見君も、やっと貧乳の良さを理解したのですよ〜♪」
「え、いや、ちがっ……!」
あ、なるほど。
それなら納得だ。
「納得するな、作者!」
「……稟君、小さい方が好みですか?」
悲しそうな声で聞く楓。
「私の胸では大きすぎるのですね……」
絶望感が漂うネリネ。
「稟ちゃんの好みが関わってくるんじゃ、何も言えないよね」
言葉では割り切っているが、それでも落ち込んでいる亜沙。
「う〜ん、私はギリギリ、かな?」
どこまでも前向きなシア。
「よし、まだ希望はある!」
麻弓との共通点を見つけ、希望を得たプリムラ。
これだけの美少女たちを泣かせたり喜ばせたりするとは、なかなか罪作りな奴め。
「だから、作者は黙ってろ!」
「ま、やっと貧乳の良さをわかってくれた土見君には、特別に軽い命令で許してあげ
るのですよ」
「……果てしなく嫌な予感がするのは俺の気のせいか?」
「気のせい気のせい。ま、とりあえず土見君」
麻弓はカメラを取り出し、空いている手でビシッと稟を指差した。
「プリンセスたちの中から一人選んで、とりあえず犯っちゃって♪」
「出来るかっ!」
そうだね。
犯っちゃったらこれ、公開できなくなるし。
「いや、心配する場所はそこじゃないだろ……」
それはそうと、プリンセス達がお待ちですが?
「は……?」
稟が恐る恐る振り返った先には恥じらいながらも期待の眼差しを向けているプリンセ
ス達だった。
「私達……」
「稟君さえよければ……」
「神界は、一夫多妻制だし……」
「いや、ちょっと待て。皆、はやまるな……」
「土見君。いい加減覚悟決めたら?」
「人事だと思いやがって……」
「何なら、選択肢広げる?」
「は?」
「PS2版で攻略できるようになった私とカレハ先輩、それに、ツボミちゃんも選べ
るってことで」
まさしく選り取り見取り。
観客の皆さんも殺気を込めた眼差しを向けたり、血涙を流したりもしますよ。
「というわけで、本当の決着は皆さんの脳内妄想でつけてください! 以上、コンテストの
優勝者は私、麻弓=タイムでした〜! 次の第二回ミスバーベナ学園コンテントでお会い
しましょう!」
「って、続くのか!?」
追記
本来なら司会進行を勤めるのは緑葉樹のはずでしたが、とある諸事情により、ある女
生徒によって封印、監禁され、この結果を見ることが出来ませんでした。
Fin.
えーと、ま、まぁ大丈夫だと思いますよ♪ > 公開できなくなる
ASですが、年齢制限も一つおいてありますしー。(笑
ぜひ、もう一回麻弓を選んでやってくださいね、稟くん。(ぉ
……思わずコメント。
Comment by けもりん@TTP
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