(ど・どうしよう……)  心配すればするほど力が入ってしまいそうだし、汗だってかいてしまいそう。その前 に、煩く騒ぐ血管がわかってしまうかもしれない。この後どうすればいいのかに、そん な状態で、私は困り果てていた。  遠くにある街並み、明日に迫ったイブの日の雰囲気に囲まれた中、秀晃さんの手が入 っている右手だけが意識にくっきりと映っている。というより、意識のすべてが世界よ りも右手に吸いつけられている感じがする。   <<――そ、そんなこと言われたって、プリムローズちゃんも男の人と付き合った    ことなんてないってば!>>  助けを求めようとしたもう一人の私は、敏感に反応を返してきた。彼女の言葉からも 狼狽が明らかに伝わってくる。   (う〜っ)  臍を噛みはするけど、プリムローズちゃんから答えが引き出せないのはわかってい た。私がどうしたら良いかわからないことを、彼女が知っているわけがない。まして、 私が想像さえできないことなのだ。  まさか本当にこんなことになるなんて、思ってなかった。プリムローズちゃんにした って、それは一緒だろう。秀晃さんの手を捕まえてから、彼女はずっと出てこようとし ない。声をかけるときなんて、「今日は私に任せて」だなんて言ってたのに。   (私だって、この後どうしたら良いのかわからないのに……)  カラオケ──は歌えるのがないし、ボウリングもビリヤードもやったことない。ゲー ムセンターだってなにをやったらいいのかわからない。ウィンドウショッピングなんて 楽しいのは私だけだろうし、公園で散歩も一緒。かといってベンチで座ってお話するの も、どう考えても喜んでもらえるとは思えない。第一、この寒空の下でそんなことを言 いだしたら、呆れて帰られちゃうかもしれない。   (けど、このままじゃ……)  嫌われちゃうかもしれない。精一杯の勇気を出して、ここまで近づくことができたの に。嫌われるところまでいかなくても、きっと変な娘だって思われる。ただでさえ可愛 いだなんていえないのに、そうなっちゃったら、どうしようもなくなっちゃう。   「なあ」   「え、あ、な、な・んでしょうっ!?」   「って、なにそんなに慌ててんのさ」   「あ、う……」   「いやいや、だからといって俯かなくても。どこへ行こうとしてるのか、ちょ    っと気になっただけなんだから」   「どこ……って……その、あの……」   「ひょっとして、喫茶店だったりする?あ、いや、別に喫茶店が嫌なわけじゃ    ないんだが、ちょっとな。こっちの方にバイトしてる店があるもんで、さす    がにそこはやめて欲しいなと。こうして捕まっちゃったんだし、どうしても    ってなら良いけど。──君も針の筵に座ることになるぜ?」   「えっ───」  そこまで言われて、ようやく私の目が街並を捉えた。あまりに見慣れた、次の角を曲 がればパルティータが目に入る街並を。   「い・行かない行かないっ!絶対。わ、私も困るからっ」  慌てて否定した。秀晃さんを連れて行ったりしたら、お兄ちゃんになにを言われるか わからない。ただでさえこの間、散々冷やかされたのに。 それはそう、一昨日のこと──── =============================================================================    BLESS サイドストーリー  『Fast Acceleration』                             〜 坂本 レナ 〜       「けもりんのお部屋」19191HIT踏み記念 For もとぽけ。さん                             written by けもりん                  ※『21 〜Two One〜』(c)BasiL より一部引用 =============================================================================   『ん・・・く、はあぁ・・・立木・・・・・・先・・・生・・・』  時間は、午後二時。パジャマという、平日のこの時間に似つかわしくない格好で、私 は一人で居間にいた。お膳の上の土鍋には、梅干しの種が二つ。ようやく食欲が出てき て食べた、お昼ごはんの名残り。  頭はボーッとしている。食欲が出たといっても、まだ熱は結構ありそう。37度5分 ……か38度ぐらいあるかもしれない。  風邪をひいた原因は、こんな時期になって慣れてない短かい髪にしたせいかもしれな い。それに、少なくて一時間、多い日だと3時間近くも冷たい空気に触れていたせいだ ろう。   『相変わらず胸が弱いな、橘君は』  おかげで、昨日一日はすっかり寝込んでしまった。今日も、朝は起きられる状態じゃ なかった。薬を牛乳で流し込んで、再びベッドに倒れ込んでしまった。よりにもよっ て、クリスマスはあと少しまで差し迫っているのに。   『お願・・・い!お願いだから・・・も・・・う・・・・・・』  でも、正直なところ、なんだかどっちでも良くなってきてる。冷静に考える時間がで きてしまうと、やっぱり私には無理だったんじゃないかと思うようになった。安いとは いえないカット代と、もっと安くないコンタクト代──それと、なけなしの勇気──を 投げ捨てて、風邪の苦しみを拾っただけ。始めから良く考えればわかったことだろう に、私はなんてバカなんだろう。   『分かった。少しだけ待ちなさい』  しかも、なんてものを見てる、いや、見入ってるんだろう。目の前のブラウン管に は、真っ昼間から当直室でイヤらしい行為に耽っている二人の姿が映っている。なんと いう役者だろうか……いや、そんなことを思うなんて、やっぱり熱で頭がうまく働いて いない。こんな昼のメロドラマにでてくる役者に心当たりがあるほど、芸能界に詳しく ないんだから。  お粥をすすりながら何の気なしに点けていた番組は、総合病院を舞台にした愛憎劇だ った。しっかり観ていたわけじゃないからうろ覚えだけど、この二人は看護婦と外科部 長の関係だったと思う。看護婦の方が、見返り──それがなんだったのかはわからない けど──を求めて身体で近づいた。お互いに一致した利害の上の、割り切った関係。そ れなのに、いつの間にか部長も、そして看護婦の方も、身体だけではなく心まで魅かれ 始めた。けれど、そこに忍び寄る悲劇。そんなストーリーのドラマだった。お話のパタ ーンからすると、きっとすぐにどっちかが殺されることになるんだと思う。少し前に患 者の一人が殺されてたような憶えがあるから、多分間違いない。   『はん!』  もちろん登場人物の二人は、先に起こることを知らないんだろう。だから、こんなに も幸せそうに、けれど互いに幸せを隠しながら、こんなことをしてるんだ。わかってい れば、せめて想いぐらいは打ち明けられるだろうに。   「────ぃ」   『あ・・・は・・・あ・・・あ・・・ん!』   「──ナ」   『はあ、はあ、はあ・・・も・・んく・・・・・・ああ・・・』   「……っ」  額と手のひら、頭にもじっとりと汗をかいていた。経験はもちろん、そういうビデオ とかも観たことはないけど、テレビドラマでやれることへの抗体ぐらいはあるはずなの に。今までに見たのに比べて生々しいシーンではあるけど、熱で頭が熱くなってる影響 の方が大きいんだろう。   「レーナっ!!」   「えっ!!?」  突然叩かれた両肩に、ボーッと開けていた口から心臓を弾みたく撃ち出すくらい驚い た。   「お・お・お、お兄ちゃん!?もぅ、脅かさないでよ。お仕事は?」  そこには振り向いた私を見下ろして、お店に行ってるはずのお兄ちゃんがいた。   「ん?ああ、ちょっと抜けて来た。ランチも終わったところだ」   「店長がそれで良いの?楽な仕事だよね」   「な〜にを言ってるか。わざわざお前の様子を看にきてやってるんだから、少    しは感謝しろ──って言っても……」  お兄ちゃんの言葉が止まる。   「なに?」  いつもお茶らけてるお兄ちゃんだけど、それにしてもニヤニヤとしすぎてる。その態 度がどうも気に障って、つれない口調で聞き返した。   「なに、いやまあ、心配することなんてねえかと思ってな。……その様子じゃ」   「どういうこと──」  突っ掛かろうとした言葉尻は、一瞬で消え去った。お兄ちゃんの目が、私の背後にあ るものに向けられていることに気がついてしまったから。   「な、な、ななな……」  なにか言わなくちゃと思いながらも、なにを言ってるんだか、なにを言おうとしてる んだか、頭がグチャグチャだ。ハッと慌ててリモコンを掴もうとしたけど、手につかな いで、よりにもよってテーブルの向こう側に落ちてしまった。   「顔赤けぇな、ぶり返しでもしたか?」  お兄ちゃんの顔がニヤニヤを通り越してニタニタに変わる。わかってるくせにわざわ ざこう言うのは、お兄ちゃんのいけないところだと思う。それにいつも、否定すればす るほど揚げ足を取ってくる。   「────っっ!」  でも、もう本当にどうしたら良いのかわからなくなって、怒りの視線を向けることし かできなかった。その先になにが待ってるのかには、気がついていたのに。   「レナも人並みに興味が出てきたってワケか?ようやく」   「そんな──」   「そうだよな〜ぁ。急に髪切ったり、コンタクトにしたりしちゃってよ。モロバレ    だもんな。ま、そのあたりがレナらしいけどな」   「ちょっとお兄──」   「風邪ひくまで寒空の下で待ったりしちゃってさ」 「え……」  反論に被せて追い込んでくるお兄ちゃんから決定的な台詞が出されたところで、上っ ていた血が頭から落ちる速さと加速度の両方が、一気に三倍になった。  どこでそんなことを知ったんだろうか。もしかしたら、見られてたとか。だって、お 兄ちゃんが知ってるはずない。風邪をひいた理由なんて、お母さんにも話してないんだ し。   「あーマズいかな〜。今あいつら二人だなぁ。この時間だと──客も少ねえし、    二人っきりだぞ、こりゃきっと。あいつもああ見えて随分焦ってるみてぇだ    かんな──と、ただの独り言っちゃいえ、こんなこと華蓮に聞かれたら怒ら    れちまうか」  名前の挙がったその人のことは、私も知っている。女の私から見ても、とっても綺麗 な人。パルティータの看板っていっても良いぐらい、男の人達からの人気もある。で も、不思議なくらい浮いた噂がない人。  だから、その名前を出されて耳が話に向いた。華蓮さんのというより、秀晃さんの噂 として。   「お? なんだレナ。聞いてたのか?内緒にしといてくれよ!?    アイツ恐ええんだ。可愛い顔して。ま、お前には秀晃と華蓮のことなんて関    係ないんだろ? ひ・で・あ・きのことなんて」  でも、お兄ちゃんは意地悪だった。あの日、見惚れているのを見られて慌てる私にか けたのと、まったく同じイントネーションで秀晃さんを呼ぶ。それも、私に聞かせよう としたくせに白々と。   「関係あるわけないじゃないっ!!!」  そんな態度に、思わず噛みついてしてしまった。してから、しまったと気づく。これ じゃあ、釣り針の先の餌に飛びついたようなものだ。話してるのがお兄ちゃんなら、こ れは間違いなく罠なのに。   「おお。そうかそうか。いや、それなら話すがな、こんところあいつら怪しい    んだ、これが。もうあれだな、あとはいつ華蓮が身体でぶつかるかだけだね、    ありゃ」  案の定、次の瞬間にはしっかりと釣り上げられてた。やっぱり頭が冴えてない。いつ もなら、こんな使い古された手なんて軽くあしらえるはずなのに。   「秀晃だって華蓮なら満更でもねえだろうから、迫られたらイチコロだろうし    な。キツイぞ〜、身体の関係は。初めは遊びのつもりでも、いつの間にか離    れられなくなってるなんてこたぁ良くあるんだ、これが。そうそう、それこ    そさっきの医者と看護婦みてぇによ。レナにはわかんねぇ世界なんだろうが」  けれど、釣り上げられてしまった後では、足掻くこともできなかった。からかってる だけなんだとわかっているのに、一言一言に心をザワつかされていく。   「──っと、そうか!」  突然大袈裟に叩かれた手の音で、身体までビクリと動かされる。  しかも、それだけじゃなかった。   「ひょ〜っとすると今頃、ことの真っ最中だったりしてな」   (あ……)  一枚の絵がチカチカと瞬いて脳裏に浮かんでしまった。やられた。まんまと術中に嵌 まった。こんなの狡い。酷い。これじゃあ暗示か催眠術だ。目に焼き付くフラッシュの ように、視えてしまった光景が私の中に刷り込まれていく。   「おっと、いけねえいけねえ。長居し過ぎだ。それこそ華蓮にどやされちまう。    んじゃ、俺は戻るかんな。しっかり寝て、風邪治せよ?変なモン見て、熱な    んか上げるんじゃねぞ?」  呆然と口を開けている私は、きっとさっきまでとは正反対の真っ青な顔色をしてるん だろう。してやったりとばかりに、遠くの世界でお兄ちゃんの顔が綻んでる。  私がようやく我を取り戻せたのは、玄関から聞こえたドアの閉まる音のおかげだっ た。   「も、も、もぅっっ!!!!お兄ちゃんっ?!!!?!!」  取り残された居間で一人、再び頬に熱を持たせて叫ぶ。見えはしないけど、耳の先っ ぽまで赤みを取り戻しているに違いない。テレビの中ではとっくに中年のオジサン俳優 が能書きを垂れてるっていうのに、華蓮さんと秀晃さんに演じさせたシーンがエンドレ スで頭に流され続けてるんだから。  そんなことはないんだって思いたい。いや、普通に考えればありえない。さすがにこ んな時間から、しかも営業中の喫茶店でなんて。常識じゃ考えられない。だから、間違 いなくお兄ちゃんにからかわれただけだ。それも質悪く。  でも。  絶対にか。もしかしたらは、ないんだろうか。まさかとは思うけど、お店にはバック ヤードもあったはず。あそこなら、お客さんがきても見つからない。それに、なにも今 その場でしてなくたって、今日の、あるいはイブの夜の約束をしてるかもしれない。そ んな悪い考えが次々に頭をよぎる。   (あ──)  嫌なことに気がついた。気づいてしまって、不安でもっと心臓が震え出す。  全然おかしくない。ほんの少しの時間でできるし、する場所にだって困らない。  そう──キスならば。           ---------------------------------------            ───────。  あの日、その後の私にできたことは、頭を振ってベッドの中に逃げ込むことだけだっ た。それ以上嫌なことを考えてしまわないように、頭まで布団を被ることだけ。テーブ ルの土鍋をおきっぱなしにして、テレビもつけっ放しで。  夕方過ぎに帰ってきたお母さんに、ちょっと怒られた。いくら風邪だといっても、器 はともかくテレビぐらいは消しなさいって。まだ熱があったならそんなことはなかった だろうけど、すっかり下がっていたから。  でも、そんなお小言なんて上の空だった。起こされたからっていうのもあったけど、 それは大して関係なかったと思う。そんなことより、もっと大きな問題があった。見て しまった夢。それも、自分でも嫌になるぐらい恥ずかしい夢。相手役が華蓮さんでなく なっていた夢。よりにもよって、私になっていた夢。   「────っ!!?」  思い出したとたん、身体中が沸騰したように感じた。手の温度でどころか、後ろから でも頭に立つ湯気でバレてしまいそうなくらいに。お兄ちゃんのせいだ。お兄ちゃんの お店のことを考えたせいで、こんなことを思い出したんだ。   「あのさ──って、どうしてまたそんなに驚くかな」  だから、背中からかかった声は、もちろん突然だった。考えていることを読まれてし まったのかと慌てて、自分がなにを答えたのか良くわからない。そんな私を見てか、そ の人は呆れているように見える。   「ええと、その、あの、えっと……」  いけないと思って取り繕うおうとしてみたものの、やっぱり上手くいかない。それど ころか、秀晃さんの顔をまともに見られなくて俯いてしまった。   「いやいや、別に怒ったんじゃないってば。ひょっとしてパルティータのつも    してたのなら悪かったかなと。なんか考え込んじゃったみたいだし。別にパ    ルティータでも良いぜ? バイト先だけど、冷やかされるのはまあ俺だけじ    ゃないかな」  思いがけない言葉に顔を上げてみると、秀晃さんの表情は苦笑いに変わっていた。ど ことなく照れているようにも見える。   (え……っと……)  その真意を求めて、私は壊れかけた思考を必死に甦らせようとした。次々に浮かんで くる都合の良い考えを否定しようともした。なのに、グルグルと廻ったあげくにたどり 着くのは、一つのことだった。  そう。華蓮さんに知られても秀晃さんは構わないんだという、都合の良すぎる希望。  華蓮さんは今日はいないのかもしれない。さすがにシフトを知ってるわけじゃない。 でも、今はいなくても、そのうち誰かの口から華蓮さんの耳にも届くだろうなんて、そ んなのは秀晃さんだって気づかないとも思えない。  そんな風に、都合の良い方へ良い方へと、思考が向かってしまうのだ。   『キツイぞ〜?身体の関係は』  お兄ちゃんの言葉が、そこだけ切り取られて頭でリフレインする。夢の中で上書きさ れた光景も、フラッシュバックしてくる。   (なら──)  そして、信じられないような閃きまでもが私を襲った。  どうかしてる。今──いや、きっとあの日からだ。『ひ・で・あ・きだぞ?』と、一 番始めにその声を聞いてしまったときから。今はきっと、そのときに組み込まれた後催 眠のスイッチが、テレビと夢のせいで入ってしまってるだけ。   「あ、あのっ」  口から、勢いで言葉が飛び出した。  でも、一言目だけを発したところで、「これじゃまだダメ」と思い直した。  なにかで読んだことがある。催眠術では自殺はさせられないんだ。人間は危ないこと は、無意識に避けるんだって。なら、このままだったら私だって、ここぞというところ で止まってしまうと思う。  だから――   <<――頑張れっ、レナちゃんっ!>> もう一人の私に、無責任に背中を押させることにした。自分の意志でなくては飛び降り ることのできない舞台から、私自身を突き落とすために。  眼鏡を外して髪を切って、せっかく欄干に足をかけられたんだから。   「こっち!!」  突然の高い声に驚く秀晃さんの手を、パルティータとは反対の路地に向かって引い た。不意を突かれた秀晃さんの足が、一歩二歩とこっち向く。   「……っ!?」  向かおうとしてる先に気がついたのか、背中から息を飲む気配が伝わってくる。私に 掴まれたままの秀晃さんの手にも、初めての堅さが生まれる。   「行こっ?」  振り向きざまに、精一杯の勇気を振り絞って笑いかける。できるだけ明るく、重たく ならないように。  そして、もう一度手を強く引いた。   (し、信じてるんだからね? お兄ちゃんっ!!)  そんな風に必死に言い訳をする私と、プリムローズちゃんの手に連れられて、秀晃さ んの三歩目がアスファルトにつく。次の一歩は、自然と一緒に踏み出せた。   <<――行っちゃえ行っちゃえ〜♪>>  俄然元気になったプリムローズちゃんが、私たちを囃し立てる。  秀晃さんには聞こえないその声で今。私たちの定数は、9.8を突破しようとしてい た。                                  Fin. ==============================================================================                BLESS および 21 〜Two One〜 は BasiLの著作です。                 けもりん は BasiL とは一切関わりはありません。 ==============================================================================  転載等については、捧げ先の もとぽけ。 さんの許可も必要とさせていただきます。