1年間の経過その1
◎錦田のダイコン作りに気づく(児童の意欲の喚起・社会)
学校のまわりのようす
家のまわりの自慢探し
    ・家庭訪問中の午後を使い、家のまわりの自慢を探す。
※何気なく生活している身の回りで発見する喜びを味わことができた。
※聞き取り調査を通して、地域の人との関わりを持つことができた。
・各自が新聞にまとめ、全員に印刷をし配布。発表。→休みに行ってみる。
   ・発見を白地図にまとめながら、宅地、商店、山などの学区の概要をつかむ。
  ↓
課題 錦田地区では田んぼと畑とどちらが広いか?

 ・これまで意識していなかった学区の畑や地形(平地と傾斜地)に目を向けることができた。
 ・宅地化が進み、平地の水田が減少していることに気づいた。 
○学校の周辺の平地では米作りが盛んである。
  箱根の西麓(傾斜地)では野菜作りが盛んである。

郷土読本「みしま」の写真−ダイコン干しの様子

「おもしろそう。やってみたい。」
◎ダイコンについて調べよう(2時間 理科)
  ・個人で調べる。
      ・家庭菜園をやっている父親に聞いてみる。
      ・大根を作っていた祖父母に聞いてみる。
      ・図書館の本で調べてみる。
      ・近所の農家のおじさんに聞いてみる。
            
 ※地域の人や年輩者との関わりを持つことができた。

・グループでまとめてみる。
  6つの班のうち、3つの班は種まきからをまとめていたが、残りの3つの班は土作りからまとめていた。それらの班は、実際に大根を作った経験のある人から聞いてきており、自信を持って発表していた  
◎『大根の種って見たことある?』
     この投げかけからいろいろな反応が見られた。
  「イチゴって実の回りに種ができるけど、大根にはできない。」
  「キュウリとかは実の中に種があるけど、やっぱりないな。」
  「アサガオやヒマワリは花の咲いた後に種ができた。」
  「大根の花って見たことないけど、咲くのかな。」
  「チューリップみたいに球根になるのかな。」
  「アジサイみたいに接ぎ木で増えるのかな。」
※これまでの栽培の経験から、様々な意見を出し合い解決しようとした。
※様々な種のでき方、増え方に気がついた。(理科)
この時間では答えを出さず、オープンエンドで終わった。すると、翌日の朝から職員室へ集まり、「家の図鑑で調べたら大根の花の絵がのっていたよ。」「家でお父さんに聞いたら大根の種があったよ。」「お母さんが菜の花に似た花だって言ってたよ。」と、うれしそうに知らせに来た。子どもたちの問題解決の意欲が十分に見られた。
◎農家の人の話を聞こう(1時間 社会)
高畑実さん(竹倉)を招いて、ダイコンの栽培とたくあん漬けについて教えてもらう。
・ゲストティーチャーとの関わり
事前に高畑さんのお宅を訪ね、打ち合わせをしておいた。
総合学習の意義や子どもたちの実態(3年生の興味や関心の様子、ダイコン作りに対する疑問など)を話しておいた。
そのため、当日はポイントを絞ってお話をしてもらい、子どもたちも興味を持ち、わかりやすいお話になった。
また、高畑さんのお話の内容を、教師が黒板に整理して書いた。
その後も板書をそのまま残し、子どもたちは折に触れ多目的室を訪れ、栽培の道しるべとしている。

・子どもたちの感想
 ・準備がとっても大変そうだなぁと思った。
 ・おじいさんは50年も大根を作っていてすごいなぁと思った。わたしも良い大根を作れると良いなぁ。
 ・おじいさんは植物のことを何でも知っていて、植物をかわいがっていてすご いなぁと思った。
 ・おじいさんは優しい人で、だからおいしい野菜ができるんだと思います。
 ・ダイコン作りも大変何だぁと思った。
※作業の手順だけでなく、農家の人たちの作物に対する思い入れや、高畑さんの人柄の良さにも気づくことができた。

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