平成12年度 錦田小5年3組学級通信                     

 「逃げる」より「挑め!」         
ようやく運動会が終わりました。
今年の運動会はまたひと味違う感動を味わえたのではないでしょうか。
「組体操」では、初めての練習では肩車が半分しか上がりませんでした。
肩にずしんとくる重さに耐え、当日は全部の肩車が上がりました。
また、外の練習では膝に小石が食い込み、さぞかし痛かったことでしょう。
「ムカデ」の練習では本当によく転びました。
膝や肘に擦り傷ができた子もたくさんいました。
全然テンポが合わず、私にこき下ろされたグループもありました。
思ったほどスピードが上がらず、悔しさのあまり涙した子もいました。
「係の準備」でも、組体操の練習をこなした後の活動は大変だったと思います。
応援団の子達は、喉がかれるまで声を出してくれました。
それらの試練を乗りこえ、子ども達も一回り成長したように感じます。
大きな壁を越えることで子ども達は成長するものですね。
そういうこれまでの経過を知っているだけに、組体操のエンディングでピラミッドがきれいにそろった時には目頭が熱くなってしまいました。

9月26日、運動会後、初めて子どもと顔を合わせ、こんな話をしました。
黒板に「兆」という字を書きました。
この一文字に「てへん」と「しんにょう」を付け加えました。
「兆」に「てへん」で「挑」、「兆」に「しんにょう」で「逃」になります。
ちょっとの違いで意味は全く違います。
「挑む」と「逃げる」と送りがなをつけ、声に出して読んでみました。
そして、「どちらの行動がいいのかな?」と子ども達に聞いてみました。
子ども達は自信を持って「挑む!」と答えました。

今回の運動会では全員が「挑む!」気持ちで取り組めたと思います。
子ども達はつらい試練から「逃げる」ことなく、正面からぶつかっていくことができました。
だからこそ、素晴らしい運動会になったのだと思います。

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