平成12年度 錦田小5年3組学級通信
  
                      
     
        
プールの水に思う   

しとしとと秋雨が降り続いています。
一雨ごとに気温が下がっていくような気がします。
コンビニのおでんや肉まんを見ると、(秋だなぁ〜)と感じます。(変な季節感ですが)
今年の夏は例年にまして暑かったような気がします。
この暑さの中、プールは毎日大盛況でした。
歓声が上がっていたプールも今では藻でいっぱいです。
この時期に、子どもたちに話すことがあります。

人の心は水に似ています。
ついこの間まで澄み切っていたプールの水があっという間に濁ってしまいました。
それは水の動きが止まってしまったからです。
たくさんの人が入り、動いていた水が止まってしまうとすぐに濁ってしまうのです。
東洋一の湧水を誇る柿田川は激しい流れの中で、透明な水が保たれています。
その水もバケツにくんで流れを止めれば、濁ってしまいます。
人間の心も同じです。
何か目標を持ち、努力している人の心は澄んでいます。
しかし、目標もなく、だらだらしていると心は濁ってくるのです。
今のあなたはどうですか?
何か目標に向かって努力していますか?

運動会という大きな行事が終わり、子ども達もほっとしています。
練習もハードだったので、しばらくはノンビリもいいですが、子ども達の成長を考えると、早く新たな目標を設定してあげたいと思っています。

最近のベストセラーに村上龍の「希望の国のエクソダス」という本があります。
まだ読んではいないのですが、その本には「この国には何でもある。だが希望だけがない。」という言葉が添えられています。
最近の「犯罪の低年齢化」「いじめ」「不登校」といった問題は、「希望の欠如」が原因だということです。

教師として、親として、子どもたちに希望を持たせるような投げかけを心がけていきたいと思っています。

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