平成12年度 錦田小5年3組学級通信
  
                      
     整理統合判断 物事を見る力    
「整理統合判断」とは聞き慣れない言葉ですが、先日の「すずかけタイム」で高島先生に教えていただいた言葉です。
1本の木を「名前を覚えよう」「特徴は何だろう」と見ていてもなかなか覚えることはできません。
しかし、いろいろな木を見ながら、共通する事柄を見つけ、仲間分けをしていくと、様々な発見ができていくということです。

社会で「宅配便」の勉強をしています。
教科書では「ペリカン便」を取り上げているのですが、授業では子ども達が知っている全ての宅配便の会社を取り上げました。
全部で8社もありました。(というか、8班なので8社にしました)
子ども達と相談して、8社の「値段」「荷物の運び方」「サービス」「届く日数」を調べてみることにしました。
それぞれの班が、電話をしたり、見学に行ったりして調べてきました。
それらを一覧表にしてまとめてみました。
すると
 共通点
  ・宅配便の運び方はほとんど似ている。
  ・トラックをたくさん利用している。
  ・日本全国がほとんど翌日には荷物が届く。
 相違点
  ・各社でいろいろなサービスを工夫している。
     (クロネコヤマトは時間指定が細かい。ゆうパックの市内割引・・・)
といった発見ができました。
さらに、「値段はどのくらい違うんだろう?」ということで、「10キロのみかんを沖縄の那覇に運ぶ」という条件で、8社に聞いてみました。(学校の公衆電話から)
すると、810円の差が出てきました。
子ども達は「A社は値段が高いが、1日で着く」「B社は値段は安いが日数がかかる」といった発見をしました。
さらに「急いでいる時はA社にして、急がない時はB社にすればいいんだね」といった事にまで気がつきました。
1社だけを見ていたのでは絶対に気がつかないことです。

このように、ある事柄を見るときに、ただ漠然と見るのではなく、「テーマを絞り、比較しながら見る」ということが大事になってくるわけです。
これから子ども達はたくさんの学習をしていくわけですが、ただ「覚える」「暗記する」だけでなく、こういう「物の見方」というのを身につけていって欲しいなぁと思います。

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