あの素晴らしい愛をもう一度 冷静に考えると失恋の歌
この歌の原曲がフォークだと知っている中学生はどれくらいいるのだろうか?その意味でも原曲を生徒に聴かせる必要があるだろう
私自信この曲が往年のフォークソングだと知ったのは高校生の時だった。
歌詞はさわやかでいかにも「青春」という感じだが、失恋の歌ということを忘れてはならない。ただし、暗すぎてもだめだけど
・出だしのユニゾンの指導
・「命かけてと誓った日から」と歌ってるんだから、どんな気持ちで歌ったらいいかわかるね。
・残してきたのにで段々大きくするけど、あの時で昔の話に戻るね。だから雰囲気を変えよう。そのためのmp
・「あの時」のところのアルト、テナーのアーは縁の下の力持ちです。目立たないように。
でもしっかり支えてあげないとソプラノが崩れちゃう。最後まで同じ大きさの声でしっかり伸ばそう。
・「こころとこころが」のところの伴奏聞いてみて。ここから変わったでしょ。「心」を歌ってはしっとりと歌って欲しい。もちろん伴奏も。
・「かよわない」の「わない」ははっきりお腹で歌おう。怒鳴っちゃダメ。子供が怒ってるみたいだから。これはあくまで大人の恋愛。
・「あの素晴らしい〜」が2回続きます。2回とも同じだったら工夫がないね。
・「愛を」のところ手を口の近くに当てて手を温めるように息を吐いてごらん。いま吐いた感じの息の使い方で「愛を」を歌ってごらん
・次ぎは男声が主役だね頑張れ。男の声の魅力を見せよう。朗々とです。
・女性は男性によりそうそよ風のように。
・今度は「おの素晴らしい〜」が3回です。どうしたらよいでしょう。3回目の「もおいちどーーー」は7つしっかり伸ばそう。
・7つも伸ばしたからしっかり息を吸おう。しかもすばやく。
・「広い」の「ひ」Hをはっきりいわないと「いろい荒野に」に聞こえてしまいます。
・一番最後の「もう一度」はしっかり伸ばそう。体から内臓が出るぐらい息をだしつづけよう。
指導の留意点
○伴奏が簡単そうに見えて難しい。
前奏で一番高い音を一番大きく弾くこと、一番低い音をしっかり伸ばすことが当たり前のようだが大事。
歌に入ったところからは歯切れよくギターを弾いているつもりで。音の強弱を忘れずに。
○出だしは歌詞の通り、若々しく、元気?に歌うとよい、ただ、雑にならないようユニゾンを大切にしたい。
○「残してきたのに」のクレッシェンドの後、「あの時〜」からのmpで音量を下げ、はじめてのハーモニーが登場する。
ここの部分を聴いてる人に印象付けたい。
○「あの時〜」からのアルト、テナー、の「アー」はしっかり伸ばすこと、音程も下がらないよう気をつける。
練習の時アカペラ(無伴奏)で練習するとよいと思う。
○「心と心が」から伴奏形が変わるのでそれを意識し、丁寧になめらかに歌うこと。
そこがなめらかに歌えると「かよわない」とのアクセントの対比が出来て面白い。
○「かよわない」のアクセントはしっかり強調しなければならないが、一つ一つブツブツ切らないこと。
○サビ、メロディーを美しく歌いたい。(こんなことを書いても読んでいる人に伝わらないと思うが)
CDを何回も聴いて習得しよう。(なんというアドバイスなのだろうか)
強弱のつけ方、1回目、2回目に変化を持たせるなど工夫をしよう。
○「あの素晴らしい」の後のブレスをすばやくたくさん吸うこと。