1月26日
君が飛び降りた線路の上を
ダイヤ通りの列車が駆け抜ける
この国の時間はけして止まらない
それでも勇気は 君の勇気は
きっと あの日のことを知った人すべての
心をしばらく止めて 大きく揺らした
数年ぶりの大雪が 町を消してしまっても
君がここでしたことを
遠い遥か思い出の果てまで
誰かに話そう きっと伝えるよ
1月26日は 冬の真中で
春を夢見て がんばりつづけてた
君の季節と重なっていた
二つの勇気は その瞬間に
何を悔やんで 何をあきらめたのだろう
愛する人を思って笑えただろうか
二つの言葉 二つの手 時を越えて 暖かく
君がここにいたことを
遠い遥か思い出の果てまで
誰かと話そう 雪は溶けてゆく
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