ぼくらは魔法を使わない
 

空に ぽっかり 浮かぶ雲が

ひとりぼっちに 見えていても

やがて 時間と風が吹いて

呼び合う雲と ひとつになる
 

どんなに どんなに さみしくても

ぼくらは魔法を使わない

誰かが悲しみ 自分だけが笑う 魔法なんて

もう 二度と 誰にも 使わせない
 
 

森を泣かせた 黒い雲が

川の涙を汚す時も

人が 魔法を捨てるなら

大丈夫 ほら もとにもどる
 

こんなに こんなに わかったから

ぼくらは魔法を使わない

誰かが悲しみ 自分だけが笑う 魔法なんて

もう 二度と 誰にも 使わせない
 
 

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