ふりむいたけれど
 

梅雨が明けてしまえば

さわやかな季節になる

どしゃぶりの帰り道

そう思いながら
 

君の肩 抱けずに

しだいに離れる道も

思い出だけでは

引き留められない
 

午後の嵯峨野路

けだるい坂

遅れてくる君に とまどいながら

ふりむいたけど

想いは 離れるばかり
 
 

信じ合うことさえ

まるで 昔話だね

愛も 慣れてしまえば

ときめくことも ない
 

二人だけの時間は

そんなに なかったんだね

幸せの形など

あてには ならない
 

午後の嵯峨野路

けだるい坂

京都の町の静かな声に

ふりむいたけど

別れは 時間を止めてくれない
 

             作曲済み
 

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