零時


町が眠りについても

まだ明日が来なくても

僕らは歩いていくの?

心を落としたままで


雨が汚れ始めたね

手のひらが黒くなるよ

苦しみを洗い流せるほど

あの頃 あんなにきれいだったのに


風が汚れ始めたね

耳にこもってしまうよ

悲しみを笑い飛ばせるほど

あの頃 あんなにきれいだったのに


町が眠りについても

まだ明日が来なくても

僕らは歩いていくの?

心を落としたままで


記憶の海の底に

ずっと沈んだままの

悲しみが たとえあっても

光さす水面を

船は また すべり出す


町が眠りについても

まだ明日が来なくても

何も怖くはないよ

心は目をさましてる


町が眠りについても

まだ明日が来なくても

僕らは歩いていくの?

心を落としたままで


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