ホームページ『季節の小箱』へ  

   ===========================================================
    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.20    2004/8/23  発行部数 422
   ===========================================================
       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
   ===========================================================
   
    遅くなってすみません。オリンピックで寝不足なわけじゃありま
   せん。
   今日はわいわい読書のまとめです。
   
          (^o^)  わいわい読書 3
   
   
    さて、読書といえば、「よい姿勢でじっと動かず静かに本に集中
   している」のが理想の姿のように思えます。1時間、2時間と、こ
   れを続けていたら「さすが、我が子、すばらしい」と思ってしまい
   ます。
   
    たしかに、これは素晴らしい姿です。でも、30分この姿勢で、
   充実した読書ができる小学生は稀だと、私は思っています。トレー
   ニングすれば、30分でもこの姿勢をキープできるようにはなりま
   す。しかし、頭や心が、その時間、本の内容に集中できているかは、
   わかりません。とても難しいことです。
   
    環境を整え、じっと動かず読書をする習慣を身につけさせること
   も無駄ではありませんが、読書を充実させるために本当に重要なの
   はそこではない、と私は考えています。読書で重要なのは、文章を
   映像化する力と、一人で心の中で対話を続ける力を子どもに身に付
   けさせることです。
   
    映像化は、文字通り、言葉を頭や心の中で映像に変えることです。
   
   
    文を映像化するためには、映像の素材が必要です。象やキリンを
   見たことのない子が、象の鼻やキリンの首の長さを想像することは
   難しいでしょう。SF小説など、この世にない物が出てくる本もあり
   ますが、それも、これまでに脳に集められた映像の素材がアレンジ
   されて、心の中に映像化されるのです。 世界中のあらゆる物を見て
   いる必要はありませんが、ある程度、いろいろな物を見ておく必要
   はあります。
   
    小さな頃から家族でいろいろな所に出かけて、日常見られないも
   のをたくさん見ている子、多くの人と接している子は、映像化が得
   意です。多くの人に接していると、本の登場人物がバラエティに富
   んでくるので、読書がより楽しくなります。
   
    ここで気をつけなければならないのは、テレビです。実際にその
   場に行って、それに触れたり、匂いをかいだり、その人に接すると、
   自分はその風景の中にいることになります。読書の時に映像化する
   にも、その子はその世界の中に自然に入っています。ところが、テ
   レビばかり見て本物に接していない子は、読書で映像化ができても、
   自分はその映像の外にいるので、その世界に入り込めません。テレ
   ビは触覚、臭覚を刺激しないので悪い、という学者もいるそうです。
   
   
    二つ目の一人対話の力にも、テレビの悪影響は表れます。
   
    ひらめきは映像で脳に生まれますが、思考は対話で深まります。
   サザエさんのかつおくんの中に時々天使と悪魔が出てきて対話しま
   すね。(最近サザエさんを見ていませんが、まだテレビでやってます
   よね) 人間は、あんなふうにして、深い思考ができるようになった
   ようです。
   
    この力を身に付けさせるには、小さな頃、まわりにたくさんの大
   人がいて、たくさん話をすることが重要です。そのやり取りの中で
   しか、この力はつきません。
   
    テレビに子守りをしてもらった子は、この力が著しく劣ります。
   だから読書も苦手です。がんばっても勉強はできるようになりませ
   ん。テレビゲームも同じです。1歳、2歳の頃からテレビゲームが
   得意な子は、人間として最も大事な脳の部分が刺激されないので、
   小学生になった頃には、人間に必要な思考ができなくなっています。
   取り返しはつきません。
   
    家族でいろいろな所に出かけ、これでもかというくらいおしゃべ
   りを続ける。一見、読書とは正反対の行為が、実は読書をする時に
   最も必要な力を身につけさせるのです。これプラス、親の読書習慣
   があれば、子どもは読書する力を確実に身につけることができます。
   
   
    盛り上がっているオリンピック。アテネまで行くことは難しいで
   すが、テレビで見たら、必ず家族でわいわいおしゃべりしてくださ
   いね。読書好きな子どもを育てるために。
   
   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
   
     どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の
   
     悩みを解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だか
   
     らこそ、言える話もありますよね。          ☆★
   

   古い一行日記から
   
   6.17 自然の中にいると安らぐと多くの人は言うけれど、僕は、怖
   さだけを感じる。生きていく緊張感を感じる。町の方が落ち着く。
   
   
   6.16 山に入って風や木や虫の音だけを聞いていると、突然現れる
   車や飛行機のエンジン音が、とても異常な音に聞こえてくる。