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◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
子どもをよい子にする方法。
vol.23 2004/9/20 発行部数 427
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『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
全国どこの書店からでもお求めになれます。
ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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先週は、お休みしてすみません。ただの風邪です。声をかけてい
ただいたり、メールをいただいたり、多くの方にご心配いただいて、
うれしゅうございました。(「うれしかった+です」を正しい日本語
で言うとこうなるんですよね。こういうちゃんとした日本語を使え
る人になりたいと時々思います。)
また、遅れましたが、9月4日に清水エスパルスドリームプラザ
で歌を聴いてくださったみなさん、ありがとうございます。ライブ
では初めて、カラオケを作って歌いました。いかがだったでしょう
か。次回は、藤枝蓮華寺池公園で、10月17日(日)に歌います。
お天気がよければ、とても素敵な公園ですので、ぜひおいでくださ
い。
さて、今日は算数の話です。
(^o^) 1+1=2じゃなくたって…
6年生の算数です。「単位量当たりの大きさ」という勉強です。
「平均」という考え方を知り、平均を計算で出せるように、教科書
は、こんな問題で始まります。
とも子さんとけんじ君が缶拾いをしました。けんじ君は、1日目
…8こ、2日目…5こ、3日目…5こ、4日目…6こ拾いました。
けんじ君は1日平均何個拾ったと言えるでしょう。
とも子さんは、5日目まで拾っていたので、「もし、けんじ君が
5日目にも拾っていたら、5日目はいったい何個拾っていたでしょ
う」という問題に変えました。
答えはもちろん、(8+5+5+6)÷4=6で、6こです。
あらかじめ学習塾で勉強してきた子が、うれしそうに手を挙げ、
この答えを発表します。初めてこの勉強に出会った子は、「あ、そ
うか」という子、(発表した子が何を言ってるかわからなくて)ぽか
んとしている子、「やっぱり塾へ言ってる方が頭がいいんだろう、
どうせ自分はできないし…」などと考えていそうな子に分かれます。
「え ? 6 ?」と言ったきり、私は黙ります。「塾の子」は困り
ます。他の子も困ります。でもやがてざわざわし始め、手を挙げる
子がでてきます。
・けんじ君は、最初の日にがんばった後、疲れて5に減った。4日
目に再度がんばったので、また5日目は疲れたはずだから、4日目
から3こ減って、5日目は3こ。
「そうだよね。けんじ君、根性ないかも」と私が答えると、一斉
に多くの子が手をあげ始めます。
・いや、けんじ君は、3日目、4日目と調子を上げてきている。も
し5日目にやったら、初日の8個に戻るかも。
・最高を出したくて、9こねらいかもしれないよ。
・逆だよ。5日目に1こ拾えばとも子さんに並ぶから、2こでやめ
るんじゃないの。
・1こでやめて、なかよくとも子さんと同じにするかも。
・けんじ君はとも子さんが好きだから、とも子さんに合計数で勝た
せるためにわざわざ5日目を休んだんだよ。だから、拾いに行って
も0こで帰ってくるはずだよ。
なかなかいい調子で次から次へといろいろな意見が出てきます。
・とも子さんはけんじ君に恋してるから、けんじ君が少し具合が悪
いのがわかったら、とも子さんが自分の拾った分を全部けんじ君に
あげちゃうはずだから、5日目は25こ
なんて無茶なのも出てきました。
けんじ君の5日目は実際にはありません。そこを予想するのに、
たったひとつのルールでしか、ものを考えられなかったら、実際に
起こることに対処できない人間になってしまうでしょう。
この後、平均についてくわしく勉強し、最後に、
「平均という考え方は理解できたかな。しっかり理解して、さっと
計算できるようにしておきなさい。でも、平均が考え方のすべてじゃ
ないからね。みんなが考えたように、未来はいろいろなことが起こ
る可能性に満ちているんだ。平均というのは、その中のひとつの考
え方なんだよ。今日は、たくさんの未来の予想の仕方が出てきたね。
こんなにたくさん考えられるみんなは天才かも」と言って、授業を
終わりました。
算数では、テストで書く正解はひとつしかない場合が多いですが、
それを人より早く出して威張っている子は、将来使い物になりませ
ん。もちろん、数学の理論をきちんと身につけることは大事です。
それは、最も起こりうる確率の高い物事を簡単に求める人類の知恵
だからです。でも、その確率が100%ではないことを知っておく
のも、人生には必要です。
子どもが言う「でたらめに思える一言」の中に、子どもの思考を
広げる種が含まれているかもしれません。それを認めることで、子
どもの才能は大きく広がります。また、そう考えながら子どもの話
を聞いていると、大人も自然に思考が広がります。「脳の話」でい
うと、箱と箱を繋ぐ紐が広がるということです。時々そんな気持ち
で、家でも、お子さんの話に耳を傾けてみませんか。大人が「聞く
耳」を持てば、お子さんは必ずよい方向に向かいます。
★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の
悩みを解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だか
らこそ、言える話もありますよね。 ☆★
古い一行日記から
6.30 ちょっとだけずるいことをしたり、といういけない心を一度
も体験せずに生涯を終える人っているのかなあ。それに気づかない
人は別として。
7. 7 子供に大人の味がわからないのは、わからないのではなくて、
子供の舌が敏感すぎて食べられないらしい。舌は大人になると鈍感
になるので、渋いのも大丈夫なんだって。