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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.31     2004/11/13  発行部数 436
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    インフルエンザの予防接種をしました。昨年同様、2晩くらい調
   子が悪くなりました。でも、これで高熱を出さずに済むのなら、ま
   あいいか、っていうところです。今ならまだたくさんあると病院で
   言ってました。心配な方はお早めにどうぞ。
    今週も読者数が微妙に増えているのがうれしいです。
   
    さて、学級王国の最終回です。
   
           (^o^) 男は女を守る
   
    4つ目の法律をつけることにしたのは、お父さんの家庭内暴力で、
   不幸になってしまった子がいたからです。男の腕力はやっぱり強い
   ので、女、子どもに向けられたら、幸せは逃げます。
   
    男子は女子のために徹底的にがんばります。女子に自分の持って
   いるものより重いものは持たせません。それどころか、女子が原因
   で男女間の喧嘩になりそうになっても、男子は女子と絶対に喧嘩し
   ません。男子は心の中では文句たらたらですが、王様の命令をしっ
   かり守らないと叱られるので、仕方なく女子にやさしくします。
   
    最初は戸惑っている女子も、男子の強さとやさしさがわかってき
   て、男子をちょっぴり見直したりします。高学年の女子と男子は、
   母親と息子、と見間違うほど成長の度合いが違います。何もせずに
   放っておくと、女子は男子を見下すことが多い年代です。でも、男
   子が黙々と働く姿を見せると、感動してくれる女子も表れます。
   
    でも、中には、男子が女子に逆らわないのをいいことに、女王様
   のような振る舞いをする女子グループも現れます。クラスの女子全
   員がそういう気持ちになってしまうこともあります。それでも、男
   子は王様の決めたとおり、女子とは言い争いはしません。
   
    そういう時には、王様が女子を呼び、雷を落とします。「こんな
   にがんばっている男子の姿を感じられないなんて、お前たちは人間
   をやめたいか」などと言われます。「男子の仕事が女子を守ること
   だったら、女子の仕事は何だ」と叱り飛ばされます。ほとんどの子
   は今までの自分の男子への言動を振り返っているのか、神妙に聞い
   ていたり、泣き出したりします。
   
    何日かたつと、女子が男子に、「今までありがとう」と言いにい
   きます。長い冬の時代をすごした男子に、やっとすてきな春が来ま
   す。女子は王様に「女子の役目は何ですか」と聞きにきます。でも
   王様は教えてやりません。教えたくても、王様は男なので、女子の
   役目がなんだかわからないからです。
   
    ある時、こんなことがありました。学級会で、学校の近くの川の
   掃除をすることになり、お昼休みからクラス全員で作業を始めまし
   た。川に落ちているごみは予想以上に多く、予定時刻には終わらな
   いことがわかってきました。
   
    男子が言いました。「暗くなると困るから、女子は先に帰れ」女
   子が言い返します。「クラスで決めたことだから、一緒にやりたい。
   男子ばかりに大変なことはさせられない」それでも男子は「帰れ」
   と怒り出しました。女子は仕方なく、学校へ戻っていきました。
   
    男子だけで仕事を終えたのは、もう薄暗くなりかけた時間でした。
   学校で決められた下校時刻も過ぎていました。教室に戻ると、誰も
   いません。女子は下校時刻を守って、全員帰ってしまっていました。
   教室で待っていてくれるのではないかと、ちょっぴり期待した男子
   もいたようで、残念そうな顔をした子もいます。
   
    「これが男は女を守るっていう事だ」なんて偉そうに王様が言っ
   た時、「何これ」と大きな声をあげた子がいます。他の子も、ちょ
   っとびっくりしているみたいです。昼休みが終わってすぐでかけた
   男子の机の上には、きちんと「帰りのしたく」をしたランドセルが
   乗っていました。
   
    どの子の予定帳にも、明日の予定が書いてあり、それぞれにいろ
   いろなメッセージも添えられていました。「私たちの分までありが
   とう」「予定帳、下手な字でごめんね」「先に帰るね」男士達はに
   こにこして帰りました。私も、女子の判断にうれしくなりました。
   もし教室に女子が残っていたら、私は怒ったと思います。
   
    長々と、私の学級の話をしました。理由は、最近、家に王様がい
   なくなったように感じているからです。
   
    王様になるのは、とても大変です。王様は、すべてのことに責任
   を持たなければいけません。みんなに守らせるルールも、未来を見
   通した、それを守る人が幸せになれるようなルールを精選しなけれ
   ばいけません。王様がそれを怠ったら、学級でも家庭でも、そのチ
   ームは崩壊し、メンバーは皆不幸になります。
   
    今、家での王様は誰ですか。王様は、その役割を充分に果たして
   いますか。王様は、未来を見通した正しいルールを提唱し、責任を
   持って徹底的に守らせていますか。
   
    厳しく言えば、子どもを一人の人間として認めるということと、
   親が親の責任を放棄するということが混同されているのではないか
   という家庭をよく見かけます。養育放棄は論外ですが、「人権」と
   いう言葉に混乱して、導くことを忘れているお父さん、お母さんが
   いるような気がして仕方ありません。
   
    第二次性徴が始まるまでに、正しく厳しく導いてやれば、人は人
   生を謝りません。
   
    ご家庭での「法律」「ルール」を教えてください。みんなで出し
   合って、よりよいルールができるとうれしいです。
   
   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
   どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の悩み
   を解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だからこそ、
   言える話もありますよね。          ☆★

   古い一行日記から
   
   8.23 劇団四季のライオンキングを見た。舞台装置、衣装など、こ
   の企画そのものが素晴らしい。でも、ミュージカルとしては・・・。
   半分以上寝ていた言い訳なんだけど。
   
   8.22 家族旅行に行くことを、高1の娘も、小6の息子も楽しみに
   してくれている。ある日突然、この状況がなくなってしまうのかな
   あ。