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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.33     2004/11/28  発行部数 440
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    今週も読んでいただいてありがとうございます。静岡では、夜、
   蚊取り線香がいるような暖かさが続く変な11月ですが、みなさん
   の所はどうですか。
   
    今日(日曜日)は、私の勤める学校は学習発表会です。仕事が忙し
   くて平日は授業参観に来られないお父さん、お母さんも学校に来て
   ほしいと思っています。お子さんの学校へはよくおいでになります
   か。
   
    「 PTAの役員をやりはじめて学校へ顔を出すようになったら、学
   校というものの見方がまったく変わった。」とおっしゃるお父さん、
   お母さんの声をよく聞きます。学校って、(他のことでも同じでしょ
   うが)現場に何度か足を運ぶのと、そうでないのとでは、まったく違
   うものが見えるのだと思います。遠慮なさらず、どんどん学校へ行
   きましょう。
   
    さて、今日は、親子喧嘩の種にもなる「宿題やったの?」という言
   葉です。
   
   
         (^o^) 宿題やったの ?
   
    のんびりしている我が子は、もう宿題をやってあるのかしら。そ
   う思って声をかけたことがありますか。こんな感じでしょうか。「
   宿題やったの ?」
   
    この一言を、ちょっとだけ工夫すると、新しいことが見つかるか
   もしれません。
   
    宿題って、普通、クラスの子全員に同じものが出ます。「計算ド
   リルの12ページをやってきなさい」なんていう宿題、よく出ませ
   んか。
   
    先生方も、本当は、一人一人にあった宿題を出したいと思ってい
   るのですが、今の学校の状況では、なかなか難しい場合が多いので
   す。
   
    40人の子が現在全く同じ実力ならいいのですが、実際にはそう
   はいきません。「ドリル12ページ」に対して、以下のように分か
   れるでしょう。
   
   A 一人では全然解けない。
   B 何とかできるけど、時間がかかる。
   C わりあい楽にできて多分大丈夫だけど、ちょっと不安。
   D あっという間に終わり、自信たっぷり。
   
    今日の宿題、ドリル12ページは、Bの子にぴったりの宿題です。
   先生から言われたとおりしっかりやれば、宿題をやっただけで力は
   伸びます。ちょっと欲を出して、1回やってきなさいと言われた1
   2ページを3回くらいやって、スピードを上げると、もう素晴らし
   い勉強になります。
   
    Aの子は大変ですね。でも、多分、今日の時点で、この宿題は、ク
   ラスのほとんどの子にとって、それほど難しくはないと考えて先生
   は出していると思います。ここは、頑張りどころです。お父さん、
   お母さん、ぴったり横にくっついて、朝までかかっても、ちゃんと
   やらせましょう。大変な分だけ、力を伸ばすチャンスです。
   
    それで、困るのはCとDの子です。
   
    Cの子は、この宿題がちょうどよいと思ってしまいます。でも、そ
   う思うのは危険です。
   
    完璧じゃないから、似たような問題をもう一度やっておこうと考
   えられたらいいのですが、人間って、なかなかそうはいかないので
   す。それで、普通は、出された宿題以上のことはしません。そのう
   ちにスピードに翳りが出始め、気づいた時には、どうしようもなく
   なっています。もう一度やっておこうかなと思えるように育てるこ
   とが必要です。市販の問題集がこういう時に役立ちます。親がこっ
   そり用意してやっておけばいいでしょう。
   
    Dの子は、さらに危険です。楽にできたから自分は優秀だと思って
   しまいます。確かにこの時点では優秀なのですが、他の子がこの宿
   題に必死に取り組んでいる時間、ぼんやりと遊んでいたのでは、い
   つかは追いつかれ、「優秀」の座を失っていることに気づく日が来
   るでしょう。
   
    この子は、余った時間を他の勉強に使えば、いつまでも優秀でい
   られます。余った時間は、一番好きな勉強をやればいいでしょう。
   勉強といっても学校でやっている教科に限ることはありません。ゲ
   ームをやってだらだら過ごすのではなく、好きなことを調べたり、
   やってみたりすればいいのです。
   
    「宿題やったの?」を毎日言っても、答えは「やったよ」で終わり
   です。そのうちに「うるっせ〜なぁ」か何かになって、親子喧嘩も
   始まります。
   
    「今日の宿題、楽だった?」に変えてみませんか。お子さんの返事
   によって、お子さんの今の学習状況もわかるし、いろいろな対処が
   できると思います。訊き方もちょっとだけ工夫するだけで、お子さ
   んの未来は変わります。
   
    くわしい対処法については、ご質問いただければ、でき得る限り
   答えしたいと思います。お便りをお寄せください。
   
   
   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
   どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の悩み
   を解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だからこそ、
   言える話もありますよね。          ☆★

   古い一行日記から
   
   8.28 「ふじかわ」と「あずさ」の中で、「中田英寿 鼓動」を読
   みきった。中田はマスコミの中の一部の悪意によって傷つけられて
   いる。娘は「悪意」ではないが、マスコミの力で傷ついた。百万年
   以上経っているはずなのに、まだ人間は未完成だ。
   
   8.27 20年ぶりに、大学の先輩たちと時間を過ごした。あの頃、
   僕はこんなにいい人たちといっしょにいたんだと、改めて感激した。