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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.68     2005/8/21  発行部数 590
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    こんにちは。今年は家の近くの高校が初出場したので、高校野球
   をテレビで見ました。野球は生で見たことがないのですが、高校生
   のプレーは感動しますね。
   
    サッカーのほうは、今日SBSカップユースサッカーの最終日。エコ
   パで、日本代表対アルゼンチン代表、静岡県選抜対セネガル代表が
   行われます。3日前、藤枝で見ましたが、アルゼンチンの子供たち
   は、とにかくボールを持ちたがります。これがサッカーの基本なの
   かもしれません。
   
    では、先週の続きです。
   
            (^o^)なぜ学校へ行くのか2
   
    学校に行く理由は、たったひとつです。幸せになるためです。
   
    ですから、学校に行く理由を考えるためにどうしても必要なのは、
   幸せってどういうことかを決めることです。幸せになりたくない、
   っていう人には、学校はどうでもいい場所です。
   
    でもクラスの子供たちに訊くと、いつも全員が幸せになりたいと
   応えます。だったら学校へ来るのは意味があるよと、幸せについて、
   学校について話をします。
   
    幸せの定義がはっきりしていれば、学校に行く理由もはっきりし
   てきます。幸せの形は人それぞれでしょうが、めざすものがはっき
   りしていれば、自分が今していることを価値付けできるのです。
   
    お金をもうける、大好きな人と結婚する…、幸せの形はそれぞれ
   で、それについて、他人がどうこう言えるものではありません。ま
   た、人生の道のりの中で、幸せの定義も変わってくるでしょう。私
   も、これまでいろいろなことを考えてきたので、25年間に知り合
   った子供たちに、一貫して同じ話をしてはいません。
   
    今、私の中でいちばん新しい幸せの定義は
   ○まわりの人が、みんなにこにこしていること。
   ○あなたに会えてよかったと、心から素直に言える人がたくさんい
   ること
   ○あなたに会えてよかったと、言ってもらえること
   です。こういう幸せを手に入れるために、学校は必要な場所です。
   
    学校では、二つのことを手に入れることができます。
   ○体系的な知識
   ○たくさんの人とのつながり
   
    日本の公立学校のシステムは、世界でも有数のすばらしいもので
   す。人類が獲得してきた何百年分の知恵や知識をたった数年で獲得
   できるようにプログラムされています。まじめに取り組めば、大き
   な能力を簡単に身に着けることができます。
   
    困っている人を助けるためには、力が必要です。重い荷物を持っ
   てあげるためには筋肉が必要だし、道に迷っている人を助けるには、
   情報力が必要です。
   
    よく「学校など必要ない。社会に出たら経験がものをいう。」と
   いう人がいますが、その人は自分が小学校の教室で勉強したという
   ことをまったく忘れています。
   
    小学校で、読み書きそろばんを体系的に教わったから、その後の
   経験が身につくのです。小学校で体得する基礎学力がなければ、そ
   の後のどんな経験も深く身に着けることはできません。いくら経験
   しても、それを深い場所で身に着けていなければ、人を助けること
   はできないのです。
   
    学校のもうひとつのいいところは、集団生活をするということで
   す。社会に出ると、ほとんどの人が、これほど多くの人と「生」で
   交わることはなくなります。互いが「生」を出せる時に多くの人と
   付き合えるのは、とても重要なことです。その点で、学校は今の日
   本に欠くことのできないものだと思います。
   
    自分でも「生」の部分を出して、ぶつかったり受け入れたりしな
   がら、世界には、こんなにいろいろな人がいるんだ、この人を幸せ
   にするにはこんなふうにすればいいんだと、自然に学んで行きます。
   
    話はそれますが、こういう場での子供の成長の邪魔をするお父さ
   ん、お母さんが増えているように感じます。
   
    子供どうしの喧嘩、先生に叱られた…そんな時に、子供の目の前
   で、相手の親や先生にくってかかるお父さん、お母さん。これでは、
   子供のせっかく成長のチャンスをみすみす取り逃がしてしまいます。
   
    こういう時は、子供に、どうすればいいか、アドバイスをしてく
   ださい。ご自分の経験を語り、喧嘩に勝つ方法、怒っている先生を
   うまくかわす方法などを伝授しましょう。
   
    もちろん、相手の親、先生に事情を聞いたり抗議をしたりするこ
   とは大切です。ただ、絶対に、そうしたことを子供に悟られてはい
   けません。子供に知られないように、裏で手を回してください。
   
    お父さん、お母さんのアドバイスを聞いて、問題を自分で解決し
   た…、お子さんの記憶の中にそんなふうにその事件が残れば、お子
   さんは生きていく自信をひとつ深めます。もし、小学生の時に、「
   何か問題が起こっても、僕のお父さんやお母さんがいつも出てきて
   守ってくれる」などと思うようになったら、子供は一生独り立ちで
   きません。
   
    話を元に戻します。人を幸せにするために自分の力を伸ばす。人
   を幸せにするために、いろいろな人がいることを知る。この二つの
   ことを身に着けるために、日本の学校は最高の場所です。まわりの
   人がみんな幸せになったら、自分も不幸ではいられなくなります。
   だって、あなたがそこにいるから、あなたのまわりの人がみんな幸
   せになったのですから。
   
    これを子供の年齢に合わせて、お話してやってください。
   
    たとえばこんなふうに話したら、いかがでしょう。(来週に続きます)
   
   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
   どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の悩み
   を解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だからこそ、
   言える話もありますよね。                ☆★
   
   古い一行日記から
   
   1.31      一時、「ら抜き言葉」を槍玉にあげて、日本語の
   乱れだと大騒ぎした人たちがいる。でも、その人たち、「一生懸命」
   (本当は一所懸命)が日本語の乱れだとは気づいていない。
   
   1.30      道徳の本に友達をかばう話がある。その授業の中
   で、1月26日(駅のホームから落ちた人を助けて、助けた人のほう
   が命を失った事件)を話題として提供した。4年生の子供たちも、世
   間の大人と同じように,口々に「とてもえらい行為だ」と言った。僕
   は「残された家族は?」と切り替えした。誰も答えは出せない。も
   ちろん、大人だって。