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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.102     2006/4/15  発行部数 1170
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    こんにちは。静岡の桜は散り、新しい季節がやってこようとして
   います。みなさんのところはいかがですか。まだ咲き始めていない
   ところもあるのでしょうか。桜の季節は、毎年日本列島の大きさを
   感じますね。他の国では、いかがですか。
   
    さて、久しぶりに学級担任になって発見したことがあるので、さ
   っそく書きます。6年生のクラスです。
   
        (^o^) 体験しよう
   
    先週の金曜日、クラスに「テレビ禁止令」を出しました。このク
   ラスにいる1年間、テレビおよびテレビゲームは一切禁止という「
   法律」です。(くわしくは、ホームページ、「よい子」のバックナ
   ンバーをお読みください)
   
    こうじ先生が怖くて何でも言うことを聞いてきた子供たちも、さ
   すがにこれは抵抗しました。そこで、「では、3日後の月曜日に一
   度だけ、抗議するチャンスをあげよう。その抗議に私が納得できた
   ら、テレビ禁止令は撤回します」と言いました。
   
    2日間の休日をはさんで月曜日。一所懸命テレビのよさを考えて
   きた子、家でテレビを見る(時間等の)約束を確認してきた子、中
   には、手作りの人形を持ってきて「これをあげるから、テレビ禁止
   にしないでください」という子もいました。残念ですが袖の下では
   私は動きません(^o^)
   
    手を上げて発言したA君の話に驚きました。「テレビのない生活の
   苦しさを先生にわかってもらうために、僕は土日テレビを見ないで
   過ごしたんだけど…」
   
    それを聞いて、私はうれしくなりました。とにかく何かをやって
   みる。A君のこの生き方は素晴らしいからです。
   
    人はものを考える時、必ず体験した記憶を必要とします。箱の中
   に記憶があるから、それをつないで新しいことを考え出せるのです。
   (くわしくは、ホームページや「よい子」のバックナンバーの「脳
   の話」をご覧ください)
   
    大人はたっぷり体験の記憶を持っているので、その場にいってそ
   れをしなくても考えたり、判断できることも少なくありません。で
   も、子どもはその体験や記憶が少なくて、その場で考えなさいと言
   っても、無理なことが多いのです。だから、子どもに考えさせたい
   時は、まず体験させることが大事です。
   
    それをつい忘れて、体験していないことを考えさせて、「君はそ
   んなこともわからないのか」と子どもを責めたことが若い頃あり、
   ちょっと反省しています。
   
    また、A君のように、まず何はともあれ体験してみよう、と考える
   人に育てたいと思います。
   
    A君の話を聞いて、「私もテレビの画面を見ないで音だけ聞いてみ
   た」と発言した子もいます。この子達は、お父さん、お母さん、5
   年生までの先生に、しっかり育てられているなあと感心しました。
   
    子どもの脳を成長させるには、経験させ、肌で感じる、手を動か
   すということを重ねていくことがとても重要です。考えなさい、と
   言う前に、この子はこのことについて体験しているのだろうか、と
   確認してみてください。
   
    さて、子どもたちの抗議の結果、このクラスの「テレビ禁止令」
   はどうなったと思いますか。
   
   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
   どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の悩み
   を解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だからこそ、
   言える話もありますよね。                ☆★
   
   古い一行日記から
   
   7.11 風呂が壊れて、夜遅く、スーパー銭湯に行
   った。僕は銭湯育ちだから、たまにはこういうものもいい。夜、人
   のいるところへ出ることがないので、この時間に生きている人たち
   を見るのも面白い。
   
   7.10         家に帰ったら、駐車場がぐちゃぐちゃで、
   自転車が全滅。車が飛び込んだという。考えられないコースを通っ
   て、車が家に突っ込んできた。世の中、みんなが疲れている。