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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.152     2007/3/31  発行部数 1177
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    こんにちは。プレゼントへのご応募ありがとうございます。住所
   をお知らせくださった方には全員にお送りしたつもりですが、まだ
   の方はいらっしゃいますか。もししらっしゃったら、再度ご連絡く
   ださい。安田さん、中山さんも、ご連絡お待ちしています。
   
    まだ、ご応募を受け付けます。送料等はご心配なく。プレゼント
   ですから。
   
    もし、ご心配なら、送料の代わりに、読者を一人増やしてくださ
   い(^o^)お金では代えられない価値あることですから。
   
    4月から新しい学校に赴任します。今日は今年度最後のメルマガ、
   ちょっと長いですが最後までおつきあいください。
   
      (^o^) 青のベルト緑のベルト
   
    「メタボリックなおじさんも青のベルト緑のベルト、2本をしめ
   ていればスマートに見える…何のことか、わかるか」
   
    1年間担任した6年生への最後の話です。
   
    もちろんこれだけでは誰にもわかりません。
   
    黒板の「青いベルト」のところに「宿題、こわい人」と書きまし
   た。すると、数人の子が「わかった」と挙手しました。
   
    「サボる人には宿題が必要」
   
    正解です。
   
    こわい先生が宿題を出せば、勉強が嫌いな子も仕方なく勉強をし
   てくる。だから、とりあえずは勉強ができるようになる。食べすぎ
   でおなかが出ていてもベルトで絞めておけばスマートなウエストに
   見える、というわけです。
   
    でも、そういう子は、こわい先生がいなくなったり、宿題が出な
   くなったりしたら、途端に勉強をしなくなる。ベルトを外した瞬間、
   おなかはぽんと出てくる。
   
    「今年は、書き取りの宿題を途中でやめた。宿題だった頃は全員
   がきちんと提出していた。やめた途端に出さなくなった人が多い。
   
   
    でも、いまだに十数人の人は毎日書き取りをやって提出する。そ
   の人たちはみんな大人の字が書けるようになった。予定帳をしっか
   り続けた人は、世界中のどの6年生が見てもびっくりする内容の予
   定帳を書けるようになった。青いベルトがなければ生きていけない
   人は、残念ながら夢を実現させる力はないよ。」
   
    最後の話なのに、冷たいと思いましたが、真実を伝えたいと思い
   ました。
   
    「では、緑のベルトはなんでしょう」
   
    子どもたちは一所懸命考えました。でも、私の用意した答えは見
   つけられませんでした。
   
    「緑のベルトは、競争と評価、書き取りや予定帳の点数表や花丸
   だよ。
   
    青いベルトが外れても、こつこつ自分の力で勉強して、書き取り
   を毎日続け、予定帳もていねいに書き続けた人は立派だ。でも、一
   度自分を見直して欲しい。
   
    書き取りや予定帳を書くことそのものが楽しくてやったのか。そ
   うではないのか。
   
    花丸をもらいたい、あの人より花丸の数や先生にもらえる点数を
   増やしたいと思った人は、書くことそのものがうれしかったという
   より、ほめられたり、人に勝ったりするのがうれしくて、続けた人
   だ。
   
    これが緑のベルトだよ。
   
    半年前、このクラスから宿題がなくなった。青いベルトをはずし
   たんだ。それでも、宿題があった頃のように毎日しっかりと勉強を
   続けた人がたくさんいる。
   
    でも、その人たちもまだ緑のベルトをしていた。あと少しで君た
   ちは、この教室を卒業する。そうしたら、予定帳の花丸も書き取り
   帳のスタンプも、点数表もなくなる。緑のベルトが外れるんだ。
   
    緑のベルトが外れても、これまでどおりやっていく自信があるか。
   
   
    字がうまくなってうれしいなあ、予定帳がどんどんかっこよくな
   っていってうれしいなあ、と思いながら毎日続けた人は、それを書
   くことそのものがうれしくてやった人だ。
   
    そういう人は、もう自然に緑のベルトが外れていた人だ。
   
    この2本のベルトが無くてもこれまでどおり勉強を続けられる人
   だけが夢を実現できるんだよ。」
   
    強制も競争もなく、他人からの褒め言葉さえ無くなった時でもそ
   れを続けて行ける人が夢を実現します。大事なのは、自分のしてい
   ること、そのものを楽しんでいるかどうか、ということです。
   
    人生の成功をつかんだ人は、口をそろえて、好きなことを夢中に
   なってやった、と言います。そこに嘘偽りは無いでしょう。でも、
   それを小学生にそのまま言ってはいけません。
   
    小学生は、まだ、世の中にどんな楽しいことがあるのかをほとん
   ど知りません。まだ、楽しいことをやり抜く能力もありません。
   
    好きなことを夢中になってやりなさい、と言えるのは、18歳以
   降の人間に対してだけだと、私は思っています。小学生自身が「こ
   れが好き、これが得意」と言うから、その能力、個性を伸ばしましょ
   うという人がいますが、それは間違っていると私は思います。
   
    18歳までは、最初は好きだろうと嫌いだろうと、目の前にある
   ものは全部必死に「食べる」べきです。何にでも挑戦させるべきで
   す。日本の学校教育のシステムのなかにあるものは、無駄なものが
   いっさいありませんから、学校できちんと用意されたものは、すべ
   て子どもの力になります。
   
    小学生に教えなければいけないのは、好き嫌いをはっきりさせる
   ことではなく、目の前にあることに挑戦することの楽しさです。
   
    小学校高学年でも、ちょっとの期間我慢すれば、たいていのこと
   はできるようになり、それを自分で実感できます。
   
    人間はみんな、自分が進歩しているのを実感するのが大好きです。
   それを実感すると、今まで多少嫌だったことも好きになります。
   
    最初は2本のベルトをまいてあげればいい。そして本人が進歩を
   実感したら、そのベルトを大人が上手に外してやればいいのです。
   
   
    そうやって、目の前のどんなことも楽しむことを覚え、そうする
   中で力をつけていけば、18歳になった時に、本当に自分が大好き
   で自分に合っていることを選択し、それ以後、夢の実現に向けて歩
   いていくことができるでしょう。
   
    人生の一番よい時期に、最も力を発揮し、夢を実現させる。そう
   いう人間になってほしいと願い、毎年子どもたちを指導しています。
   
    
   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
   どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の悩み
   を解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だからこそ、
   言える話もありますよね。                ☆★