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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.161     2007/6/2  発行部数 1150
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    こんにちは。梅雨入り宣言のあった地方もあるようですね。私の
   住んでいる街は、春の運動会が主流になってきました。みなさんの
   ところはどうですか。
   
    田植えも終わり、水をたたえた田んぼに青空が映っています。あ
   る学校の1年生が、その田んぼに石を投げ入れてしまったそうです。
   
   
           (^o^) いつも見ているよ
   
    1年生のA君、B君が学校の帰り道、田んぼに石を投げ入れてし
   まいました。次の日、それを知った担任の先生は、二人に事情を聞
   き、それが事実だとわかったので、いけないことだと注意しました。
   
   
    担任の先生は、二人の子の連絡帳に、二人がしたことと、指導の
   内容を書きました。
   
    翌日、A君は、お父さん、お母さんの書いた返事で埋められた連
   絡帳を、担任のところに持って来ました。
   
    そこには
   ・大変申し訳ないことをした。
   ・それがいけないことだと、家でもじっくり話して聞かせた。
   ・自分たちも田んぼの持ち主にあやまりたいので、そのお宅を教え
   てほしい。
   ・自分の息子はまだ幼くて、これからもまちがったことをすると思
   うので、そういうことがあったら、今回のように指導していってほ
   しい。
   という旨のことが書かれていました。
   
    担任は、
    すぐに息子さんに話をしてくれてうれしいです。すぐに話をする
   のがとても大切なことだからです。
    いたずらは悪いことでしたが、「あなたが大好きだから、いいこ
   ともわるいことも、お父さんとお母さんは全部見ているよ」と伝え
   られるよい機会になりましたね。
    田んぼの持ち主の方には、二人の代わりに教頭先生が謝ってくれ
   たので大丈夫ですよ。
   
    と返事を書きました。
   
    B君のお父さん、お母さんからはその日、連絡がありませんでし
   た。
   
    担任は心配していましたが、3日ほど経って、A君と同様のお返
   事が書かれた連絡帳をB君が持って来ました。
   
    二つのお家とも、真剣に子どもを育ててくれていると担任は安心
   しました。
   
    ただ、このわずか3日間の差は、子どもの成長に与える影響がと
   ても大きいということを、機会を見つけて、お父さん、お母さんに
   話していきたい、と言っていました。
    


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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.162     2007/6/8  発行部数 1150
   ===========================================================
       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    時折の雷雨が季節の変化を感じさせてくれます。静岡ではもうす
   ぐ体育で水泳も始まります。水泳の授業は数えるほどしかないので、
   逃すことのないよう、体調を整えましょう。
   
            (^o^) シンプル
   
    先日、社会科見学で、路線バスを利用しました。子どもたちは、
   運転手さんにあいさつをし、後から乗ってくるお年寄りに進んで席
   を譲るというやさしさを発揮してくれました。
   
    ところが、おしゃべりに夢中で、バスの中がだんだん騒がしくな
   り、一人のお年寄りが、車内の案内を聞き逃し、あやうく目的のバ
   ス停に降りられなくなりそうになる、という事件が起きました。
   
    幸い、バス停通過寸前のところで気づいたお年寄りがボタンを押
   し、目的のバス停で降りられたのですが、ほとんどの子どもたちは
   それにも気づきませんでした。
   
    子どもたちにどんな話をすればよいと思いますか。
   
    様々な場面を想定して指導してくればよかったのだ、と思われる
   方もいらっしゃるでしょう。
   
    たしかにそれを延々と積み重ねれば、よい行動がよりたくさんで
   きる人間に育つでしょう。でも、教わったことのみしかできない人
   になるおそれがあります。
   
    実際、あいさつや席を譲ることは教わっていたけれど、大きな声
   でおしゃべりをすると降りそこなう人が出てくるとは教わっていな
   かったので、できなかったのです。
   
    公共の場での行動の仕方の指導が足りなかったのだ、と思われる
   方もいらっしゃるでしょう。
   
    たしかに公共の場で必要な事項はいくつもあります。でも、それ
   も闇雲にケースごとに教えるのでは、これも「もぐらたたき」にな
   りかねません。
   
    私たち教員は、大事なことを、どんな場面でも、教わったことを
   応用して実行できる人を育てたいと願っています。
   
    私は、長い間、「人の幸せを大切にする」「誰が見ていても同じ
   事をする」「自分から始める」という3つの約束を、すべてのことに
   当てはめて考え行動するように、子どもたちに言って来ました。
   (過去の「速効よい子」をお読みください)
   
    でも、いつももっと単純にならないか、と考えています。単純で
   あればあるほど、心の中にしまいやすいからです。
   
    今回、この事件について子どもたちに話をする上で、「その場の
   全員が満たされる」ように行動しよう、と言いました。
   
   「せっかく友達とバスに乗る楽しい時間だから、おしゃべりはとて
   もいい。ただ、周りの人も楽しい気持ちになるような声や内容にす
   るべきだ。
   
    乗り合いバスの時は、他の人のおしゃべりの邪魔にならない大き
   さで話そう。貸し切りバスのときは、バスガイドさんや運転手さん
   も楽しんでくれるような内容を話そう。」
   
    この「その場の全員が満たされる」がどこまで深く人の行動に応
   用できるか、これから、使いながら実証していこうと思います。
   
    多くの人は、「親から○○と言われて育った。それだけは忘れな
   い」という大事な言葉を持って生きています。人生を支える理論(
   親の言ってくれた大切なこと)は、どの人に聞いてもとてもシンプ
   ルです。
   
    この言葉を支えに生きてきた、という言葉を教えてください。み
   なさんと、子どもたちをもっとよい子に育てる、シンプルな理論を
   探したいと思います。
    


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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.163     2007/6/15  発行部数 1149
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    ここ静岡も「梅雨入りした模様」と気象台の発表がありました。
   この言い方、気象庁の人たちも大変だなあと思いますよね。
   
    読者の方が、メルマガを創刊しました。通学路についてのメルマ
   ガです。通学路は親子で歩くと、親にとっても子どもにとっても意
   味のある散歩になりますね。
   
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   『子どもを幸せにする通学路/よい子を育てる地域と家庭』
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   小学生の「通学路」をとりまく問題に焦点を当て、
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   【発行人】 通学路コンサルタント・通学路評論家 池田もりちか
   【 住所 】 北海道札幌市在住
   【 WEB 】 http://www.tsugakuro.com/
   【 MAIL 】 c-con@w6.dion.ne.jp
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          (^o^) 青い火
   
    6年生の理科の授業です。
   
    ガスバーナーを初めて使う日。「赤い火と青い火とでは、どちら
   の温度が高いでしょう。」と質問しました。
   
    青い火と答えた子と、わからないと答えた子に分かれました。
   
    「青い火だと思う理由は何ですか」という質問に、A君が答えま
   した。
   
    恒星は、若いときは青白く温度が高いけど、やがて赤くなり温度
   が下がるので、ガスの青い火の方が温度が高いと思います。
   
    A君の科学に向ける目や知識は素晴らしいと思います。でも、
   「逆」です。
   
    青い火と赤い火を比べると、青い火のほうが温度が高いから、青
   白く輝く星の方が、赤黄色に見える星より温度が高いだろうと推測
   される。これが「順」ではないでしょうか。
   
    A君が発表した後、ほかに理由はないかと聞きましたが、後続は
   いませんでした。
   
    人類が見つけてきた科学の遺産を元に、さらに進歩していくこと
   は大事です。
   
    でも、身の回りの現象をたくさん集めて、神様のなぞなぞを解い
   ていく楽しさを子どものうちに味わわなければ、「科学する大人」
   にはなれません。
   
    お父さんやお母さんが「この子は知っていて当然」と思っている
   ことを、お子さんは意外に知らないかもしれません。
    家事や散歩をしながら、いろいろ質問してみてください。
   
    ろうそくの火で料理はできそうもない。やっぱりガスの青い火の
   温度は、ろうそくの赤い火より高いだろうなあ、なんて思えたら、
   科学者への第1歩かな。
    


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    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
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    vol.164     2007/6/23  発行部数 1148
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    こんにちは。本格的な梅雨のはじまりですね。エアコンのない教
   室は、思考も食欲も落ちます。その中で子どもたちががんばってい
   る姿を見ると、生きるエネルギーをもらえます。
   
             (^o^) 米ひとつぶ
   
    給食の片づけを見ていて気づいたことがあります。
   
    ご飯を一粒も残さない子と、赤ちゃんが食べ散らかしたようにご
   飯粒がたくさん残っている子がいるんです。
   
    一粒も残さずに、きれいに食べることができる子どもを見ながら、
   いろいろなことを考えます。
   
    この子の両親は、ご自分の人生に自信と誇りを持って、子どもを
   しつけているんだなあ。
   
    この子は、両親の言うことを素直に受け取れているんだなあ。
   
    両親からいただく食べ物を粗末にしないということが、この子の
   心の中に根付いているのかもしれない。
   
    もしかしたら、この世界の多くの子どもたちが実は貧困であるこ
   とを、両親から教わって、きちんと理解しているのかもしれない。
   
    いつも食事の片付けを見たり手伝ったりしているのだろう。それ
   で、ご飯粒を残さないことの大事さに気づいたのかもしれない。
   
    こんなふうに、片付けられていく食器を見ながら思います。
   
    ひとつ確かなのは、ご飯を一粒も残さずに食べられる子は、もう
   精神的に一人前の人間になっていることが多いことです。
   
    残った米粒、汚れた食器を、自分以外の誰かが「自動的に」片付
   けてくれる、くらいに考えている、いえ、それさえ考えられない子
   どももいます。
   
    こうして親、まわりの大人、システムに頼って生きることにどっ
   ぷり浸かっている子どもは、いつまでも独り立ちしません。
   
    独り立ちしない子は、他人に思いやりの心を持てないまま、大人
   になってしまいます。
   
    今回、これを読んで、米ひとつぶで大げさなことを…、と思われ
   る方もいらっしゃるでしょうが、同質(年齢、環境…)の人間(子
   ども)が大勢集まる場所(教室)では、こういう細かいところから、
   すべてが見えてくることも稀ではありません。
    


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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.165     2007/6/30  発行部数 1140
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    こんにちは。梅雨の間の晴れ間に、運よく野外で歌えました。清
   水エスパルスドリームプラザに来ていただいたみなさん、ありがと
   うございます。
   
    今日は6年生の算数の授業です。
   
          (^o^) 今の話、わかりましたか。
   
    Aの方は、3かける3だから9になって、それが6だから54で、
   Bの方は2かける3で6でそれが2つだから12で、2かける4も
   2こあって16で、3かける4も2こあるから24で、あわせると
   52なので、Aの方が大きいです。
   
    C君の発言に、他の子の反応はありません。
   
    今のC君の意見はわかりましたか。わかった人は手をあげなさい。
   …案の定、誰も手をあげません。昼休み後の5時間目、教室はうだ
   るような暑さです。
   
    もう1回C君に言ってもらうので、しっかり聞いていなさい。…
   C君が同じように説明します。
   
    C君の意見、わかりましたか。…わかったと手を上げたのはわず
   かに二人。他の子も必死に聞こうとしているのですが、C君の意見
   が理解できません。
   
    実は、これ、暑さのせいでも、子どもの気力不足でも、C君の説
   明の仕方のせいでもありません。
   
    課題は、1辺が3cmの立方体Aと、各辺が、2,3,4cmの
   直方体Bとでは、どちらが大きいと言えるか、という問題です。
   
    課題が出てから、20分ほど、子どもたちは個人で答えを探しま
   した。多くの子は、体積の概念を用いて大きさを比べていましたが、
   C君は、表面積で比べようとしたのです。
   
    体積の概念で答えを出した子も、まだ答えを出せない子も、C君
   が展開図を念頭において、面積を算出していることに思いが及んで
   いませんでした。それで、どんなに気力を振り絞っても、C君の言
   っていることが理解できないのです。
   
    私が黒板に簡単な展開図を描き、もう一度C君に説明してもらい
   ました。
   
    今度はわかりましたか。…ほとんどの子がにっこり笑いました。
   
   最初からこの展開図さえ頭の中に描いていれば、C君の話はどの
   子にも簡単に理解できたでしょう。普通、授業では、先生がこの部
   分を補完してやりますが、今日は、意図的に描かずにC君の話をみ
   んなに聞かせました。
   
    人間は、人の話を聞く時に、言葉を耳から入れ、それを脳の中で
   映像化して理解します。ですから、相手の言葉が、脳の中で映像に
   変換できない時は、この例のようにちんぷんかんぷんになります。
   
    小さな頃、お父さん、お母さんが、実物を手にしたり、その場に
   行ったりしながら、お子さんの語彙や言い回しを増やしてあげるよ
   うに心がけると、言葉と映像は、より強く結びついて、後々、深い
   思考ができる子になっていきます。
    
   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
   どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の悩み
   を解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だからこそ、
   言える話もありますよね。                ☆★
   
   
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