ホームページ『季節の小箱』へ   

   ===========================================================
    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.167     2007/7/15  発行部数 1136
   ===========================================================
       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
   ===========================================================
   
    本格的な台風ですね。みなさんのところはいかがですか。先週の
   ハンカチ王子には、はげましのおたよりをいただき、うれしかった
   です。
   
             (^o^) スタッフの視線
   
    高学年を担任する時は、給食当番を決めません。
   
    1年生の時は、○○さんは牛乳の係、△△さんはパンの係、など
   と細かく決めます。2年生からは、今週の給食当番は○○さん、△
   △さん…とメンバーだけ決めて、仕事の内容は指定しなくなります。
   
    そして、子どもたちの動きを見て、メンバーさえも指定しなくな
   ります。(これは、私のやり方で、他の先生方は違うと思いますの
   で、お間違いなく、お願いします)
   
    昨日、本人たち(6年生)にも話したのですが、この3ヶ月、何
   も決めずに任せてきたら、次のような現象が起きました。
   
    給食の支度の時は、どの子もなにかしら、仕事を見つけて動いて
   います。でも、片付けの時間になると、はっきりと4つのグループ
   に分かれます。このグループが固定化してきました。
   
   A 必ず片付けに参加し、残飯の処理をはじめ、最後まで仕事を続
    ける子
   B 自分は牛乳を片付ける、などと決めて、それをてきぱきとこな
    し、自分の仕事が終わると席に戻る子
   C 何をすればいいかわからなくて、最後まで、働いている子たち
    のまわりをうろうろしている子
   D 席でおしゃべりをしている子
   
    給食の支度に比べ、片付けは仕事の量が少なく、30人が同時に
   動く必要はありません。ですから、このように少人数の子ががんば
   れば、何の問題もなく終わります。
   
    私は以前、この4グループは、A、B、C、Dの順に有望な子だ
   と思ってきました。しかし、最近、見方が変わりました。
   
    もちろん、Aは文句なく有望です。気持ち、行動力とも申し分あ
   りません。
   
    残念ながらDの子は、やはりもうひとがんばり必要です。彼らは
   「客の視線」しか持っていません。「客の視線」しか持っていない
   と、自分しか楽しめない、他の人を楽しませる幸せを味わえないか
   らです。
   
    以前、Cの子は、ぐずぐずしていてだめだなあと思っていました。
   でも、最近、Cの子は、Bの子より有望ではないか、と思えてきま
   した。
   
    Bの子は、もちろんよい子です。家でお手伝いをして、仕事を経
   験しているから、すぐに動けるのでしょう。でも、全体の作業が続
   いているのに、自分の仕事が終わると「客の視線」に戻ってしまう
   子が多いようです。
   
    Cの子は、作業経験が不足しているのでしょう。その分、自分の
   作業に自信がないから、つい手を引っ込めてしまいます。
   
    でも、家族がいろいろなことを一所懸命やっている姿を毎日見て、
   みんなですることが大切だと、自然に家庭生活の中で学んでいるの
   です。この子は、もうスタッフの視線を身につけています。友達の
   仕事が終わるまで、ずっと「スタッフの視線」で、友達を見ていま
   す。
   
    Cの子は、経験さえ積めば、人を幸せにできる素敵な人になれる
   でしょう。そのための大事な心を、もう家族からいただいているの
   です。
   
    夏休み前に、担任の先生との面接などがありますか。うちの子は、
   A、B、C、Dのどれでしょう、なんていきなり聞いたら、先生、
   びっくりするかなあ。
    
   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
   どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の悩み
   を解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だからこそ、
   言える話もありますよね。                ☆★