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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.185     2007/11/18  発行部数 1130
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    こんにちは。空、風、木々の色…秋の気配がいっぱいです。
   
    先週は忙しくて、予定帳の発送ができませんでした。東京のSさ
   ん、大阪のHさん、アメリカのNさん、必ずお送りしますので、お
   待ちくださいね。
   
    予定帳の送料を心配してくださる方がいらっしゃいますが、たい
   した額ではないのでご心配なく。一言感想をいただければ、それで
   充分です。それでも気になる方は、お友達に「よい子」を宣伝して
   読者を一人増やしてください(^o^)
   
            (^o^) ブラックボックス
   
    6年生の算数で、分数のわり算は、ひとつの山場です。
   
    とはいっても、後ろの分数の分母と分子をひっくり返して掛けれ
   ば答えが出るので、テストで点を取るのは簡単です。
   
    塾では、学校より早く勉強するようで、塾に行っている子は、こ
   んなの簡単と言っています。
   
    でも、なぜ、後ろの分数をひっくり返すのか、という理論を説明
   する段になると、みんな困ってしまいます。
   
    後ろの分数をひっくり返せば答えが出る、は、壁のスイッチを押
   すと天井の灯りが点く、に似ています。どうして灯りが点くのかと
   いう仕組みを知らなくても、灯りは点きます。

   このわからない仕組みの部分をブラックボックスと呼びましょう。
   
    今の日本にはこういうブラックボックスがあふれていて、生活を
   便利にしています。
   
    便利なものを享受するのはいいことですが、その中の仕組みを覗
   いてみたいと思わなかったり、そこにブラックボックスがあること
   を意識しなかったりする子は、力が伸びません。
   
    この割り算の授業の最初に、壊れたアコーディオンを持ってきて、
   直すところを見せました。直すといっても仕組みは簡単です。ふた
   を開けて眺めれば小学生にも直せます。でも、ふたをあけようと思
   わなければ、アコーディオンもブラックボックスのままです。
   
    ちゃんと音が出ている時はそれでいいのですが、壊れた時には困
   ります。自分でふたを開ければ簡単に修理できますが、ふたを開け
   ないまま楽器屋さんに修理を頼んだのでは時間もお金もかかります。
   
    算数の問題も同じで、単純な問題なら公式や方法を暗記するだけ
   で解けますが、複雑な問題になると、その公式や方法が生まれた理
   論を理解していないと解けません。テストの最中に「楽器屋さん」
   を呼ぶことはできません。
   
    自然にあるものでも、人の叡智がつまったものでも、そこにブラ
   ックボックスがあることに気づく。そして、その中を覗きたくなる。
   これが、学習への意欲の源です。
   
    小さな頃から、お父さん、お母さんと家事やいろいろな体験をし
   ながら話を聞くことで、ブラックボックスを覗きたいという好奇心
   は、お子さんの中に養われていきます。
   
    とりあえず、ひとつ、家の中にあるブラックボックスをお子さん
   の前で開けてみませんか。
    
   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
   どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の悩み
   を解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だからこそ、
   言える話もありますよね。                ☆★