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◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
子どもをよい子にする方法。
vol.252 2009/3/6 発行部数 1143
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『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
全国どこの書店からでもお求めになれます。
ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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こんにちは。3月になってしまいました。
今の教室で授業をするのも、実質あと8日。長いと思っていた1
年も、残る日数は一桁です。
さて、この時期になると、子どもたちは、1年間お世話になった
人に手紙を書きます。
先日、見学させていただいた工場やお店にお礼の手紙を送ったと
ころ、その手紙に感激したというお返事を、逆に、ていねいにいた
だきました。
手紙で思い出したことがあるので、今日はそれを書きます。
もし、お役に立ったら、今日は、ワンクリックをお願いします。
(^o^) 朝、清書する
息子さん、娘さんとの3人暮らしのお母さんから聞いた話です。
そのお母さんが心がけていたことは、普段からがみがみ細かいこ
とを言わない、ということでした。
お父さんがいれば、ここぞという大事な時には、お父さんがびし
っと言ってくれるから、お母さんは安心して、普段がみがみ言うこ
とができる。
でも、お父さんがいないから、普段細かいことばかり言っている
自分では、いざという時に、大事なことを教えることができない。
それで、少しくらいのことは、目をつぶって、黙って見守るよう
にした。
ということです。
以前にも書きましたが、お父さんとお母さんが「遠い視線」と「
近い視線」のような役割分担をきちんとすれば、子育ては力を抜い
て楽しくできるものではないかと、私も思っています。
でも、お父さんだけ、お母さんだけしかいない場合は、一人で二
つの相反する役目を持たなければいけないので、やはり大変でしょ
う。
このお母さんは、そこのところをよくわかって、がんばり続けた
のだなあと思います。
さて、ここからが、今日のお話の肝です。
どうしても言わなければならないことがある時は、このお母さん
は、手紙を書くことにしていたそうです。
なぜ、直接言わないかというと、しゃべりだすと、それまで溜ま
っていたものが全部出てしまい、その時いちばん言いたい大事なこ
とがしっかり伝わらない、という経験をたくさんしたからだそうで
す。
しかし、その手紙にしても、書いているうちに、やはり、言いた
いことが山のように出てきて、長くなってぐちゃぐちゃになってし
まいます。
それを我慢しながら整った文を書こうとすると、自分のストレス
がたまってしまいます。
そこで、そのお母さんは、夜、子どもたちが寝てから、自分の思
っていることを、とにかく全部手紙に書くことにしました。
時には、書いても書いても書ききれないほど、いろいろ言いたい
ことが出てきました。
それを全部書いてしまうと、子どもに直接言ったわけではないけ
れど、自分の中ですっきりしたそうです。
そして、次の日の朝、子どもが起きる前にそれを読み返します。
もし、直接子どもにぶつけていたら、余計なことをたくさん言っ
ていたなあと反省することが多かったそうです。
読み終えると、その中から大事なことだけを清書し、子どもに渡
します。
何度か繰り返すうちに、子どもたちは、手紙は「最終通告」だと
感じるようになりました。
やんちゃなことも、たくさんしたお子さんだったようですが、次
第に「もうそろそろ手紙が来る」と察するようになり、手紙を書く
前に、お母さんの言いたいことを理解できるようになった、とその
お母さんはおっしゃっていました。
すべての親子関係で、手紙がベストだとは限りません。
しかし、このお母さんがしたように、「自分も無理せず(ストレ
スをためず)、しかも子どもたちに大事なことを伝える方法」を探
すのは、とても大事なことだと思います。
今日の話をまとめます。
○親はいつも、相反する見方をする目を、同時に持っていた方がい
い。
○子どもには、冷静に大事なことを伝えなければいけない。
○でも、そのために、親自身にストレスが溜まっては、親子ともど
も幸せになれない。
○無理しなくても、きちんと伝えられる方法は、必ずある。
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言える話もありますよね。 ☆★