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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.268     2009/6/27  発行部数 1184
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    こんにちは。蒸し暑い日が続きます。プール指導が始まり、子ど
   もたちは大喜びです。そちらの様子はいかがですか。
   
         (^o^) 演劇、落語で勇気を持つ
   
    お子さんは、人と話したり、人前で話すことは得意ですか。
   
    得意とまでは行かなくても、苦手にしていませんか。
   
    そういう子を勇気づけるひとつの方法として、演劇があります。
   
   
    台詞をみんなの前で言うことで、勇気が出てみちがえるほど明る
   くなる子もいるし、役になりきることで、いろいろな言い方ができ
   るようになり、自信を持つ子もいます。
   
    昨年、3年生を受け持ち、学年でミュージカルをやりました。学
   校の学習発表会でお父さんやお母さん、他の学年の子どもたちに見
   てもらいました。
   
    それまで小さな声しか出せなかった子が、どの子も体育館のステ
   ージから後ろの席に届くような声で自分の役を演じました。
   
    今年は4年生に持ち上がったので、国語の教科書に載っている落
   語で、さらに話すことに自信を持たせようと思います。
   
    ミュージカルから落語へのレベルアップの部分は、
   
   ○一人で何役も演じられる
   
   ○体の演技はほぼできないので、声だけで気持ちを伝える
   
   という2点です。
   
    もし機会があったら、ぜひ、お子さんと生の演劇や落語を観に行
   ってみてください。お子さんが興味を持ったら、「人前でも臆せず
   話せる子」にあっという間に進化するかもしれません。
   
    以下は、落語を使った指導でしていることです。
   
    興味を持たれた先生方の参考になれば幸いです。
   
   1 ビデオを見せて興味を持たせる。
   
    6年生でも、落語をビデオで見るのは大変です。そこで私はいつ
   も、嘉門達夫さんの「ハンバーガーショップ」という歌のビデオを
   見せます。
   
    2分程度の長さで、客と店員の掛け合いの面白さが、3年生くら
   いにでも伝わります。もちろん6年生でもおなかを抱えて笑い、一
   人何役も演じることの面白さを理解します。
   
   2 脚本をカットする
   
    教科書(教育出版)に載っている「寿限無」を、みんなで声をそろ
   えて読むと、十数分かかります。
   
    こんなに長い時間、聞いている人を飽きさせない技を持てる子ど
   もは天才です。
   
    思い切って脚本をばっさりカットさせます。
   
    読解力のある子なら好きな場所を、そうでなければ、和尚さんが
   名前をつけてくれるくだりを全部カットしてもよいと思います。
   
   3 キャラクターを考えさせる
   
    声が勝負ですので、キャラクター作りには、この2点を大事にさ
   せます。
   
    一つ目は声音。
   
    高い声、低い声、強い声、弱い声…指導者が少し手本を見せれば、
   子どもたちはいろいろな声音に挑戦します。
   
    二つ目は速さ。
   
    速さには2種類あることを教えます。
   
    話す時そのものの速さ。それに、相手の言葉の後、どれくらい間
   を置いて言うか、という速さです。
   
    最も大事な「間」という言葉ですが、子どもたちには「速さ」と
   いうイメージで最初に説明した方がわかりやすいようです。
   
   4 脚色をさせる。
   
    練習に入った時、「これはどういう意味かわかる?」と聞くと、
   案外わからずにやっていることも多いものです。
   
    わからないところを演者がわからないまま演じても、聞いてくれ
   る人には伝わりません。
   
    落語のよい部分を損なったとしても、子どもが自分でわかるよう
   に書き換えさせるほうがよいと思います。
   
    それができてくると、自分で新しいギャグなどを書き加えること
   も出てきます。
   
   
    全員が「寿限無」を経験した後は、自分で一つ話を選んで練習さ
   せる予定です。お披露目は、冬の学習発表会あたりになりそうです。
   成果については、またご報告します。

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