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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.275     2009/8/14  発行部数 1176
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    こんにちは。先日の地震にはびっくりしました。今までの経験の
   中でいちばんの揺れでした。
   
    幸い、市内でも、私の住んでいる地区は被害が少なく、リハビリ
   中の父も無事でした。
   
    この地震でいちばん感じたのは、たくさんの人とつながっている
   うれしさです。電話やメールをいただき、本当に幸せな気持ちにな
   りました。ありがとうございます。
   
    さて、先週の続きです。
   
       (^o^) 鬼になる…大人がしてやれること2
   
    ほめて育てる、という方法があります。
   
    人はほめられるとうれしくて、がんばることができます。今まで
   になかった力を発揮することも少なくありません。
   
    「ほめて育てる」は最高の子育て法ですが、ひとつだけ欠点があ
   ります。
   
    それは、「ほめられることだけをモチベーションとしてやってい
   る」子は、ほめてくれる人がいなくなったら、力を発揮しなくなる
   ということです。
   
    ほめてくれる人がいなくなっても、力を発揮し続けるためには、
   もうひとつの要素が必要です。
   
    それは、子どもが、自分自身に感動し、自分をほめることです。
   
    「自分をほめてやりたい」という言葉は、流行してしまい、自分
   をとりあえずほめればいいという、ちょっと軽い言葉になってしま
   いましたが、心から自分に感動し自分をほめるのは、とても重要な
   ことです。
   
    人間は、「一人の時間」にどれだけがんばるかによって、伸びる
   力の量が違うからです。
   
    周りに誰もいない時にがんばれる子は、ぐんぐん伸びます。
   
    自分の力の伸びに感動したことのない子は、残念ながら、一人の
   時間に努力ができません。
   
    さて、心から自分をほめるためには、上面の言葉だけでなく、そ
   れなりの「証拠」が必要です。
   
    先日の面談では、Aさんのお母さんが、
   「うちの子は、4月の書き取り帳と7月の書き取り帳を私に見せて、
   こんなにうまくなったんだよ、と言いました」という話をしてくれ
   ました。
   
    Aさんは、4月から、まじめに毎日、書き取りの宿題を続け、と
   ても上手になりました。
   
    Aさんは、自分ががんばって練習を続けた結果、字が上手になっ
   たという証拠を手にして、自分をほめることができました。
   
    がんばれば自分はできるようになる、というこの小さな成功体験
   は、Aさんを一生支え続けるでしょう。
   
    どの子も、それがどんなに小さなものでも、こんな風に証拠のあ
   る成功を体験できれば、ほめてくれる人がいなくなっても、その後
   も「成功」を積み重ね、力を伸ばしていけます。
   
    でも、残念ながら、多くの子はそれができません。
   
    どの子も、新しいものには飛びつきます。
   
    最初はどの子も夢中になって取り組みます。
   
    でも、しばらくやってみて、それがうまくできないと、飽きてし
   まいます。
   
    もう少しだけがんばり続ければできるようになる、というところ
   でやめてしまう子がとてもたくさんいるのです。
   
    あることができるようになるためには、本人が思っているのより、
   ほんの少しだけ長い時間(期間)続ける必要があるみたいです。
   
    若い人が、わずかな期間で「この仕事は自分に合わない」とやめ
   ていくのも、ここに原因があると私は考えています。
   
    仕事が自分に合っているかどうかは、その仕事のスキルが身につ
   くまで、我慢してやってみないと、本当はわからないはずなのです。
   
   
    さあ、ここが大人(親、先輩…)の出番です。
   
    お子さんにがんばらせたいことは、それができるようになるまで、
   ほめて、励まし続けさせてください。
   
    それでもだめなら、鬼になってください。
   
    この子にとって、それを身につけるのが大事なことだと判断した
   ら、親は鬼になってでも、それを続けさせ、身につけさせなければ
   いけません。
   
    もしかしたら、生きている間に、子どもから「あの時、鬼になっ
   てくれてありがとう」と言われないかもしれません。
   
    でも、そうして身につけたことや、身につけたことで感じた成功
   体験は、必ずお子さんが人生に花を咲かせるのに役立っていくはず
   です。
   
    今、自分が鬼になってでも、お子さんに続けさせ、身につけさせ
   たいことは何ですか。

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