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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.290     2009/11/27  発行部数 1193
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    こんにちは。
   
    今週は、3日間学級閉鎖をしました。3分の1の子がインフルエ
   ンザでした。
   
    高熱で苦しんだ子もいましたが、幸い軽い症状の子も多く、クラ
   スの半数以上は健康でした。
   
    ゆっくり休むのが目的ですので、特に宿題は出しませんでした。
   
    毎日全員に「健康観察」の電話を毎日しましたが、「様子はどう
   ですか」と聞くと、「珍しく勉強しているんですよ」と答えてくれ
   たお母さんが何人もいて、うれしくなりました。
   
         (^o^) 一人で、ていねいに、する
   
    1年中、毎日、書き取りの宿題を出しています。
   
    1文字1文字ていねいに書きなさい、と毎日口をすっぱくして言
   います。
   
    その成果があってか、ほとんどの子が、上手な字を書けるように
   なりました。
   
    ところが、A君は、全然うまくなりません。
   
    いつまで経っても、ふにゃふにゃとして、やる気の見えない字で
   す。
   
    ある時、その宿題を昼休みにやらせてみました。
   
    先生がこわい顔をして、すぐ横で見ています。ちょっとでも気を
   抜こうものなら、すごく怒られます。
   
    A君は、とてもていねいに書きました。それは、本当に上手な、
   お手本と変わらない字でした。
   
    A君自身も驚いてしまうほど、よい字でした。A君はとてもうれ
   しそうです。
   
    これで自信を持ったA君は次の日から、上手な字で書き取りを書
   いてくるようになりました。…というのなら、めでたし、めでたし
   なのですが、現実は、そううまくはいきません。
   
    次の日、家でやってきた書き取りは、ところどころ昨日の片鱗は
   見られるものの、ほとんどは元通りの字でした。
   
    そこで、もう一度、恐い顔の私の横で数文字書かせました。うま
   く書けました。
   
    「真剣にやれば、こんなに上手なのに、どうして家でまじめに書
   いてこないんだ。」
   
    「わかりません。」
   
    A君の答えは真剣です。ふざけているわけではありません。本当
   に、A君にもわからないのです。
   
    恐い人がそばにいれば、自分の実力を最大限に発揮できる。でも、
   そういう状況でないと実力が出せない。これは、どんな人にも起こ
   ることです。
   
    でも、中には、一人でいる時も実力を100%出せる子もいる。
   
    勉強ができるようになる子と、そうでない子。何かが上手になる
   子と、そうでない子。その差はここにあるのだ。最近、そう思うよ
   うになりました。
   
    ただ、その差がどこから、どんなふうに生まれるのかは、まだ、
   わかりません。
   
    とりあえず、わかったのは、一人きりでやる時に、その作業をて
   いねいにできる子は、実力を順調に蓄えていくことができるという
   ことです。
   
    学級閉鎖の間、(病気の子は除いて)家で進んでていねいに一人で
   勉強していた子は、これから伸びます。

    A君も、一人で勉強を始めたようです。

   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
   どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の悩み
   を解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だからこそ、
   言える話もありますよね。                ☆★