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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.304     2010/3/5  発行部数 1191
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    こんにちは。3月です。今日はすごく暖かでした。このまま、こ
   の暖かさが続くといいですね。
   
    先々週お知らせした、教え子の結婚のお祝いに作った歌「220
   の花束」がインターネットで聞けるようになりました。
   
    一度聞いていただけるとうれしいです。
    http://www.at-s.com/bin/musi/musi0110.asp?id=C3831 
   
         (^o^) 終わりを決める力
   
    朝、教室に行くと、ごみが落ちていたり、机の整頓ができていな
   かったりしたので、部屋を綺麗にするように子ども達に言いました。
   
    一人残らず、さっと席を立ち、箒や雑巾を手にして、掃除を始め
   ました。この子達は、本当によく働きます。
   
    私も、自分の机の周りを整頓して、ふと顔をあげると、他の子は
   まだ右往左往しているのに、AさんとB君が席に戻っています。
   
    Aさんは授業の準備を始め、B君は、本を読んでいます。
   
    二人とも大きくなったなあ、と少し感動しました。
   
    二人は、そうじをさぼったのではありません。
   
    二人は、そうじをしっかりやって、「ここで、もう終わりにして
   もいい」と自分で判断したのです。
   
    これは実はとても難しいことです。
   
    そうじはこのくらいでいいでしょう、と先生が言ってくれるまで
   掃除をがんばるのとは違います。
   
    そもそも教室が完璧に綺麗になることはあり得ません。
   
    (よく考えれば、世の中のほとんどのことは、やっている本人が
   終わりと決めるまで、終わりはないのです。)
   
    それを終わりだと「決める」ということは、それに責任を持つと
   いうことです。
   
    掃除を終わったことに対して、先生から「よくできました」とほ
   められるかもしれないし、「まだ足りません」と叱られるかもしれ
   ません。
   
    もし、先生が「もう、ここで終わりにしましょう」と言ってくれ
   て、それに従えば、そんな心配はいりません。
   
    自分で終わりを決めたということは、ほめられても叱られても、
   それを自分の責任として受け止めるということなのです。
   
    よく自分のしたことに責任を持ちなさい、と言いますが、そう言
   うだけでは、この力は育ちません。
   
    こうした、小さな、「自分で決める」を積み重ねて、責任という
   言葉が心に育っていくのだと思います。
   
    子どもは、何度も判断を失敗します。
   
    失敗した判断の結果を責めては、子どもは自分で判断をしなくな
   ります。
   
    結果はまずかったけれど、判断をしたことそのものは、ほめてく
   ださい。
   
    もし、その判断が失敗なら、どうして失敗したのか、どうすれば
   成功に近づけるかを、教えたり、いっしょに考えたりしてやってく
   ださい。
   
    子ども達には、自分で判断したことなら、それが失敗でも叱らな
   い、と言ってあります。
   
    さらに、「ここで終わる」という判断力を伸ばすには、家のお手
   伝いなどをさせる時に、できるだけ、仕事全体を教えるのが、こつ
   です。
   
    前回も書いたとおり、
   
    「お皿を洗う」だけでなく、「お皿をきちんと片付ける」までさ
   せる、
   
    さらに、それらの行為が、料理を振る舞って人を幸せにするとい
   う一連の行為の一部であることを教えることで、判断力は高まりま
   す。
   
    AさんとB君が座った時点で、掃除を終わって良いと思えるほど、
   教室は綺麗になっていました。
   
    AさんとB君は、自分で判断したばかりでなく、正しい判断をし
   たのだと思い、とても感動したのです。
   
    この子達とも、あと2週間でお別れです。とても、素晴らしい2
   年間でした。

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