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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.323     2010/8/1  発行部数 1166
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    こんにちは。夏休みは始まりましたか。
   
    「楽しい、だから音楽」を目的に「はじまり」を演奏しましたが、
   子ども達がみんな「音楽の楽しさ」を体現してくれたので、この曲
   が、作った時よりもパワーアップしました。
   
    音楽会に来ていただいたみなさん、遠くから応援してくださった
   みなさん、ありがとうございます。
   
    さあ夏休みです。休むための30日ですから、思い切り羽を伸ば
   せばいいのですが、ここは、変身をするチャンスでもあることを忘
   れずに。
   
         (^o^) 恥ずかしくないと思えたら
   
    何人かの子に、個人的な宿題を提案しました。個人的な宿題です
   から、やらなくても叱られません。
   
    その宿題は、1年生から5年生までの算数の問題集を買ってきて、
   1年生から順にやること、です。
   
    6年生の算数、A君は「速さ」の問題を解いて、「道のり4500」
   と答えを出しました。これは、メートルですが、答を書く欄には、
   キロメートルとすでに書かれています。
   
    そこでA君は、答を45キロメートル、と書きました。
   
    正答は、4.5キロメートル。A君は0点です。
   
    A君は、「6年生の」速さの勉強をしっかり解いたのにもかかわ
   らず、0点です。
   
    前の学年の長さの勉強が身に付いていなかったからです。
   
    何度も書いているように、日本の算数の学習システムは、ていね
   いな積み上げをすれば、必ず「勉強のできる子」になれるようにプ
   ログラムが組まれています。
   
    今、算数ができない、と、自分で思いこんでいる子は、どこかの
   「たった1カ所」で躓いた結果、その先がわからなくなったという
   場合がとても多いのです。
   
    ですから、ばからしくても、恥ずかしくても、1年生の問題から
   順番にやっていき、どこで躓いたのかがはっきりわかれば、すぐに
   算数はできるようになります。
   
    つまづきの原因の多くは、そこを理解するのがちょっと遅れた(ちょ
   っと遅れた時に、授業が進んでしまった)だけ、なのです。
   
    順番にていねいに学習していけば必ずできるようになる算数は、
   逆に言えば、たった1回躓いた遅れが、雪だるまのようにふくれあ
   がって、いかにも難しいもののように見える教科でもあるというこ
   とです。
   
    また、A君のように、ここまでの5年間のどこかが抜けていると、
   今のがんばりが得点にならない、ということにもなります。
   
    少しでも算数に不安のある子は、この夏休みの間に、1年生の問
   題から、ていねいに解いていくことをお勧めします。
   
    でも、これは勇気のいることです。
   
    妹や弟にばかにされる。1年生の問題集を書店で買っているとこ
   ろを友達に見られたら恥ずかしい。
   
    こういうことを乗り越えなくてはいけません。
   
    私のクラスには、かつて、教室で一人、平気で3年生の問題集に
   取り組める5年生がいました。その子は、本気で、勉強ができるよ
   うになりたかったのです。
   
    大人で言うと、勤続30年のベテランが、新入社員に「パソコン
   の使い方を教えてほしい」と頭を下げるくらいの勇気かもしれませ
   ん(^o^)。
   
    難しいですか。
   
    でも、算数の「登り直し」は、心から、お勧めします。

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