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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
      
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
      
    子どもをよい子にする方法。
      
    vol.497     2013/12/21  発行部数 920
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
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        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
      
     最新の日記はこちらから
      http://blog.livedoor.jp/sinji3218/
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    こんにちは。子どもたちは、いよいよ冬休み。元気に2学期を終
   えたでしょうか。
   
          (^o^) 仕組みを見せる
   
    毎年、冬休みは「家の仕事」をたくさんやらせましょうと、書い
   てきました。
   
    お父さん、お母さんがいっしょにいる時間が長くなることが多い
   でしょうから、家事などの技術を教え、「お手伝い」から、「家族
   の一員としての仕事」に昇格させるチャンスだからです。
   
    でも、そこまで期待しなくても、お手伝い、家の仕事をする、こ
   とには、他にも大事な意味があります。
   
    例えば、「仕組みを知る」ということです。
   
    世界中がうらやむ便利な生活をしている日本人。
   
    この時代に生まれた子供たちは、身の回りにあるものが、何から
   どんなふうにできあがっているのか、どんな仕組みで成り立ってい
   るのかを知る機会がありません。
   
    子どもたちにいちばん身近なおもちゃは、今、ブラックボックス
   の中に大人の作ったルールが埋め込まれている「ビデオゲーム」が
   主流です。
   
    楽しく「遊ばされ」ますが、その機械の中身も、なぜ、そのルー
   ルがあるかという仕組みもわからないままです。
   
    私の親の世代は、自分でおもちゃを作りました。だから、おもちゃ
   の仕組み、すべてを知っていました。
   
    私が子供の頃は、おもちゃのすべてを作る必要はありませんでし
   たが、それでも、ブラックボックスではなかったので、分解して仕
   組みを知ったり、改良する余地がありました。
   
    自分が大人になって、その経験は人生に十分に生きていると感じ
   ます。
   
    それに比べ今の子どもたちは、私たちが思っているより、はるか
   に多くのことの「仕組み」を知らずに生きています。
   
    例えば食べ物はどうでしょう。
   
    今年は「和食」が話題となりましたが、子どもたちは「だし」が
   料理の味を左右していることを知っているでしょうか。
   
    毎日、料理の手伝いをしている子は、十分にそのことを理解して
   いるでしょう。
   
    でも、そうでない子は、だしの存在もしらないのではないでしょ
   うか。
   
    冬休みにいっしょに台所に立つことで、子どもたちは数えきれな
   い発見をするでしょう。
   
    ご飯の元が稲であることは、学校で教えます。
   
    でも、パン、豆腐、醤油…、普通に食べている食材の元を、みん
   な知っているでしょうか。
   
    それを知るだけでも、知識や心は豊かになります。
   
    牛肉は牛、豚肉は豚…は当然ですが、牛や豚をさばいている所を
   見ることは難しいでしょう。(さばく、は方言?)
   
    鶏をさばくところも多分、多くの子が見たことがないでしょうか
   ら、知識では知っていても、元の姿とパックの中に並べられた肉と
   は、子どもの中で、本当にはつながっていないのかもしれません。
   
    もしかしたら、魚をさばいているのも見たことのない子が多いか
   もしれません。
   
    スーパーマーケットでは難しいでしょうが、肉屋さん、魚屋さん
   にいっしょに買い物に行くことで、子どもが気づくことはたくさん
   あると思います。
   
    私が子供の頃は、お風呂を薪で焚いていました。
   
    でも、今のお風呂の多くは、蛇口からお湯が出たり、スイッチを
   押すだけでお湯が熱くなります。
   
    もしかしたら、水がお湯に変わるところを見たことのない子がい
   るかもしれません。
   
    昔はよくたき火をしていましたが、今は家族でキャンプでもしな
   い限り、炎を間近に見たり、扱ったりすることもないかもしれませ
   ん。
   
    家の大掃除や修繕は、お子さんといっしょにやりますか。
   
    畳の張り替えは、さすがにプロにお任せしたいところですが、子
   どもたちは、畳の下がどうなっているか、だとか、障子、襖、壁紙
   を張り替えることができたり、壁を塗り替えたりできるといったよ
   うなことを知っているでしょうか。
   
    また、最も重要だと思えるのが、「人の仕組み」です。

    家庭でも学校でも、必ず、人が動いて物事が運ばれていくのです
   が、子どもたちの意識の中には、それが希薄な部分があります。

    身近で起こる様々なことが、オートマチックで進んでいるような、
   神様が用意してくれたような意識でいることは多いものです。

    食事を用意しているのは誰か、は、子どもたちもわかっています
   が、居間や玄関がいつもきれいなのは、誰がいつ掃除しているか、
   ということに気づいていないことがあります。

    いろいろな家事をちょっとだけ経験するだけでも、「家族の役割
   の仕組み」に気づくことができます。

    短い冬休みですから、お手伝いが単発になることも多いかもしれ
   ません。

    それでも、やってみることで、お子さんが発見することは、数え
   きれないほどあると思います。

    初めてやることは失敗も多いでしょう。

    うまくできても失敗しても、経験することで、お子さんは「仕組
   みを知る」ことができるのです。

    「こんなことを手伝わせたら、こんなことを子供が知らなかった、
   ということがわかった」というようなお便りを楽しみに待っていま
   す(^o^)。
   
    次週はお休みさせていただくので、今年の「よい子」は、この号
   が最後です。
   
    今年も、ていねいに読んでいただき、ありがとうございました。
   
    来年も続けますので、また、よろしくお願いします。
   
    それでは、よいお年をお迎えください。

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