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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
      
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
      
    子どもをよい子にする方法。
      
    vol.563     2015/4/4  発行部数 1102
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        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
      
     最新の日記はこちらから
      http://blog.livedoor.jp/sinji3218/
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    こんにちは。新学期の始まりが迫りました。
   
    お近くの桜は、新学期をお祝いしてくれていますか。
   
    また、今年1年、学級担任をしますので、いろいろお伝えできる
   と思います。よろしくお願いします。
   
         (^o^)「下関」は「しものせき」
   
    朗読の得意なA君が、国語の時間、教科書を朗読しました。
   
    初めて読む教材でしたが、気持ちのこもった朗読に、聞いている
   子たちも集中しています。
   
    突然、A君の声が途切れました。
   
    読めない漢字にぶつかったからです。
   
    「下関」という漢字でした。
   
    誰かが「しものせきだよ」と言いました。
   
    A君は「しものせき」と読み、次を読み進めました。
   
    しばらくすると、また、A君が止まります。
   
    「下関」のところでした。
   
    「下関」は、そのお話の中で重要な地名なので何度か出てきます。
   
    また、誰かが「しものせきだよ」と言いました。
   
    「ああ、しものせき、ね」とA君も言い、みんなといっしょに笑
   っています。
   
    そして、さらに読み進めたA君は、3回目の「下関」でも、止ま
   ってしまいました。
   
    これは、どういうことでしょう。
   
    「下関」は、素直に読めば、「したせき」「しもせき」「げかん」
   などと読めます。
   
    私たちが「下関」を「しものせき」と読めるのは、「しものせき」
   という場所があることを予め知っているからです。
   
    ここで、「間違えてしまう」大人は、「A君は、しものせきも知
   らないのか」というとらえ方をします。
   
    しかし、そうではないと、私は考えています。
   
    「しものせき」は、大人の日本人には常識ですが、まだ11年し
   か生きていない子どもにとっては、「しものせき」という言葉に触
   れた経験がないということも大いにあり得ることです。
   
    ここで大事なのは、聞いたことのない言葉は、すぐに頭に入らな
   い、ということです。
   
    「青島」を「チンタオ」と読む、と初めて知った時、すぐに覚え
   られたでしょうか。
   
    「チンタオ」という言葉を何度か耳にし、それが耳に残っていた
   人は、すぐに覚えられたでしょうが、「チンタオ」という言葉を初
   めて聞いた人が、すぐに「青島」を「チンタオ」と読むことを覚え
   るのは大変なことです。
   
    ここから、わかるのは、まず、たくさんの言葉のシャワーを浴び
   ることが、国語の力をつける第一歩だということです。
   
    家族でたくさんおしゃべりしている子、中でも、おじいさん、お
   ばあさんのような世代の遠う人や、近所、親戚の人のように「文化
   圏」の違う人とたくさん話している子は、力をたくさん蓄えていま
   す。
   
    一つ注意しなければならないのは、「テレビをたくさん見ている
   から、たくさんの言葉を知っているはずだ」という勘違いです。
   
    「生身の」家族とのおしゃべりでは、子どもは「聞きに行き」ま
   す。
   
    周りの大人は、その子が聞いているから話を続け、聞いていなけ
   れば、聞くように促したり、話すのをやめたりします。
   
    でも、テレビは違います。
   
    子どもが「聞きに来て」いなくても、ただ、だらだらと音声を流
   し続けます。
   
    「聞きに行か」ない場合は、脳が停止しているので、言葉のシャ
   ワーを浴びたことにはなりません。
   
    今年も一年、お子さんとたくさんおしゃべりをしてください。
   
    また、多くの大人とおしゃべりをする機会を、たくさん作ってや
   ってください。

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