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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
      
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
      
    子どもをよい子にする方法。
      
    vol.603     2016/1/7  発行部数 1093
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        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
      
     最新の日記はこちらから
      http://blog.livedoor.jp/sinji3218/
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    こんにちは。
   
    3学期は順調に始まりましたか。
   
    「正しい自分でいる」では、たくさんの感想をありがとうござい
   ます。
   
    また、疑問や成果があったら、教えてください。
   
        (^o^) 好循環のスタート地点
   
    目標は、楽をして生きる。
   
    これは、どの生物も同じです。
   
    食べて、寝て、子孫を残す。
   
    この3つのことが安心してできる環境があれば、生き物は努力す
   る必要はありません。
   
    生き物が進化してきたのは、安心できない環境に置かれたので、
   仕方なく変化に対応していったのです。
   
    今の日本の子どもたちは、「安心の中」にいます。
   
    だから、努力する必要はないし、大人がそれを責めることもでき
   ません。
   
    ただ、人間は、遠い未来のことまで考える能力を備えているので、
   未来のことを考えると、多少の進化をしていなければならないこと
   を知っています。
   
    だから、大人は、子どもたちに努力を強います。
   
    子どもたちは、まだ、未来のことがわからないことが多いので、
   努力することに反発します。
   
    そこで、最近は、子どもに興味を持たせる学習法がいちばん良い、
   という風潮になっています。
   
    たしかに、人間は、好きなことは一所懸命やります。
   
    好きなことしかしない、と言った方がよいくらいです。
   
    本当に好きになったことは、他人から見ると「なぜ、そんなに面
   倒なことを…」と思うことでも、少しも面倒に思わずやってしまい
   ます。
   
    そうして、知らぬうちに面倒なことをたくさんすると、スキルが
   上がり「できる」ようになります。
   
    「できる」ようになると、気持ちがいいし、周りからの高評価も
   加わり、さらに好きになります。
   
    好きになると、さらに多くの面倒なことも面倒ではなくなり、夢
   中なって取り組みます。
   
    夢中になればなるほど、さらにスキルが上がり…。
   
    好き→やる→できる→好き→やる→できる→好き→やる→…。
   
    この好循環に身を置けたら、人は、どんどん進化していきます。
   
    では、この好循環のスタートは、本当に「好き」からなのでしょ
   うか。
   
    先日、私の考えたタイピングの練習を授業に取り入れたら、子ど
   もたちは「面白い」と言って、夢中で取り組みました。
   
    「うちでも練習する」と何人もの子が、張り切っていました。
   
    これは、「好き」から始まる好循環の例です。
   
    しかし、世間では、こんなことは滅多に起きません。
   
    子どもたちには、好循環の話をして、「好き」から始まることは
   滅多にないということを教えました。
   
    もし、ここで、それを教えなければ、「好き」の種を誰かが探し
   て提示してくれるのを待ち、そういう自分に気づかずに、「最近、
   面白いことがない」と文句を言うだけの大人になってしまうでしょ
   う。
   
    好循環のいちばん大きな入り口は「やる」です。
   
    4月から、私は、平仮名を上手に書くことを厳しく指導してきま
   した。
   
    最初は、「なぜ今更、平仮名を…」というお父さん、お母さんも
   いらっしゃいました。
   
    (中には、「5年生になっても平仮名が上手になるんですね、目か
   ら鱗です」と言ってくれたお母さんもいらっしゃいました。)
   
    子どもたちも同様に思ったでしょうが、先生が怖くて逆らうこと
   ができず、仕方なく平仮名を真剣に毎日書いてきました。
   
    9か月経った今、2015年を振り返らせると、「字が上手にな
   ってうれしい。」という子がたくさんいました。
   
    その子たちは、毎日1ページの書き取りの宿題を、自主的に2ペ
   ージ、3ページとやるようになっています。
   
    漢字テストの成績も上がっています。
   
    もちろん、好循環のスタートが「好き」の場合もあります。
   
    でも、それは、すごくラッキーな出来事であることを、子どもた
   ちに教えてください。
   
    好循環のスタートの基本は「やる」です。
   
    「やる」には、時には(いえ、子どもに関しては、ほとんどの場合)
   「鬼」になって強制的にやらせることが必要です。
   
    何のために、どんな時に、親や教師は「鬼」にならなければいけ
   ないのか。
   
    その軸がぶれないことが、子育てでは重要だと思います。

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