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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
      
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
      
    子どもをよい子にする方法。
      
    vol.604     2016/1/15  発行部数 1091
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        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
      
     最新の日記はこちらから
      http://blog.livedoor.jp/sinji3218/
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    こんにちは。
   
    各地の成人式の様子をテレビで見ました。
   
    これまでは、暴走する幼い20歳の事件ばかりをニュースで取り
   上げることが多いような気がしていましたが、今年は、立派に抱負
   を述べている若者の映像が多いように感じました。
   
    話す内容もよかったのですが、話し方が上手だと思える人が、た
   くさんいました。
   
    今年も、間抜けなことをした成人もいたようですが、ニュースで
   は、ほとんど取り扱われていないようです。
   
    以前、暴れた者が、「小さい頃、荒れている成人式をテレビで見
   て、真似をしたかった」と言ったそうです。
   
    残念なことですが、良し悪しは関係なく、人は真似の中から、自
   然に学んでいるのです。
   
       (^o^) 教えなくては、正しく知らない
   
    先週、クラスに転入生が来ました。
   
    転入生A君は、日本に来て、まだ4か月。
   
    日本に来てから日本語を勉強したそうですが、もう平仮名が全部
   読み書きできます。
   
    大変な努力をしたと思います。
   
    とはいえ、きっと、まだ、わからないことばかりでしょう。
   
    言葉一つから、日本の習慣まで、覚えなければいけないことが山
   盛りで、大変です。
   
    周りの子どもたちは、A君が安心できるように、一所懸命に声を
   かけています。
   
    そんなA君と、成人式の様子を見ていて、ふと気づいたことがあ
   ります。
   
    「素敵な言葉は、教えなくては使えないのではないか」というこ
   とです。
   
    A君は、日本に来て、わずか4か月。
   
    他の子は、というと、「日本に来て」、わずか10年(^o^)です。
   
    10年といっても、最初は赤ちゃんなのですから、実質は10年
   に満たないのです。
   
    なのに、日本に生まれたのだから、子どもたちが日本語を「正し
   く」話せて当然のように、大人は勘違いしてしまいます。
   
    24時間、日本語に囲まれているので、もちろん、子どもたちは
   日本語を吸収し、使えるようになっています。
   
    ただし、そのすべてが、大人が望むような「正しい」日本語とは
   限りません。
   
    そこで、大人は、「その日本語は正しくない」と、いきなり怒っ
   たりします。
   
    自分が、「こういう場合は、こんな風に言うのが正しいのだよ」
   と教えていないのに、です。
   
    学校現場でも、勘違いをする場合があります。
   
    読む力がないから、読書をさせよう。
   
    書く力がないから、作文の時間を増やそう。
   
    話す力がないから、スピーチの時間を作ろう。
   
    もちろん、これは、力を伸ばすためによいことですが、これだけ
   では、「お米をあげるから、おいしいご飯を炊いてみなさい」と言
   っているのと同じことです。(それで、美味しく炊けなければ、いき
   なり怒って…)
   
    子どもたちに、お米を与えて、方法を教えなくても、十分な時間
   を保証し、限りない失敗を許せば、きっと、みんな、美味しいご飯
   の炊き方ができるようになるでしょう。
   
    何度もの失敗を経て、力を身につけさせるのは、教育の本質と言
   ってもいいかもしれません。
   
    しかし、言葉に関してはどうでしょう。
   
    失敗をよしとせず、「時間を増やしたのに、読めない、書けない、
   言えない…」などと嘆いたり、教えていない話し方について、「そ
   の言い方は違う」などと怒ってはいないでしょうか。
   
    学校以外の場所で、常時、算数の問題にさらされるわけではない
   ので、算数は学校でしっかり勉強するだけでも十分です。
   
    しかし、言葉は、24時間、耳や目に入ってくるものなので、学
   校ではもちろん、家庭でも「正しいこと」を教えてやらなくてはい
   けないのではないかと思います。
   
    昨年、「正しい話し方、挨拶の仕方」や「正しい手紙やメールの
   書き方」について、お子さんと話す機会はありましたか。
   
    言葉について、教えていないことを、いきなり怒ったりしていま
   せんか(^o^)。
    
    言葉は、人間だけが持つ素晴らしい道具です。
   
    正しい話し方、書き方は、お子さんの人生を、いつか、きっと、
   救います。

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