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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
      
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
      
    子どもをよい子にする方法。
      
    vol.631     2016/7/24  発行部数 1173
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        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
      
     最新の日記はこちらから
      http://blog.livedoor.jp/sinji3218/
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    こんにちは。
   
    子どもたちは、いよいよ夏休みでしょうか。
   
    夏休みの宿題は、たくさん出ましたか(^o^)。
   
         (^o^) 手伝いのお駄賃
   
    「家の手伝いをする」は、夏休みの過ごし方の指導に先生がよく
   入れる項目です。
   
    その「お手伝い」で、時々、話題に上がるのが、お駄賃です。
   
    「手伝いをしたら、お金を上げる」、これがよいかどうか、です。
   
    基本的には、だめです。
   
    手伝いは、家事であり、家族の一員として、すべき仕事です。
   
    もともと、すべき仕事なのですから、それによって新たな報酬を
   得るのは間違いです。
   
    しかし、お駄賃のある手伝いは、それ以上の危険を含んでいると、
   私は考えます。
   
    一つ仕事をしたら、その報酬を得る。
   
    これが仕事の基本だと考える人は多いと思います。
   
    確かに間違いではありませんが、ここには、「時間を売って報酬
   を得る」という考え方が潜んでいます。
   
    ここが、ちょっとまずいと、私は考えます。
   
    私のようなサラリーマンは、確かに時間を売って報酬を得ていま
   す。
   
    今の日本では、それで一応食べていけます。
   
    でも、それだけでは、ぎりぎりの生活しかできないのも事実です。
   
    1日を自由に使い、好きなもののためにお金を使えるのは、一部
   のお金持ちで、ほとんどの人は多くの我慢をして生きています。
   
    親としては、当然、自分の子には、良い暮らしをしてほしいと願
   っているはずです。
   
    でも、「時間を売って、お金を稼ぐ」ということが、小さい頃か
   ら身に染みてしまうと、なかなか、そこから抜けられず、十分なお
   金を得る人生は送れないと思います。
   
    「お風呂掃除を1回やったら100円をもらえる」というような、
   お手伝いにお駄賃がつくというシステムが、小さい頃、身に染みて
   しまうと、その子は、一生、時間を切り売りして報酬を得ることこ
   そが「仕事」だと思い込んで生きていくのではないかと、心配です。
   
    全員が、サラリーマンをやめ起業すべきだとか、独立すべきだと
   は言いません。
   
    しかし、たとえサラリーマンでも、自分の技術を上げ、より良い
   仕事をしようとしていかなければ、生活とか人生は改善されてはい
   かないでしょう。
   
    もし、お手伝いを将来の仕事観につなげたいと思ったら、お駄賃
   を上げるのではなく、他の方法を考えたほうがよいと思います。
   
    そこで、提案したいのが、「予算をつけて任せる」お手伝いです。
   
    例えば風呂掃除。
   
    小さい頃は、親と一緒に風呂掃除をして、上手な風呂掃除の方法
   を身につけさせます。
   
    それがしっかりと身についた5年生、6年生になったら、「風呂
   場主任」に任命しましょう。
   
    ここからは、お風呂の掃除だけでなく、風呂場のすべてを任せま
   す。
   
    目標は、「いつでも家族が快適に入浴できるようにする」ことで
   す。
   
    目標を達成するためには、ただ掃除をするだけでなく、掃除用具
   などの工夫をしたり、快適入浴グッズを考えたりすることが必要に
   なるかもしれません。
   
    任せる代わりに、必要なものを自由に選んで買える予算を与えま
   す。
   
    一か月○○円と決めて、お金を渡します。
   
    子どもは、その予算の中で、掃除用具や洗剤を選びます。
   
    家族がお風呂に入った時に喜びそうな小物や入浴剤を買ってくる
   かもしれません。
   
    こうすることで、仕事というのは、「時間を切り売りして報酬を
   得ること」ではなく、「自分が働くことによって周りの人を幸せに
   すること」だということを、知ってほしいと思います。
   
    上手にお金を使って、残金が出るかもしれませんが、「お金が残
   ったら、それを上げる」と早急な約束してはいけません。
   
    「本当に、よく考えて、予算が使えるようになった」と感じたら、
   残ったお金を報酬として与えてもよいでしょう。
   
    「おかげで、お風呂に入るのが、今までよりも楽しくなった」と
   家族が感じたら、ボーナスを上げてもよいでしょう。
   
    こうすることで、お金というのは、よりよい仕事をするために使
   うもの、とか、自分の仕事で幸せになった人が、幸せになった分だ
   け自分に払ってくれるものというような考え方が身につきます。
   
    良い仕事をして、人を幸せにすれば、それに見合った報酬を得ら
   れる。
   
    これが小さい頃から身につけば、大人になっても、良い仕事をし
   ようという気持ちで働くことができるでしょう。
   
    そして、良い仕事さえすれば、それに見合った報酬を得られるの
   が、今の日本です。
   
    子どもたちは、本当によい時代に生まれたのです。

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