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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
      
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
      
    子どもをよい子にする方法。
      
    vol.658     2017/2/25  発行部数 1125
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        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
      
     最新の日記はこちらから
      http://blog.livedoor.jp/sinji3218/
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    こんにちは。
   
    富士山がかすむ日が増えてきました。春はもうすぐのようです。
   
   
         (^o^) 理想の友達は赤鬼
   
    6年生の道徳の本に、友達に関するページがあり、「あなたにと
   って友達とは」という問いに答えて子どもたちが書き込むようにな
   っています。
   
    子どもの書き込みを見ていたら、「いつでもいっしょにいてくれ
   る人」「いつでも自分を励ましてくれる人」と書いている子がいま
   した。
   
    「友達とは自分に○○してくれる人」…これは、危険だと思い、
   改めて子どもたちに「泣いた赤鬼」の話をしました。
   
    「泣いた赤鬼」は、浜田廣介さんという人が書いた作品で、
   
   心優しい赤鬼が、村の人と仲良くなりたいと思っていましたが、村
   の人たちは怖がって寄ってきません。そこで親友の青鬼が「自分が
   村で暴れるから、僕を本気で殴って懲らしめてくれ。そうすれば、
   村の人は、君が良い鬼だとわかって仲良くしてくれるはず」という
   作戦を考えます。作戦は大成功し、赤鬼は村人たちと仲良くなれま
   す。報告とお礼に、赤鬼が青鬼の家を訪ねると、青鬼はいません。
   残された手紙には、「もし僕と君が会っているのを村人が見たら、
   村人は君から離れてしまう。だから、僕はもう君に会わない」と書
   いてあります。その手紙を握りしめて、赤鬼はいつまでも泣いてい
   ました。
   
   というお話です。
   
    10歳以下の子が読む時には、「青鬼さんって、いい人だね」と
   感動してくれればいいなと思います。
   
    しかし、11歳以上の子は、それではいけません。
   
    青鬼のような人が理想の友達だと思ってしまうと、先ほどのよう
   に、自分に何かをしてくれる人が理想の友達、本当の友達だと思い、
   一生、そういう人が現れるのを待ち、現れないことに不安や怒りを
   覚えてしまうからです。
   
    子どもたちの、友達とのトラブルのほとんどが、ここから発生し
   ます。
   
    「あの人は友達なのに、自分に何もしてくれない」これが、友達
   とのトラブルの原因なのです。
   
    改めて「泣いた赤鬼」をじっくり読むと、理想の友達は青鬼では
   なく、赤鬼の方だとわかります。
   
    青鬼は、赤鬼の夢を叶えるために全力を尽くしました。
   
    青鬼にとって、赤鬼は、そんなふうに思えるような最高の友達な
   のです。
   
    赤鬼がどういう人物かというと、「心優しい」とだけ書かれてい
   るだけで、お話の中にはくわしく書かれていません。
   
    赤鬼と青鬼の間にどんな歴史があったかはわかりませんが、赤鬼
   の心の優しさが尋常ではないほどなので、青鬼は、赤鬼のためなら
   何でもしてやりたいと思ったのでしょう。
   
    青鬼は、本当に素敵な赤鬼という友達に出会ったのです。
   
    本当の友達というのは、自分に何かをしてくれる人ではなく、自
   分がその人のために何かをしたくなるような素敵な人なのです。
   
    14歳までにそれが理解できれば、友達とのトラブルはなくなり、
   人生は豊かでハッピーになると思います。
   
    このお話を知っている方も、もう一度、親子で読んでみませんか。

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