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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
      
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
      
    子どもをよい子にする方法。
      
    vol.725     2019/2/1  発行部数 1014
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        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
      
     最新の日記はこちらから
      http://blog.livedoor.jp/sinji3218/
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    こんにちは。
   
    教員の仕事は、こんなに大変だったのかと、正社員の時には気づ
   かなかったことが沢山見えてきています。
   
           (^o^) 堅い言葉でくすぐる
   
    4年生の図工の授業で、机が汚れないように新聞紙を敷きました。
   
    制作が終わり、片づけの時間になった時に、こんな指示を出しま
   した。
   
    「新聞紙を、教科書くらいの大きさに畳んでしまいなさい。その
   時の重ねた部分のずれの誤差は1ミリ以内です。」
   
    子どもたちは「えー」と驚きましたが、夢中になって新聞紙を畳
   み始めました。
   
    結果、どの子も、大変美しく新聞紙が畳めました。
   
    新聞紙が綺麗に畳んであれば、片付けた後のロッカーの中も、今
   までとは見違えるほど綺麗です。
   
    新聞紙を綺麗に畳ませる言葉は色々あります。
   
    「しまう時、くしゃくしゃにしては駄目ですよ。」
   
    多くの子は、適度に綺麗に畳み、くしゃくしゃにしている子が、
   他の子から叱られたりします。
   
    「ちゃんと、しっかり畳んでしまいましょう。」
   
    一人一人の子どもの中には、すでに「ちゃんと」「しっかり」の
   基準があるので、今迄通りの畳み方になります。
   
    「綺麗に畳んでしまいましょう。」
   
    丁寧さに自信のある子は、綺麗に畳もうとしますが、多くの子は、
   それほど神経を使いません。
   
    今回の指示のポイントは3つです。
    
    一つ目は、1ミリの「1」という数字を使っていること。
   
    子どもたちは、数字を目にしたり耳にしたりすると、それに合わ
   せて、きちんとしようと考えます。
   
    着替えや支度が遅くなっている時、何の指示も出さず、いきなり、
   「10、9、8、…」とカウントダウンを始めると、0になる前に
   終わろうと頑張ります。
   
    「あと10秒で出来なければ…」などと脅かす必要は全くありま
   せん。
   
    二つ目は、1ミリの「ミリ」。
   
    「ミリメートル」は、子どもたちにとって尋常ではない小さな単
   位です。
   
    そんな細かいことが自分にはできるのか、もしできたら凄いかも、
   と思わせる長さです。
   
    これで、集中できます。
   
    三つ目は、「誤差」という少し堅い言葉です。
   
    4年生では、「ごさ」と耳にして、一瞬で、それを漢字に変換し、
   意味を正確に捉えられる子は多くありません。
   
    しかし、「ごさいちみりいない」というのは、何となく、「寸分
   の狂いもなく」という意味だろうと想像はできます。
   
    その意味は「ちゃんと」「しっかり」「とてもきれいに」と同じ
   ですが、「誤差」という言葉は何となくかっこよく聞こえ、かっこ
   よく聞こえた言葉を聞いて、それを遂行する自分は、少し大人にな
   った気分になります。
   
    これは、「1歳上の所作で褒められる」ことに繋がっています。
   
    「ぴったり」と「誤差1ミリ以内」は、ある年齢の子どもにとっ
   て、全く違う言葉であることを大人が知っていると、子どもの心を
   くすぐることができます。

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