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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.R006     2018/5/25  発行部数 1043
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    こんにちは。いつも、励ましのコメント、ありがとうございます。

    質問も、記事を書く上で重要なので、ぜひ、お寄せください。

          (^o^) 算数を登り直す 1
   
    子どもの本業は何といっても勉強です。「なぜ、勉強なんてしな
   くちゃいけないの」と子どもは必ず尋ねてきます。

    答えは山ほどありますが、とりあえず、「今、目の前の本業をしっ
   かりやれない者は、他のどんな職に就いても、たいしたことはでき
   ない」と言っておきましよう。
   
    勝負事に勝ち負けが必ずあるように、がんばった成果がテストの
   点数に反映しないことだってあります。

    しかし、そこから、「どうせできないからやっても仕方ない」と考え、
   勉強から逃げるのは間違いです。

    大人がなぐさめのように、「学校の勉強なんて社会に出てからは役
   に立たない」などと子どもに言うのはもってのほかです。
   
    14歳までの新鮮な脳に、できるだけたくさんのことを詰め込み、
   詰め込んだものを繋ぐ脳の回路を作ることは、とても重要です。

    肉食獣の生きるための道具は、爪・牙・足の筋肉です。人間の生き
   るための道具は脳です。

    人間に生まれてきてしまったのだから、否が応でも、脳を鍛えなけ
   ればなりません。
   
    勉強は、人間の子どもの「本業」です。

    目の前のこと、本業をしっかりやっている人間の目の前だけに、
   新しい道は開けるのです。
   
    さて、どの教科ができると「勉強ができる子」と思われるでしょ
   う。

    答えは千差万別でけっこうですが、算数はやはり外せませんね。
   
    私は完璧に文系の人間で、数学は苦手です。

    高校時代は、何度も0点を取って、職員室の前に名前を貼り出
   されてしまいました。

    そんな私が宣言します(^o^)/。

    小学校において算数は、もっとも楽に努力の成果の出せる教科です。
   
    小学校の算数は山道を登るようにできています。

    ゆっくりと山道をしっかり歩いて登れば、誰でも、6年生の頂上
   へ着くように、日本の算数のプログラムはできています。

    エスカレーターを使っては、だめです。
   
    山道の途中には、いくつもの草むらや藪があります。

    その中には、この先自分が進むために必要なアイテムが隠されて
   います。

    そのアイテムを見つけ、使い方を手になじませ、次の藪に進みます。

    その繰り返しを丁寧にやっていれば、自然に算数のできる子になり
   ます。
   
    教室ではこんなふうにたとえ話をしています。
   
    最初は短い丈の草原に出くわす。

    そこには、鎌(例えば、足し算)というアイテムが隠れている。

    それを、手で草を掻き分け探そう。

   (ここでの苦労が後々脳によい影響を及ぼします。ここでは、大人は
   手を出さない方がいいです。)
   
    見つけた人は、その鎌の使い方が上手になるまで、練習しよう。
   (ここは、大人が手を出さないと、サボりたくなる子がおおいでしょ
   う。)
   
    練習が終わったら、少し登ろう。

    すると、さっきより丈の長い草原に出る。

    次のアイテムを探す時、昨日まで鎌の使い方をしっかり練習した
   人は、見つけるのが簡単だ。

    でも、鎌を置いてきたり、使い方が遅い人は、次のアイテムを見つ
   けるのが、もっと遅くなる。

    …出てきたのは、のこぎり(例えば、九九)というアイテムだね。

    じゃあ、その使い方を練習して、次の藪に進もう。
   
    算数の教科書に出てくる道具は、すべて必要なアイテムですから、
   一つとして、取り残してはいけません。

    それだけ、日本の算数教育は、エレガントに精選されているのです。
   
    大事なことをまとめると、
   
   1 あわてて先へ進まない。アイテム探しは授業にまかせる。
    (10歳までは、予習はしない方がよい)
   
    アイテム探しの段階で慌てて予習してしまうと、アイテム探しに興味
   を持たない子になってしまいます。

    これでは、思考する脳の力は伸びません。

    計算することでは人間はコンピューターに絶対勝てないのですから、
   計算だけが速くて、一見、算数ができるように見える子は、伸びません。
   
   2 わかったことをスムースに使えるように、十分に練習する
    (10歳までは、家での勉強は復習中心に)
   
     計算だけ速い子は役に立ちませんが、思考の展開の邪魔になる
   くらい計算の遅い子も、その先伸びません。

    思考が止まらないくらいの計算の速さが必要ですが、それには繰り返
   しの練習が必要です。

    でも、計算の練習はつまらないから、ここは親の頑張り所です。
   
    予習と復習の使い分け方については、また日を改めて書きます。
   
   3 アイテムの取り忘れに気づいたら、たとえ前の学年のことでも、
   きちんとそこまで戻る
   
    6年生が、1年生、2年生に戻るのは、恥ずかしいことではあり
   ません。

    そこへもどったことで、算数に自信を持った子が、たくさんいます。

    一度戻って、とり忘れたり、練習不足だったアイテムを手にすると、
   今度はものすごい速さで登り直して来て、みんなを抜き返すことも
   少なくありません。

    家でも、学級でも、できない所までもどっていいんだ、という雰
   囲気があれば最高です。
   
    「5年生なのにどうして、こんな問題ができないの」と突き放し
   てはいけません。

    5年生になって、5年生の問題ができないのは、確かに、本人の
   努力不足です。

    その点は叱ってもかまいませんが、突き放してはいけません。

    どの学年のアイテムを取り忘れたのか、また、練習不足だったのか。

    それを調べて、そこまで戻っていいから頑張れ、と言ってやれば、
    小学生は絶対復活します。
   
    算数で心配な場合は、まず担任の先生に相談してみましょう。

    「うちの子、どうして算数ができないのでしょう」では、先生も困る
   かもしれません。
   
   ・うちの子は、何年生の算数までわかっているのでしょうか

   ・計算の速さは、今の学年では、どのくらいが標準でしょう
    (ドリルのこのページは、何分くらいでできればいいでしょうか)
   
   などと聞いてみると、担任の先生も調べてくれるでしょう。

    即答できる先生は天才です。答えは何日か待ってください。
   
    勉強はやりなおしができるんだということを知らせてやれば、お
   子さんは、よい方向に向かいます。
   
    今回は、たとえ話ばかりでわかりにくかったかもしれません。

    次回は、もう少し具体的にどうすればいいか、をお知らせします。

   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
     どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の
     悩みを解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だか
     らこそ、言える話もありますよね。          ☆★