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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.R013     2018/7/20  発行部数 1036
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
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        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    この話を書いた14年前の読者数は400人だったようです。

    今は2倍以上の人が読んでくれています。

    古い話になってしまったので、「ここは古い」と思われる所が
   ありましたら、また、教えてください。

    脳の話、最終回です。感想、ご意見を聞かせていただけるとうれ
   しいです。
   
            (^o^) 脳の話 3
   
    では18歳を過ぎたらどうなるか…。

    勉強しても無駄で、どんどん頭が悪くなるのでしょうか。

    そのとおり、悪くなります。

    「年をとると物忘れが激しくなって…」なんて言っている大人を
   見たことあるでしょう。

    でも、やはり、子どもより大人の方が頭がよさそうですよね。

    それは、脳に、もう一つの秘密があるからです。
   
    脳の箱の一つ一つは、ひもで繋がっています。

    たとえば、「○○君」と呼ばれたとします。

    耳から入った情報は、耳から出ている紐に乗って、いろいろな
   箱をノックします。

    「自分は○○である」という箱をノックした瞬間、そのふたが開
   いて、「あ、自分が呼ばれたんだ」とわかります。
   
    でも、「あ、自分が呼ばれたんだ」とわかっただけでは、困りま
   すよね。

    まず、返事をしなくちゃ。

    「自分は○○である」という箱と、「名前を呼ばれたら返事をする」
   という箱が、紐で繋がっていれば、情報は繋がって、君は返事をす
   ることができます。

    この間、わずか、0.数秒。

    情報が紐を伝わる速さはとっても速いのです。
   
    紐は、何度も体験したり、進んで勉強したりすると、どんどん太
   くなります。

    太くなればなるほど、情報は速くたくさん走っていきます。

    狭い道路と広い道路の違いで考えるとわかりますね。

    だから、大事だなあと思うことは、何度も練習や勉強をしたりし
   て、繋がっている紐の太さをどんどん太くしましょう。

    太ければ太いほど、切れにくくもなりますよ。
   
    紐にはもう一つ大事なことがあります。

    紐は、複雑に箱と箱を結んだ方が、いろいろな答えが出せるの
   です。

    例えば「自分は○○である」の箱と「名前を呼ばれたら返事をす
   る」の箱だけが繋がっている人は、一応、すぐに返事はします。
   
    でも、この二つの箱に、「返事は、はい、とはっきり言った方が
   いい」という箱や、「返事は相手のいる方をしっかり見て言う方が
   いい」という箱が繋がっていたらどうでしょう。

    きっといろいろな人に誉められることは、間違いありません。
   
    脳を良くするためには、この紐を、太く、複雑につなげばいいの
   です。
   
    アインシュタインという人を知っていますか。

    天才と呼ばれている科学者です。

    この人の頭があまりに良すぎるので、その脳はどうなっているの
   だろうと、未だに世界中の科学者が調べているそうです。

    その調査の結果、アインシュタインさんの脳は、普通の人より軽
   いことがわかりました。

    ということは、この人の脳の箱の数は、普通の人より少ないらし
   いのです。
   
    ところが、この人の脳の箱を繋ぐ紐の数は、とても多くて複雑だ
   ったようです。

    脳をよくするためには、箱をただ増やすばかりではなく、紐を増
   やすことが大切だということを、多くの科学者が言っています。
   
    紐を太くする方法はわかりましたね。

    繰り返し練習することです。

    では、どうしたら、紐は、いろいろな箱と複雑にからみあうので
   しょう。
   
    そのために必要なのが、友達や家族です。

    友達の意見を聞いて「え?」と思ったことがあるでしょう。

    自分ならこう考えるんだけど、友達は違う考えだった。

    これは、君の脳の箱の繋がり方と、友達の脳の箱の繋がり方が違
   うから、違う考えや結果が出てしまったのです。
   
    自分と違う意見を聞いて、「○○君はおかしいなあ」と思ったら、
   それで終わりです。

    でも、「こういう考え方もあるのか。全然気づかなかった。

    ○○君はすごいなあ」と思ったら、君の脳は、友達と同じように
   箱が繋がります。

    もちろん、君が最初から繋いでいた箱の紐も消えないので、君の
   脳は、紐の数を増やし、複雑に絡まっていきます。
   
    学校に来れば、クラスに友達がいます。

    授業で友達の意見をたくさん聞けば、脳の紐はどんどん増えて複
   雑になります。

    もちろん、小学生は紐ばかりでなく、箱も増えますから、友達の
   意見の中に聞いたことのない言葉があったら、一挙両得です。

    たとえ、友達の意見が最終的に間違っていても、自分の脳の紐を
   増やす大事な意見だから、真剣に聞かなければなりません。
   
    よく、授業中、自分の意見を発表しないで黙っている人がいます
   が、とても危険です。

    脳は、黙っていると眠ってしまうのです。

    目は開いていても脳は眠っているという恐ろしい状態です。

    これを解決するのは簡単です。

    自分が意見を言えばいいのです。

    意見を声にした瞬間、脳は目覚めて、またしばらく起きています。

    頭がボーっとする前に、とにかく何か言いましょう。(ちゃんと手
   を挙げて指名されてから、ね。)
   
    本を読むのも、脳の箱や紐が増えます。

    本の作者の考えは、君や君の友達とまったく違うことが多いから
   です。

    本は、君のペースで読めるので、脳は、本を読み進めると同時に
   上手に箱や紐を増やしてくれます。

    ところがテレビは、君の脳が箱や紐を作るのを待たないでどんど
   ん進んでしまうので、時間の無駄になることがとても多いのです。

    絶対に子どもだけで見てはいけません。

    大人と一緒に見ると、一緒に見ている大人が助けてくれるので、
   テレビも役に立ちます。
   
    家族とのおしゃべりもとっても大事です。

    君や友達が生まれてから10年間見てきたものと、お父さん、お
   母さんが見てきたものとは、全く違います。

   だから、お父さん、お母さんと話をするだけで、君の脳はぐんぐん
   良くなります。

    おじいさん、おばあさんがいたら最高です。

    おじいさん、おばあさんは、お父さん、お母さんが見ていないも
   のまで見ていることが多いからです。
   
    では、まとめましょう。

    今から、君の脳は、果てしなく進化します。

    そのために、

    18歳までは目の前のことを全力で勉強したり体験したりする。

    脳は若ければ若いほど元気だから、「今」やる。

    大事だと思ったことは、繰り返し体験、勉強して、しっかり身に
    つける。

    学校での友達の意見や、家族とのおしゃべりを大事にする。
   
    さあ、がんばりましょう。
   
    家の人にも忘れずに伝えてください。

    脳の紐は、18歳以降も、勉強、体験によって太く複雑になりま
   す。

    この前、脳の専門家の本を読みましたが、脳は、30歳以降、本
   格的に紐作りに励むそうなので、お父さん、お母さんも、もっと頭
   がよくなりそうですね。
   
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    箱と紐は、部屋と廊下と言い換えることもあります。

    この話は、いつも黒板に、絵を描きながらします。

    私の絵が下手なので、子どもたちに大笑いされます。

    でも、絵や図を見せながら話すことは大切なので、どなたか絵をく
   ださるとうれしいです。

    また、この話の欠点や間違いに気づいたり、もっとよい例えを見つ
   けた方は、教えてください。

    僕も、まだ脳を進化させたいと思っています。

   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
     どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の
     悩みを解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だか
     らこそ、言える話もありますよね。          ☆★