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    ◇◆◇◆ 速効!!よい子 ◆◇◆◇
   
    真剣に子育てを考えている人だけに教えたい、
   
    子どもをよい子にする方法。
   
    vol.R031     2018/12/21  発行部数 1017
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       『季節の小箱〜第1集 家族の時代』発売中
        全国どこの書店からでもお求めになれます。
        ぜひ一度、読んでみてください。(^o^)こうじ
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    学級王国の最終回です。
   
           (^o^) 男は女を守る
   
    4つ目の法律をつけることにしたのは、お父さんの家庭内暴力で、
   不幸になってしまった子がいたからです。

    男の腕力はやっぱり強いので、女、子どもに向けられたら、幸せ
   は逃げます。
   
    この決まりに従い、男子は女子のために徹底的にがんばります。

   女子には自分の持っているものより重いものは持たせません。

    女子が原因で男女間の喧嘩になりそうになっても、男子は女子と
   絶対に喧嘩しません。

    相手の女子が悪かったとしても謝ってしまいます。

    男子は心の中で不満に思っても、王様の命令をしっかり守らない
   と叱られるので、とにかく女子にやさしくします。
   
    最初は戸惑っている女子も、男子の強さとやさしさがわかってき
   て、男子をちょっぴり見直したりします。

    高学年の女子と男子は、母親と息子、と見間違うほど成長の度合
   いが違います。

    何もせずに放っておくと、女子は男子を見下すことが多い年代で
   す。

    でも、男子が黙々と働く姿を見せると、感動してくれる女子も表
   れます。
   
    残念なことですが、中には、男子が女子に逆らわないのをいいこ
   とに、女王様のような振る舞いをする女子グループも現れます。

    クラスの女子全員がそういう気持ちになってしまうこともありま
   す。

    そうなっても、男子は王様の決めたとおり、女子とは言い争いは
   しません。
   
    そういう時には、女子は王様から、雷を落とされます。

    「こんなにがんばっている男子の姿を感じられないなんて、お前
   たちは人間をやめたいか」などと言われます。

    「男子の仕事が女子を守ることだったら、女子の仕事は何だ」と叱
   り飛ばされます。

    ほとんどの子は今までの自分の男子への言動を振り返っているのか、
   神妙に聞いています。

    泣き出したりする子もいます。
   
    何日かたつと、女子が男子に、「今までありがとう」と言いにいき
   ます。

    長い冬の時代をすごした男子に、やっとすてきな春が来ます。

    女子は王様に「女子の役目は何ですか」と聞きにきます。

    でも王様は教えません。

    教えたくても、王様は男なので、女子の役目がなんだかわからな
   いからです。
   
    ある時、こんなことがありました。

    学級会で、学校の近くの川の掃除をすることになり、お昼休みか
   らクラス全員で作業を始めました。

    川に落ちているごみは予想以上に多く、予定時刻には終わらない
   ことがわかってきました。
   
    男子が言いました。

    「暗くなると困るから、女子は先に帰れ」

    女子が言い返します。

    「クラスで決めたことだから、一緒にやりたい。」

    それでも男子は「帰れ」と怒り出します。

    女子は仕方なく、学校へ戻っていきました。
   
    男子だけで仕事を終えたのは、もう薄暗くなりかけた時間でした。

    学校で決められた下校時刻も過ぎていました。

    教室に戻ると、誰もいません。

    女子は下校時刻を守って、全員帰ってしまっていました。

    教室で待っていてくれるのではないかと、ちょっぴり期待した男
   子もいたようで、残念そうな顔をした子もいます。
   
    「これが男は女を守るっていう事だ」なんて偉そうに王様が言っ
   た時、「何これ」と大きな声をあげた子がいます。

    他の子も、ちょっとびっくりしているみたいです。

    昼休みが終わってすぐでかけた男子の机の上には、きちんと「帰り
   のしたく」をしたランドセルが乗っていました。
   
    どの子の予定帳にも、明日の予定が書いてあり、それぞれにいろ
   いろなメッセージも添えられていました。

    「私たちの分までありがとう」「予定帳、下手な字でごめんね」「先
   に帰るね」

    男士はにこにこして帰りました。

    男は、こうあれ、女は、こうあれ、ということではありません。

    相手のために、ちょっと無理して頑張ってみたり、全体を見て、
   その時々の自分の役割を考える力を持つことは、楽しい人生を過ご
   すこつの一つだと思います。
   
    最近、家庭や学校にに王様がいなくなったように感じています。
   
    王様になるのは、とても大変です。

    王様は、すべてのことに責任を持たなければいけません。

    王国の法律は、未来を見通した、それを守る人が幸せになれるよ
   うなルールを精選しなければいけません。

    王様は法律が守られているかを見守りながら、同時に、「今」で
   も、その法律が正しいのかを、絶えず考え続けなければいけません。

    王様がそれを怠ったら、学級でも家庭でも、そのチームは崩壊し、
   メンバーは不幸になります。
   
    今、家での王様は誰ですか。

    王様は、その役割を充分に果たしていますか。

    王様は、未来を見通した正しいルールを提唱し、責任を持って徹
   底的に守らせていますか。
   
    厳しく言えば、子どもを一人の人間として認めるということと、
   親が親の責任を放棄するということが混同されているのではないか
   という家庭をよく見かけます。

    養育放棄は論外ですが、「人権」という言葉に混乱して、導くこ
   とを忘れているお父さん、お母さんはいないでしょうか。
   
    第二次性徴が始まるまでに、正しく厳しく導いてやれば、人は人
   生を誤りません。
   
    ご家庭での「法律」「ルール」を教えてください。みんなで出し
   合って、よりよいルールができるとうれしいです。

   ★☆うまく答えられないかもしれないけど、ご相談がありましたら、
     どうぞ、お寄せください。あなたのご相談の内容が、他の方の
     悩みを解決する鍵になるかもしれません。全く知らない人だか
     らこそ、言える話もありますよね。          ☆★