入院前
口蓋扁桃摘出手術とは、一般的に「扁桃腺をとる」と言われている手術の事です。
以前からいびきや、寝ているときの呼吸の不安定さは気になっていました。
去年(2002)くらいから、太った為か、年中鼻炎を起こしているせいもあるのか、
夜中に呼吸が不安定になったり、起きてしまって「のどがクルシイ」と言う事が増えてきました。
学校でもうとうとしたり、疲れっぽかったり…(もともと体力がある方ではないのですが)
もともと喘息もあるのだけど、喘息ともちょっと違う様なので(吸入で改善しない)、
藤枝市立病院のアレルギー外来の時に相談したり、かかりつけの耳鼻科で相談したり
し始めたのが、今年(2003)の春頃です。
市立病院の耳鼻科を受診して、アデノイドの中程度の肥大と、
扁桃腺の肥大があり、手術適応であるとの説明を受けました。
但し、必ずしも手術が必要という程ではない、との事。
それで、他の先生にも相談しましたが、小児科の先生は、
「アデノイドや扁桃腺をとって、原因のわからない呼吸障害が全くなくなった子もいるし、
やってみる価値はあるんじゃないか。」とのご意見。
かかりつけの耳鼻科の先生(って、市立病院の耳鼻科の元医長さんですが)は、
「この子の場合、頭の病気の影響かもしれないけど、下顎の骨が未発達で後退しているし、
扁桃腺の横の膜も厚いから、手術しても、あまり改善しないかも…」とのご意見。
悩んだのですが、
「月に一回はある発熱も減るかもしれないし、鼻炎にもいい影響があるかも」という
市立病院の耳鼻科の先生の意見もあったので、
「少しでもしんどいのが改善されれば」と思い、手術する事にしました。
日帰りになってしまった入院
夏休みの入院も考えたのですが、本人が「なつやすみは ゆっくりしたい」という事と、付き添い
(今回もずっと泊まりで付き添いです(^^ゞ)の都合もあって、6/25入院、6/26手術という事にしました。
ところが前の週に風邪をひいてしまいました。入院時には熱もなかったので、大丈夫だろうと思って、
入院したのですが、前の週に時間外で吸入をしてもらった旨を話すと、麻酔科の先生から
「喉に管をいれるので、もう少し気管の炎症がおさまってからの方がいいでしょう」と言われてしまい、
日帰りで退院して来ました。皆さんも手術前の風邪にはお気をつけを…(^^;
入院日記
7/24木曜日(入院1日め)
10:00受付、小児科病棟へ。
看護婦さんに日常の様子を説明した後、耳鼻科の先生のお話や麻酔科の先生のお話(前回も聞いたけど(^^;)。
今夜から私が泊り込みになるので、簡易ベッドを借りる手配。
食事:全粥、副食は刻み食(副食の刻み食は、こちらからお願いしました。もう、幼児食じゃないので、
噛むのや飲み込みが下手なふじふじには普通食は辛い…というわけで、入院中はいつも刻み食で
お願いしてます(^^ゞ)。ほぼ全量摂取。
7/25金曜日(入院2日め、手術当日)
6:00 テオドール服用
8:30 「手術に対する不安や家族と離れる不安を和らげる目的のお薬」ポカリスエットに混ぜて、飲ませる。
まずいらしく、一口飲んで吐き出してしまい、飲めず。
その後、点滴をする場所に痛み止めのシールを貼る。
9:20 手術室へ。一緒に入り、「いってらっしゃい」をする。
11:00 手術室へお迎えに。先生にとった扁桃を見せてもらう。
「思ったより、隠れている部分が大きかった。これで、大分楽になるでしょう」との事。
「後、大分硬くなっていたので、大きいだけでなくて、度々炎症していたと思われる。
今後は熱も出にくくなると思いますよ。」という事でした。
その後、ふじふじの元へ。
「暴れるかもしれないので、ベッドに一緒に乗ってもいいですよ」と看護婦さんに
言われるが、泣いてはいるものの、暴れてはいなかったので、手を握って声をかけながら、病室へ。
抗生剤などのの点滴。痛み止めの座薬挿入(アンビバ100)。今日いっぱいはベッド上安静。
12時頃 嘔吐(血と唾液の混ざった様なもの)。
13:30 嘔吐(血は混じっていない)。ボーッとしている。息がしずらくて、苦しいと言う。血圧が上が150と高め。
血中酸素を測定しながら、酸素マスクをしてみる。Dr.「胸の音は大丈夫」
15:30 嘔吐。
夕方 血中酸素が少し安定(95位)してきたので、酸素マスクをはずす。
19:00 嘔吐。
22:00 嘔吐(噴水の様に(^^;)。
22:20 吐き気止めの座薬(ナウゼリン?)を入れてもらう。その後吐かずに寝たり起きたりしながら、2:00頃寝る。
食事:絶食
7/26土曜日(入院3日め、術後1日)
朝、洗面所まで歩いてうがい。ポカリスエットを飲みながら、痛み止めシロップを飲む。
トイレなどは歩いて行っていいようだが、おむつをしてるため、おむつにしてしまう(^^;。
常用薬(テオドール・オノン)開始。点滴はセファメジン(抗生剤)など。
寝たり起きたり。寝ている時は大きいいびき。「のどがおもい、かおがおもい」と言っている。
熱は38℃前後、氷枕を使う。血圧もまだ高め(朝は上が160、だんだん下がるが昼間も140位)。咳が少し出る。
食事:術後は扁摘食と書いてあって、「パン禁、柑橘類禁」と書いてありました(^^;。
朝は 重湯、味噌スープ、牛乳、りんごジュースの流動食だったが、ジュースをひとくち飲んだだけ。
昼、夕は 三分粥、おかずは、骨、皮がない魚などの刻み。昼は一通り一口ずつ、夕は2割位食べました。
7/27日曜日(入院4日め、術後2日)
熱が37.2℃〜37.4℃程度に下がり、昼はそこそこ元気。食前30分の痛み止めが粉薬になる。咳が少し出る。
養護学校の先生がお見舞いに来てくれて、プラレールの日本地図と数字の練習ノートを頂く。ふじふじは
地図が気に入った様。
夜は21:00前に寝たが、0:00過ぎまで30分おきくらいに泣く(起きたり、起きなかったり)。
食事:五分粥、副食刻み(キャベツ、ほうれんそうなどは葉先のみ)、ヨーグルトなど出てきたが、まだ1割位しか
食べられない。
7/28月曜日(入院5日め、術後3日)
歩いて、耳鼻科外来へ。ゆっくりながら、なんとかがんばって歩く。「とりあえず順調」との事。
ボランティアさんが図書の貸し出しに来てくれたので、一冊だけあった「でんしゃの本」を借りる。
点滴が今日の夜から「寝る前にヘパロックする(管ははずす)」事になる。
食事:七分粥、副食刻み、ムースやゼリーが登場するもあいかわらず、食べるのは1〜2割。う〜む。
7/29火曜日(入院6日め、術後4日)
今日も耳鼻科外来へ行くが、ふじふじが「あるくとふらふらする」と言うため、車椅子で行く。
昼間はまあまあ元気で、先生にもらった地図を見たり、家から持ってきた本や借りた本を見たりする。
点滴は寝るときヘパロック。
食事:全粥、副食刻み。朝、昼は1割程度だが、夕は3割程度食べる。
7/30水曜日(入院7日め、術後5日)
朝起きると、枕もとに血が…。夜中に出血があった様。
先生に診ていただくと、「かさぶたがとれちゃったみたいだね」との事。
食事時など左耳の前が痛いと言う。後、頭が痛いというので、熱は37.3℃程度だったが、氷まくらをもらう。
点滴が詰まってしまい、さし直しのはずだったが(食事がとれてないので)、ふじふじがどうしても嫌がって
「シールをはって」(手術の前の時の事を覚えていたらしい…賢いなぁ(^^;)とだだをこねるので、
「そこまでしなくていいでしょう」という事で、点滴をはずす事になる
看護婦さんに、お風呂に入れてもらう。今回の入院中唯一湯船に入れた。
食事:全粥、副食刻み。朝はみそ汁と炒り卵をひとくちずつ、昼はなし(夜中に出血があったため抜かれました)。
夕は1割ちょい。
7/31木曜日(入院8日め、術後6日)
夜中の2:00頃泣いたので、起きてみてみると、また枕元に血が。便もしている様なので、おむつを換える。黒い便。
パジャマに染みてしまったので着替えようと思い、身体を起こしたとたん、「ごぼごぼっ」と勢いよく嘔吐。
黒っぽい血+α。勢いがすごく、ベッドやベッドの下や隣との間のカーテンにまで飛び散ってしまう。
ナースコールして看護婦さんを呼ぶ。バイタルチェックは異常ないようなので、出血を飲み込んで胃にたまった
ものを吐いたのでは?との事。
ともかくあちこち汚れてしまったので、とりあえず隣の部屋の空きベッドに移動。Dr.に連絡をとってくれるそう。
3:30頃もう一度嘔吐。やはり黒っぽいもの。
4:00頃Dr.が来てくれて点滴。トランサミン、アドナ(止血剤)など。
5:00頃黒い水溶便をして、その後寝る。
この日は、さすがに昼間もぐったり。でもなんとか耳鼻科外来まで車椅子で行きましたよ。
やはり「出血を飲み込んじゃったんだね〜」との事。ほんとうだったらそろそろ退院だったけど…(^^;
セファメジンの点滴も復活。
食事:朝、昼は絶食。17:00にポカリスエットを飲む。夕は七分粥、副食刻みだったが、ゼリーなどちょこっと食べた位。
8/1金曜日(入院9日め、術後7日)
夜中の出血も無し、胃にたまってた血もだしきったみたいで、だんだん元気になってきた。
本を読んだり、テレビのキッズステーションを見たりした。売店で買った幼児雑誌の付録で遊んだり…。
でも、学校の先生がくれた「プラレールあそんでおぼえるかず」は「まだ、むり」。ってやりたくないだけなんじゃ?(^^;
耳鼻科の外来へ。当初の予定は明日退院だったが、「週末は様子を見ましょう」という感じみたい。
看護婦さんがシャワー浴してくれる。昨日汚れてしまったのでシャンプーも。
食事:七分粥、副食刻み。2〜3割程度食べられるようになった。
8/2土曜日(入院10日め、術後8日)
何事もなければ、退院の予定日だったのだが…(^^;。
看護婦さんがシャワーとシャンプーをしてくれる。
ふじふじ、そこそこ元気そうなので、今日のお泊りはとしまんくん(だんな)にお願いして、私は家に帰る。
(今までも大体毎日シャワーを浴びに帰ってたけど、すぐ戻ってきていた)
食事:七分粥、副食刻み。5割くらい食べられるようになった。
8/3日曜日(入院11日め、術後9日)
すっかり元気になってきた。おしゃべりも順調(^^;。
今日は私がふじふじをシャワーで洗う。暑いビニールの前掛けをするのが嫌なので、私も服を脱いで一緒にシャワー。
点滴ついてるのでちょっとめんどい。
食事:七分粥、副食刻み。7〜8割位食べた。
8/4月曜日(入院12日め、術後10日)
ふじふじ、調子よさそう。ボランティアさんに、借りた本を返す。「今日退院かもしれないけど、それなら帰る時に
ナースステーションに置いていくから、借りてもいいよ」と言ったのだが、「でんしゃのほんがない」と借りず。
午後、耳鼻科外来へ。「出血も止まっている様だし、ごはんも食べられている様なので、退院でいいでしょう」との事。
「食べ物は少しずつ固いものにしていって下さいね。」「何かあったら、すぐ救急でもいいので来て下さいね。」
と言われた。
テオドールやオノンがなくなってしまったので、アレルギー外来の先生に出してもらい、薬を待って退院。
食事:七分粥、副食刻み。8割位食べた。家へ帰ってもしばらくはお粥かな?
退院後
退院後は出血もなく、順調に回復しました。ただ、食事はおかゆや豆腐から始めて、元に戻るまでには半月程かかりました。
むせやすくなったり、おえっとしやすくなったりというのが、術後2ヶ月位はありました(その後なくなりました)。
手術後、脳外の先生に「扁桃腺とったんですけど、それまで、いびきがひどかったんですよ。で、耳鼻科の先生に顎の骨が
小さいとか言われたんですが、それって狭頭症と関係あるんですかね〜?」って聞いたら、「うん、関係あるんだよ〜。中耳炎
とかもなりやすかったでしょ?」…って。……もっと前に言って欲しかった気もする。(^^;
その後
現在(2004/2/16)、手術より半年程経ちましたが…
風邪をひいても高い熱を出さなくなりました。それまでは、毎月1,2回は必ず熱だしてたけど、夏以降、風邪をひいても
熱が7度台位でおさまっています。風邪というほどではない、ちょっと調子悪いときの微熱も減りました。
喘息は、熱とは関係なくでる事もあるけど、熱がでないと、体力の低下が少ないせいか、復帰も早くなりました。
いびきは、まあ、今でもあります。鼻炎とか、あごが小さいとか色々あるらしいし。でも、無呼吸はたまになったし、
持続時間も数秒になって以前の様にはらはらする事がなくなりました。
おかげで、学校でも寝なくなったみたいだし、ちょっとは活動的になったみたい。
今のところ、心配事としては、「風邪の後、扁桃腺の代わりかアデノイドがはれて、いびきがひどくなる事がある
(アデノイドはとらなかったので)」のと、「胃腸炎が少し多くなった気がする(扁桃腺をとると、ウィルスがお腹の
方に行きやすくなるという話を聞いた…)」位かな。まあ、また様子をみて、その後をお知らせします。
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