BIGBIKE試乗記

各社から発売された最新のBIGBIKE、7台の試乗レポートです。自動車教習所内で行われた試乗会ですので、バイクの性能をフルに体験した訳ではありませんが、今後、購入される時の目安になって頂ければ幸いです。
 1998/09/20に静岡県にある東部自動車学校で行われた試乗会のレポートを追加します。(6.Vmax1200、7.TL1000R)
※巻末に“XJR1300詳細インプレッション”を掲載してありますので参考にして下さい。

1.CB1300SF(HONDA)
・SPEC
総排気量 1284t    シート高 790o
乾燥重量 249s     価  格 93万円/94万円

・レポート
先代のCB1000SFに比べコンパクトになったとはいえ、他の4車と比較すると一回りか二回りでかく感じる。
バイクにまたがった時も、私の短い手足ではチョット厳しい感じがする。身長175p位の人が乗ると見た目にもビシッと決まるだろう。取り回しは、重く感じるが走り出せば軽快だ。
アクセルを開いた瞬間、低速トルクが、あまり無い事に気が付いた。今私はXJR1200に乗っているが、こちらの方が低速トルクはある。しかし、これは各車の、味付けの、違いによるものだろう。
エンジンはスムーズで良く回る。残念ながら高速域まで回す事が、出来なかったが、これなら問題なく回るでしょう。
ハンドリングは、軽快で倒し込みもスムーズ。

詳細資料はこちら


2.X4(HONDA)
・SPEC
総排気量 1284t   シート高 730o
乾燥重量 249s    価  格 89万円

・レポート
足付き性は良好でハンドル位置も近く高い為、非常に楽に乗車出来るポジション。
ゆったりとツーリングを楽しむには、もってこいのバイク。
しかし、両側に張り出した、エアークリーナー部分が太もも内側に当たりとても不愉快。これは何とかして欲しい。
車重は、CB1300SFと同等で重く、取り回しは多少苦労する。
低速からのトルクは、XJR1200より上で、スタートダッシュは面白い。
しかし、他車(Vmax以外)に比べハンドリングは多少重く感じる。

詳細資料はこちら


3.XJR1300(YAMAHA)
・SPEC
総排気量 1250t   シート高 775o
乾燥重量 230s    価  格 93万円

・レポート
現在の所有車と同等のポジションの為、一番しっくりくる。出来ればハンドルの位置をもう少し手前にして欲しかった。
低速トルクは、XJR1200より一回り程、増した感じがした。加速もスムーズで気持ちいい。
ハンドリングはZRX・CBに比べ若干重いが、ビックバイクを操っているようで、私はこちらの方が好みだ。

詳細資料はこちら


4.ZRX1100(KAWASAKI)
・SPEC
総排気量 1052t   シート高 790o
乾燥重量 222s    価  格 92万円/94万円

・レポート
見た目、コンパクトに感じるZRX1100。ポジションもコンパクトで、中型バイク(400t)から乗り換えても問題は無いだろう。走りも軽快で中型バイク並に扱える。
しかしアクセルを開ければ、ビックバイクらしく、トルクも加速もかなりの物。車重バランスが良いせいか、取り回しも楽で大型初心者でも扱いやすい。

詳細資料はこちら


5.イナズマ1200(SUZUKI)
・SPEC
総排気量 1156t   シート高 787o
乾燥重量 215s    価  格 79.8万円

・レポート
始めに見た時、400tと勘違いする程のコンバクトなボディ。ライディングポジションは、ZRX1100と同等。低速トルクは思った程無く、少々拍子抜けした。加速もぎこちなくメカノイズもうるさい。
ハンドリングは軽いが倒し込んで行くと、急に倒れ込むポイントがあるのであまりスムーズとは言えない。
サイドスタンドを上げないとエンジン始動出来ないのは、使い勝手が悪いと思う。

詳細資料はこちら


6.Vmax1200(YAMAHA)
・SPEC
総排気量 1197t   シート高 765o
乾燥重量 264s    価  格 89万円

・レポート
車重はさすがに重く、取り回しはかなり気を使う。これを乗りこなすには、自分自身のパワーを上げる必要がありそうだ。他のバイクと比べるとハンドリングも重く感じ、スラローム・クランクは軽快には走れなかった。ポジションは良好で足つき性も問題ない。ただ、クラッチの幅が広く調整も出来ないので、手が小さい人には、ちょっとつらいかもしれない。スタイルはGOODですよ。

詳細資料はこちら


7.TL1000R(SUZUKI)
・SPEC
総排気量 995t   シート高 815o
乾燥重量 197s   価  格 108万円

・レポート
かなりの前傾ポジションの為、乗りこなすには時間がかかりそうだ。そのせいか全体的に乗りにくいという印象を受けた。低速トルクもあまりなく、クラッチのつながりもスムーズでは無いので、スラローム・クランクではギクシャクしてしまった。ツーリングや普段の足として使用する人には不向きなバイクだと思います。

詳細資料はこちら


【総 評】
総合的に考えると、XJR1300が一番使い勝手が良くビッグバイクらしいマシンだと思う。個人的にはCB1300SFのスタイルが好きだが、普段の足として考えると、少々重い感じがする。
それに両側に張り出した大型のマフラーがすり抜けの時に気を使いそうだ。
ZRXは、スタイル・運動性能とも申し分ないが、軽快過ぎてビックバイクを操っている感じがしない。(ZRX所有者の方申し訳ありません。)
X4はゆったりとクルージングを楽しみたい人にはおすすめのバイクです。
イナズマ1200は、他車と比較すると性能面で勝てる所は無い。唯一良い点は価格が安い所だ。だが、多少お金を出して他車を選択した方が良いのでは?


以上、参考に成ったかどうか分かりませんが、購入時のお役に立てば幸いです。
尚、上記車両に乗っている方の御意見・御感想をお聞かせ下さい。


XJR

XJR1300の詳細インプレッションを掲載しますので、このバイクを検討中の方は参考にして下さい。先代(XJR1200)と比較してありますので乗り換えを考えている人も必見ですよ!
【購入動機】
XJR1200の車検も2度目となり、バイク屋に点検に出したところ、リヤショックからのオイル漏れが発覚。交換に左右2本で12万円かかり、その他、消耗品と合わせるとかなりの金額になってしまう。この時、XJR1300の新車が比較的安く販売していたのでXJR1200を下取りに購入することを決めました。
CB1300SFにも目をひかれたが、先代に比べコンパクトになったとはいえ、実際にまたがってみるとやはりデカイ。ビッグバイクを足代わりに使う私にとっては不向きと言える。
外 観 モーターショーで始めて見た時は、先代との大きな違いは無く、インパクトに欠けていた。車体色のシルバーも妙に輝き過ぎ、下品な印象さえ受けた。しかし、見慣れてくるとけっこうイケてる。特に夕暮れの日ざしの下では“OH!Beautiful”と叫びたくなる。シルバーのエンジンもビッグバイクのエンジンらしく、どっしりとした印象を与える。又、黄色のリヤスプリングや赤のプラグキャップも、いいアクセントになっている。
しかし、リヤテールが大きくなり、跳ね上がり、リヤタイヤも170/60から180/55へ変更されたことにより、横から見るとタイヤが小さく見えてしまいバランスが悪い。マフラーもなんとなく小さく見える為、ちょっと迫力に欠けてしまう。
メーターパネルは一新されたが、各種表示ランプが小さい為、視認性が悪く確認の時、視線を下げる必要がある。もう少しランプのサイズを大きくしてウインカーランプの色はオレンジにして欲しい。ツインのトリップメーターはツーリング時などにありがたいが、時計は別の所に配置して欲しかった。
ポジション 先代同様、ゆったりとリラックスして乗車できるポジション。欲を言えば、ハンドル位置を手前に1.5p近づけ、上に1pアップした方が街乗りや渋滞時には、より快適に乗車できる。足着き性についてはタイヤサイズの変更で以前に比べ5oダウンしたようだか、変わったという印象は受けない。しかし、身長170p程度の人なら問題無く踏ん張れるレベルです。シートの座り心地やグリップの感触も良好です。
パワーフィール トルク感は全域に渡り、先代に比べ一回り増した感じがする。どの回転数、何速からでもストレス無く加速するところはすばらしい。特に5000回転からの加速は凄い。凄いというより恐ろしい。異次元空間へブッ飛んで行くようだ。(ちょっと大げさかな?)スロットルレスポンスも絶妙で思い通りの加速が得られる。極低速域も粘りがあり発進時やUターン時も気を使う心配は皆無。しかもスロットルON・OFFによるギクシャク感も無いのだ。日本国内でビッグバイクの醍醐味を十分味わえる理想のエンジンと言えよう。
ハンドリング メーカーは「タイヤサイズを見直し、先代に比べハンドリングは熟成された」とコメントしているが、私の率直な意見として、先代に比べ「曲がりにくい」という感じがする。Uターンなどの極低速時の旋回で、フロントの切れ込みはスムーズだが、リヤは遅れてついてくるので、先代の感覚で曲がろうとすると思ったより小回りに旋回出来ない。この傾向はコーナーリング時にも顕著に現れる。コーナー入り口ではクイックに進入するが、やはりリヤが遅れてついてくる為、出口ではアウト側へふくらんでしまう。いわゆるアンダーステア気味で、「ヒヤッ!」とする場合がある。これは、フロントが細く、リヤが太いタイヤに変更されたからでしょうか?この感覚に慣れてしまえば、この特性に合ったライディングを体得するとは思うが、この件についてはXJR1300オーナーからの意見を聞きたいところだ。でもコーナーリング中と車線変更時の安定性は向上した。
その他
(ブレーキ性能など)
ブレーキに関しては初期制動が甘い感じがする。グッと握り込まなければ効いていかない。まだ新しいからアタリがついていないのかな?
アイドリング時の振動が大きい為、ミラーがブレ、停車時の後方確認が悪い。先代の時は気にならなかったのに、この現象は私のバイクだけかもしれない。ミラーの大きさをワイドにしてくれれば走行中の後方視界がかなり良くなる。
乗り心地は良好で荒れた路面でもイヤなバタつきも無く快適に走行出来る。さすが“オーリンズ”です。ワインディングでは、リヤサスを硬めにセッティングすれば不満なく攻め込める。
取り回しはビッグバイクを始めて所有する人にとっては、重いと感じるが、苦になる重さでは無いと思えるし、走り出してしまえば重さなど感じない。自信のない人はスクワットでもやって足腰を鍛えましょう。(笑)
燃費は平均14q/gぐらいで先代と同等か、やや悪いが、まだ走り込んでいない為、正確なデータとは言えない。
【総 評】
このバイクは日本の道路事情を背景にビッグバイクの楽しみを味わう為に生まれてきたマシンだと思う。だから、街乗りからワインディング、ツーリングと、あらゆる場面でビックバイクの魅力を十分に味わえる。扱いやすい反面「乗りこなす楽しみが無い」という意見もあるが、長くつき合うには扱いやすいのが一番ですよ。日常域での快適性は同等モデルの中でナンバー1ではないか。
ちょっとした不満もあるが、慣れてしまえば気にならないレベルですから、誰にでも安心してオススメできるマシンです。でも、ネイキッドバイクの宿命か、高速時の風圧は覚悟した方がいいですよ。
XJR1300 XJR1300仁科
【伊豆、仁科峠からの眺望】
仁科峠