【ハ行】


パートカラー ハードボイルド
白黒で撮影された映画のシーンの一部だけをカラーで撮影すること。強調したいシーンで、モノクロ映像の部分と異なった印象を与えるために使われることが多い。 もとはダシール・ハメットやレイモンド・チャンドラーらの乾いた文体をもつ探偵小説の総称だが、映画ではおもに私立探偵が活躍するアクション作などを指す。
バイオレンス 配給収入(配収)
暴力シーンを強調した映画のこと。 映画配給会社が受け取るお金のこと。劇場での総チケット売り上げから、劇場側の取り分を引いたものと考えると分かりやすい。日本では、この配収で映画のヒットの度合いを計る。
ハイライト パイロット版
作品の中で最高の映像、一番盛り上がる場面のこと。見せ場。 TVドラマなどでシリーズの開始前につくられる特別版で、製作側はこれを観せてどんな作品かを売り込む。
バディ・ムービー パニック映画
「48時間」や「MIB」のように2人の主人公(相棒)が活躍する映画のこと。刑事アクションものなどに多いが、変わった所では犬と人間がコンビを組む「K−9」などがある。 自然災害や事故など人知を越えた状況によって、パニック状態に陥った人々の姿を描いた作品。「ポセイドン・アドベンチャー」などがある。
パラレル・アクション PR映画
異なった場所で起きた出来事を編集で関連性があるように見せる技法。例えば主人公が走るシーンの後に、主人公を待つ人を撮り、それらを切り替えつつ並行して見せる。デ・ニーロとパチーノが共演した「ヒート」などで効果的に使われた。 ある組織などの宣伝、広報用につくられた映画のこと。メッセージ色の濃い劇場用作品をこう呼ぶこともある。
B級映画 ピカレスク・ロマン
低予算、人気スターが出演しない作品。2本立て興行が中心だった’50年代、添え物作品としてつくられたものをこう呼んだのが始まり。 悪漢小説を指すことばだが、映画では憎めない悪党(ピカロ)が主人公になり大活躍する作品のことを指す。「ゲッタウェイ」が有名。
ヒッチコック・スタイル ファイナル・カット
サスペンスの神様として君臨した名匠、ヒッチコックの名を取ったサスペンス演出の手法のこと。何も知らない主人公が、いつの間にか国際的陰謀や殺人事件に遭遇する、巻き込まれ型サスペンスがその典型。ブライアン・デ・パルマがその最大の継承者。 映画の編集権のこと。ハリウッドでは伝統的に、映画をどう編集するかは監督でなくプロデューサーの手にゆだねられており、監督は自分の思い通りに映画を完成出来なかった。
Vシネマ フェイド・イン/アウト
ビデオ用に撮り下ろされた作品の呼称。’90年代初頭にブームを迎えた。 何もない状態から映像がしだいに現れるのがフェイド・イン。映像が徐々に消えていくのがフェイド・アウト。サウンドについても同じように使われる効果のこと。
フェイド・トゥ・ブラック フォトジェニック
映画のラストシーンなどで、しだいに映像が黒み一色になっていき、消えてしまうこと。 人や物事のカメラ映りがいいこと。また、映画としての情感よりも、映像を重視した作風のことも指す。
ブラック・ムービー フラッシュ・バック
黒人の力を顕揚する映画のこと。’60年代末、アメリカで公民権法が改正されたのをきっかけにつくられはじめた。「マルコムX」など。 あるシーンに回想場面や違う場所のシーンを唐突に挿入して、映画のリズムを変える編集技法。「フォレスト・ガンプ」では効果的に使われた。
ブラットパック プレコール
’80年代前半に登場した生きのいい若手俳優たちのこと。アメリカン・ニューシネマの崩壊以降、停滞していたハリウッドに若手スターたちが大挙してデビューしたのを、ひとつの現象としてとらえたもの。 シーコールに対し、時間をさかのぼって、本編の前段階を描いた続編のこと「新スター・ウォーズ」シリーズなど。
プログラム・ピクチャー プロダクション・コード
2本立て映画で片方の作品が決まってない際、その穴を埋めるためにつくられる映画のこと。人気スターを主演に迎えた娯楽作品などが多い。 映画業界が自主的に行なうセックス描写や暴力シーンなどの表現の規制のこと。アメリカでは’30年代に制定され、’66年代にMPAAによってほぼ現在のものに落ち着いた。あくまでも業界の自主規制であり、処罰規定などはない。
   詳細は下記参照
ブロックバスター映 プロット
1億ドル以上の製作費をかけ、スター俳優と大がかりなセットをそろえた大作映画のこと。’80年代以降、使われはじめた用語。 物語のあらすじのこと。映画の見取り図。最近はプロットに映画化権料を支払うことが多い。
プロデューサー プロファイル
製作。監督ほかすべてのスタッフ、俳優を総括し、映画製作のための金策を行なう人。ハリウッドでは映画の最終的な編集権も持つ。 犯罪現場の状況から犯人の心理を読んで捜査を進める方法のこと。「羊たちの沈黙」で使われ有名になった。
ポスト・プロダクション ポップコーン・ムービー
映画に必要なシーンをすべて撮り終えた後、それらを編集し、音入れなど全体の体裁を整えていく作業のこと。 ポップコーンを食べながら見て楽しめるような、軽いテイストの娯楽映画のこと。コメディ色の強いアクションものなどを指す。
ホラー
極限の怖さを描くことによって観客の恐怖を助長させる映画。人知を超えた超常現象を描くオカルト・ホラーや、ひたすら血しぶき舞うスプラッタ・ホラー、エイリアンなど未知の生物の恐怖を描いたSFホラーなどいくつかの傾向がある。

☆プロダクションコードの種類☆

過度のセックス描写や残酷的暴力描写などに対し、業界が行なう自主規制。アメリカではアメリカ映画協会が、日本では映画倫理委員会が、それぞれ独自に裁定する。
アメリカ 日本
PG 幼児でも観賞可能だが大人の付き添いが必要。 PG 幼児でも観賞できるが、父兄の同伴が必要。
PG13 13歳以下の幼児は観賞に大人の同伴が必要。 15歳未満は観賞に大人の同伴が必要。
16歳以下の少年は観賞に大人の同伴が必要。 成人指定 18歳未満は観賞不可能。大人のみ観賞可能。
NC−17 X指定に代わり’90年制定。18歳未満観賞不可。
かつてはヘインズ・コードと呼ばれていた。現在のようにアメリカ映画協会が制定するようになったのは’60年代半ばのこと。’90年にほぼ現行に落ち着いたが、「ショーガール」のように劇場公開ではR、ビデオでは成人指定と、複雑なものもある。 アメリカにならって制定。官能的な映像が必ずしも審査の対象となるわけでなく、「スワロウテイル」ではニセ金づくりの映像が問題になり、R指定になった。


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